 |
 |
第2回 GLOPEシンポジウム 国際機関の政治経済学 |
急速なグローバリゼーションが進むなかで、各国の貿易政策、金融政策の相互依存関係が強まり、対立する利害関係の調整の場としての国際機関のあり方が問われている。本シンポジウムでは、国際機関における「インセンティブ構造」を鍵として、国際機関の現状を分析するとともに、そのあるべき方向性を探る。具体的には、WTO、世銀・IMF等の国際機関において大国はどのような役割を果たしてきたのか、どのような役割が期待されるのか、WTOの各ラウンドによる貿易自由化の試みを、盛んになった地域貿易協定が阻害するのではないか、アジア通貨圏の理想像と現実的な将来展望はそれぞれどのようなものか、といった具体的な問題の解明を試みつつ、このような問題に取り組む際の「方法」についても議論を深めたい。 |
日時・場所
2004年3月17日(水) 14:00−17:00
早稲田大学西早稲田キャンパス 14号館102教室 |
◆ 基調講演 |
「国際貿易・金融の政治経済学」浜田宏一(Yale University) |
◆ コメンテーター |
荒木一郎(横浜国立大学) 伊藤秀史(一橋大学) |
◆ パネルディスカッション司会 |
貞廣彰(早稲田大学) |
プログラム
◆ 1:30-2:00 受付 |
◆ 2:00-2:10 挨拶 藪下史郎 (早稲田大学 政治経済学部長 COE-GLOPE リーダー) |
◆ 2:10-3:00 基調講演 浜田宏一 |
◆ 3:00-3:30 コメント 荒木一郎ほか |
◆ 3:30-4:00 休憩 |
◆ 4:00-4:15 コメント 伊藤秀史 |
◆ 4:15-5:00 パネルディスカッション |
特別講義(事前登録制)
3月15日・16日・17日 講師:浜田宏一(Yale University) | |
第1講 コモン・エージェンシーの政治経済学 |
Common Agencyの議論を説明し、そこで無視されている参加国の数、相対的規模、取引(交渉)費用、所得分配を考慮に入れるとどう理論が修正されるかを解説する。 |
第2講 WTOと国際貿易レジーム |
世界貿易をつかさどるWTOが、アメリカ、EU、日本といった大国によってどう影響を受け、それがCairnes Group、 Group of 21などの動きによっていわば糸を引かれているかを第一講の分析用具から説明する。農業問題、セーフガード、知的所有権などは、みなこのような枠組みから光を当てることができる。 |
第3講 IMFと国際通貨レジーム | |
国際的な金融政策、為替政策の相互依存関係を、公共経済学やゲームの理論、共同代理理論を用いて分析するとどう整理されるかを明らかにする。共同代理の理論は、たとえばAMFのような第二のIMFを作るべきかという議論にも適用できる。そして、IMFがそのような相互依存関係の中でどう機能できるかを考察する。 |
特別講義聴講のお申し込みは2月20日(金)に締め切らせていただきました。 |
|
|
|  |