早稲田大学拠点では12月19日(土)、早稲田大学において、『アラブ・イスラーム哲学における唯物論的諸傾向』第30回読書会を開催いたします。
- 日時:12月19日(土) 14:00~17:30(予定)
- 会場:早稲田大学120-4号館3階 4-309-2会議室
「120号館」は、旧早稲田実業の建物です。
http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html の地図をご覧下さい。 - 内容:『アラブ・イスラーム哲学における唯物論的諸傾向』の以下の部分の読解および内容に関する検討
- 講読箇所(予定):
本文 396~399頁(=第3章「正統カリフ時代」(A. 社会的政治的闘争の噴出))
リポーター:阿久津正幸氏
本文 403~406頁(=第3章「正統カリフ時代」(B.リッダの諸戦争))
リポーター:早川英明氏
フサイン・ムルーワ(1908/10~87)は現代アラブの共産主義運動のなかで大きな役割を果たした理論家です。 (本人はレバノンのシーア派の家系出身で、レバノン共産党幹部)。
『アラブ・イスラーム哲学における唯物論的諸傾向』(1978)は、アラブ・イスラーム思想の伝統(トゥラース)全体を 史的唯物論の立場から科学的検討の対象とし、現代の変革運動のエネルギーにしていこうとした壮大な試みで、 今も中東の思想家たちに影響を与え続けていると言われます。アラブの知識人のこうした営為と、 2011年春の「中東革命」以降の、現在の社会・思想状況との関係も考えてみたいところです。
(テクストを必要とされる方は、郵送先を書いて、下記までご連絡下さい。コピー郵送の手配を致します。)
(文責)
栗田禎子
千葉大学 文学部 史学科
千葉市 稲毛区 弥生町 1-33
メール:[email protected]