制度構築の政治経済学−期待実現社会に向けて−
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プロジェクト紹介

統計調査法に関する研究

活動予定・研究目標

 統計調査の方法論を、理論・実践の両面から研究する。具体的には、基本文献の読書会を定期的に開催し、政府統計関係者にも参加を要請する。大学院生には基本文献の読解・解説を、政府統計関係者には統計の実務で生じている問題点についての情報提供を期待している。わが国においては、統計調査論について体系的な教育が行われている学術機関が少ない。また、統計の実施部局では、統計作成の実務に担当者が忙殺されており、統計調査の技術的な知識を吸収する機会が限られている。しかも、政府統計のような大規模調査の実施部局とつながりをもつ研究者は少数にすぎない。アメリカやカナダでは、統計実施部局と研究者とが連携して統計調査の現場から理論的な課題を見出し、それを博士論文のテーマとすることが少なくない。実際、学術誌に頻出するテーマである、統計調査のためのリサンプリング法や無回答処理、統計理論にもとづく記入済み調査票の審査、小地域推定などは、統計調査の現場の要請に応えるために研究が始まり、多くが博士論文にもとづいている。このプロジェクトでは、研究者と大学院生、統計実務家が共同して学習・研究することによって、参加者が理論・実務双方についての知識を共有できる場を提供する。
 しかし、わが国における統計調査論の教育の現状に照らせば、大学院生にも統計の実務家にも、研究レベルの活動を行うほど統計調査の理論的側面に精通しているとはいいがたい。したがって、当面(1年程度)は入門的な文献の精読に傾注する。輪読の対象の候補として、以下の文献を考えている。
Lohr, Sharon L. (1998), Sampling: Design and Analysis, Duxbury Press.
 月に1度のペースで研究会を開催する。おもに大学院生に担当箇所を割り当て、担当者による報告と、関する質疑応答を中心とする。この文献を読了した後は、研究書・論文の輪読を予定している。

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