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開かれた政治経済制度の構築
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GLOPEについて
理論班 −制度生成のメカニズムを探る−
河野 勝

 今日の人間社会は、さまざまな制度によって意義づけられ、また制約を受けている。われわれの日常の経済活動は、所有権や財産権が法的強制力をもって施行されていなければ成り立ち得ないし、また現代に生きる人々は、自分がいかに政治に無関心であっても、政治制度の影響をまったく受けない世界に住むことは不可能である。

 理論班の課題は、現代における政治経済制度の生成のメカニズムを探ることである。制度は、どのように生まれ、維持され、そして変化していくのであろうか。その解明のため、われわれは既存の制度研究の蓄積をふまえつつ、さらに演繹的モデリング、事例研究、世論調査、実験、シミュレーションなど、異なる手法を有機的に組み合わせる新しいアプローチ、GLOPE Methodを模索する。それは、グローバル化時代において、開かれた政治経済制度の構築を理論化する試みなのである。

 河野 勝
学歴・学位/
スタンフォード大学・Ph.D. (政治学)
業績/
河野勝編『制度からガヴァナンスへ 社会科学における知の交差』、東京大学出版会、2006
PROJECT.1 政治経済実験

このプロジェクトでは、決められたルールや制度がどのような政治経済行動を引き起こすか、またどのような行動の帰結として安定した慣習や制度が実現されるかを、ゲーム理論などを用いて理論化し、実験経済学や新たに開発した政治経済実験の手法によって検証する。すなわち、モデリングに導かれた推論に、実験を通した経験的裏づけが与えられるかを探り、演繹的作業と実証的作業との有機的融合を目指す。

[主な活動・実績] 政治経済実験室の開設と効果的運用、制度選択に関する政治経済実験(モバイル実験も含む)の実施。国際ワークショップの開催、政治経済実験に関するメソッドセミナーの運営。

PROJECT.2 開かれた社会に関する意識調査

一般の有権者を対象とした全国規模の意識調査を定期的に行い、グローバル化、少子高齢化、経済成長の鈍化など、将来において直面するさまざまな危機や不確実性に対して国民がどのような態度でのぞみ、どのような選択をしようとしているのかを探る。質問項目の中には、各種制度への信頼や、有権者の合理性や戦略性を問う項目も含めて、プロジェクト1との連携をはかる。また、パソコンを用いた調査を実施し、新たな世論調査の方法を探る。

[主な活動・実績] 大規模な全国世論調査の実施および結果の統計的分析。2003年衆議院・2004年参議院の各選挙の前後各1回の計4回、ならびに2005年衆議院選挙後の11月に実施。2007年には政治経済学実験と融合した全国世論調査を実施する。

PROJECT.3 データアーカイブ

世界各国、並びに日本の各地方自治体の政治経済問題について多元的な分析が行えるように、国勢調査、選挙データ、世論調査など、入手可能なデータセットを集めてアーカイブ化する。上記の実験および意識調査の結果もデータベース化し、学内外の利用者に提供する。

[主な活動・実績] プロジェクト2の意識調査データをデータベース化、戦後の日本人の死因データをデータベース化。

 PROJECT MEMBER
河野 勝 田中 愛治 船木 由喜彦 廣田 真一 晝間 文彦 戸田 学
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