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「きもの学」講座開講 ~大隈重信と佐賀錦~

2018年1月22日、大隈記念講堂で藤井浩司氏(政経学術院教授)による「きもの学」講座が行われ、山口祥義佐賀県知事と内田信子氏(佐賀大学客員教授)が講演されました。明治維新期に活躍した佐賀の偉人や技術などを紹介するとともに、「技・人・志」に優れた佐賀の魅力をPRされ、また、佐賀県を代表する名品である佐賀錦の特色や歴史についてなど、「佐賀県」への見識を深める場となりました。

 

講座中、山口祥義佐賀県知事は「大隈侯に崇高なる志あり、佐賀にそのことわりあり。ここに来ずして、早稲田を語ることなかれ」と来県を呼び掛けました。

【山口祥義佐賀県知事】

佐賀錦は金や銀、漆を貼った和紙と絹糸で丹念に織り上げられたものです。その起源は諸説あるものの、江戸時代末期に肥前国鍋島家の藩主夫人により考案されました。その製作法は精緻な作業を要するため、一日にわずかしか織ることができず、大変貴重な織物です。匠たちの作品は袋物などの実用品や帯や帯絞め、草履など、着物を彩る作品が多様にあります。

そんな美しい佐賀錦ですが、明治時代初期、存続の危機に遭いました。佐賀錦の窮地を救った人物が本学の祖である大隈重信でした。佐賀県出身の大隈重信は美しい佐賀錦の消滅を惜しみ、その存続に尽力しました。その後、旧華族の間でその美しさが認められられるようになりました。そして、佐賀錦が日英博覧会(1910年)に出展され、「日本手芸の極致」と称賛を受け、海外においてもその名を知られる日本の芸術品となりました。

講義終盤の質疑応答も盛り上がり、参加者全員で「佐賀さいこう!!」とガッツポーズをとり、本講義が終了しました。

昨今、着物に触れる機会が大変少なくなりましたが、時代に合わせて変化しながらも、伝統を受け継いでいく佐賀錦の素晴らしい魅力に触れた有意義な講義でした。

 

 

 

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