制度構築の政治経済学−期待実現社会に向けて−
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プロジェクト紹介

オークション制度と期待形成

2008年度の活動報告

(1) 組み合わせオークションの研究(竹内幹、楊、船木、上條、竹内あい):
 この研究では複数財オークションの経済実験を行い、オークション入札者の行動を観察し、その成果を制度設計に応用することを目的とする。
 竹内幹、竹内あいを中心とする組み合わせオークションの実験研究では、真の選好表明が支配戦略であり効率的な結果を生ずるVCGメカニズムと、それと同じ結果をもたらすが、すべての組み合わせに対して入札を必要としないDifferential Revelation(Conen and Sandholm, 2002)メカニズムを比較する実験を12月に実施した。この研究の予備的実験とその成果を竹内幹がESA北米大会(11月13日〜11月17日)において報告した。
 楊、船木、上條を中心とする実験研究では、Yang−Sunの提案した複数財オークションに関する新しい理論的なメカニズムを研究し、実際に実験を実施してそのパフォーマンスを測定するための準備を行った。この理論的研究に関連して、上海財経大学のNing Sun(孫)教授を10日間ほど招聘し、理論研究の最新の成果などを報告していただき、実験実施に関する議論を行った。
 さらにアムステルダム大学の Sander Onderstal博士を招いて、アムステルダムの住宅市場に関するオークション制度の実験に関してセミナーを行っていただき、さらに院生向け特別講義を行っていただいた。また、大阪大学客員研究員のRobert Veszteg博士を招いて、日本の競争入札における談合の問題に関してセミナーを行っていただいた。

(2) スポンサーリンクオークションの研究(福田、船木、舛井、上條、竹内あい):
 これは、web上の検索エンジンに入力された検索ワードに関連したテキスト広告枠に対するオークションの方式であるが、そこで実施に採用されているGSPメカニズムとVCG(Vickrey-Clarke-Groves)メカニズムについて,入札の安定性,収益性などの比較実験を10月〜11月に行った。現在、分析を進めている。並行して、被験者の行動要因を知るためのシミュレーション分析も行っている。

(3)オークションの共謀に関する理論研究(近郷、船木):
 この問題は協力ゲームのひとつのクラスであるring gameによって表現される。理論的な予備分析をおこない、さらに、船木がGLOPEの経費によりオランダへ短期海外出張した際に、ティルブルグ大学のタイツ教授と関連する議論を行った。これに関連してRodica Branzei准教授えおお招きする予定であったが、先方の都合により中止となった。

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