本学創設者・大隈重信は、2021年1月に100回忌を迎え、出身地佐賀県では「大隈重信100年アカデミア」として、多数の顕彰事業が展開されました。その事業の一環として、2022年1月18日に小野記念講堂でトークイベントを佐賀県と本学の共催で開催しました。
『変革期の寵児 大隈重信に迫る -小説「威風堂々」から読み解く大隈メソッド-』と題し、大隈の生涯をテーマに佐賀新聞に連載された小説『威風堂々(上/下)-幕末/明治佐賀風雲録-』著者・伊東潤氏(1983年社学)、脳科学者・茂木健一郎氏、コーディネーターに佐賀新聞社社長・中尾清一郎氏(1984年商学)をお招きし、小説『威風堂々』の具体的なエピソードも交えながら、さまざまな角度から大隈の実像に迫るトークセッションを行いました。
イベントで、伊東氏は「明治時代は寡黙な人物が評価されていたが、令和に入って、自己主張できる人間が評価される中で、今の時代だからこそ、演説や交渉力に長けている大隈重信を取りあげた。」と述べ、大隈が日本の近代化のために実現した様々な功績に触れながら、大隈の魅力を紹介しました。
また、茂木氏は「早稲田大学は留学生が多いことや国際教養学部を創設するなど、大隈イズムを引き継いでいる」と述べ、大隈の人柄が早稲田に繋がっているとの認識を示し、時にユーモアを交えて語る茂木さんのお話に、聴衆は熱心に聞き入りました。
イベント終了後には、伊東潤氏のサイン会も行われ、行列ができるほど大いに盛り上がりました。
本学は、大隈の理念を引継いで、Waseda Vision 150およびその先の未来に向けて、進化を続けてまいります。