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2010年度の活動予定・活動目標
P(1)破産問題における整合性の受容性の実験:ある事業に対して投資を行った出資者の間で,事業で得た利益をどのように配分するか,あるいは事業で被った損失の責任をどのように負担するかを決める状況を設定し、整合性を満たすルールがうまく機能するのか,あるいは,出資者が利益の配分や損失の負担においてどのようなルールの特質を重要視するか,の実験研究を継続する。昨年度プレ実験と本実験を行ったが、その研究成果のまとめが滞っている。その結果をまとめた上で、不確実性を導入した影響と そのもとの人々の予想に関しても新たな実験を計画する。
P(2)破産問題における整合性の理解の実験:上記の分配問題において人々は整合性ルールをどのように理解するか。あるいは他の人々は整合性に対してどのような期待形成をするかを実験により検証する。現在、実験計画を行っている。本年度中に予備実験と本実験を行う。
P(3)理論研究:上記の配分ルールの整合性、そのほかの新しいルールの整合性、整合性の役割を理論的に研究する。さらにさまざまな経済的な文脈に応用して、理論的な妥当性の研究を継続する。
メンバーは相互に連携して研究を進めるが、主としてP(1)は大和、沈、船木、山邑、二本杉、Chun、P(2)は大和、船木、竹内、Vyrastekova、P(3)は戸田、船木、上條、近郷、van den Brink、Chun、Changが担当予定である。他に日本における実験経済学の第一人者である大阪大学西條辰義教授と常に連絡をとり定期的にコメントを頂く予定である。