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開かれた政治経済制度の構築
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構想班 −多様な制度の可能性を模索する−
清野 一治

 構想班がめざすものは、国際的な視野から幅広く様々な政治経済制度を具体的に検討し、将来の人類社会に必要な制度の設計をめざして、どのような制度の構築が可能かを構想することである。

 今日の脱国境化時代にあって、国際社会は変動を続けている。世界各地での紛争処理と民主化の動き、地域の政治経済統合の試み、またアジアの急速な経済発展などの中で、労働・資本・知識の流動化が進み、国境を越えた政治経済政策の重要性が増している。また、地球規模の環境問題への対応のために、国際社会の連携が必要とされている。変動する国際社会の中で、今、どのような政治経済制度が必要とされているのだろうか。構想班では、現実の政治経済社会制度が持つ機能を広い視野から分析し、時代にふさわしい制度作りのための有効な提言を行なうことを検討する。

 清野 一治
学歴・学位/
東京大学・経済学博士
業績/
"Greenhouse-Gas Emission Controls in an Open Economy" (with J. Ishikawa), International Economic Review, 2006
PROJECT.1 経済政策を巡る政治経済学的分析

個人や企業が国際的流動性を高めるとともに、環境問題もまた国境を越えた問題となっている。このような問題は経済政策はもちろん、利益団体の存在等の政治的問題とも不可分である。このような観点から、地球環境問題や労働・資本・知識の国際的な流動化に対応する新たな公共経済政策と政治経済制度を構想する。

[主な活動・実績] 国際コンファレンス報告、連続ワークショップの開催、『グローバリゼーション下の経済・政策分析』『開放経済の経済・政策分析』『制度と秩序の政治経済学』刊行。

PROJECT.2 ヨーロッパ・アジアの政治経済制度の比較分析

欧州連合(EU)の制度的発展、東欧の体制移行の研究や、中国との研究協力、さらに途上国の研究を通して、国際社会における多国間協調と紛争処理メカニズム、民主化などの体制移行、経済発展の現状などを探る。その成果を踏まえて、平和構築、体制移行、途上国の持続的発展のための政治経済制度を模索する。

[主な活動・実績] 国際会議の開催・論文集の出版、東欧政治体制の海外調査、EU学会との共催国際シンポジウム、日本・EU市民交流年シンポジウム開催、EU大学院COEカレッジ連続講座の開催、『EU政治経済統合の新展開』刊行。

PROJECT.3 応用政治経済実験

財政・金融制度などの諸経済政策制度や、その他の政治経済制度がどのような政治経済行動を引き起こすか、理論班の政治経済学実験プロジェクトと連携して、分析を行なう。その結果から、政治経済制度への提言を行なうことを検討する。

[主な活動・実績] 経済ファンダメンタルズと通貨危機発生、銀行取付均衡の回避策、経営者の報酬体系と努力水準に関する政治経済実験の実施、及び実験結果論文の北京コンファレンス報告。
PROJECT MEMBER
清野 一治 石井 安憲 上田 貴子 秋葉 弘哉 福田 耕治 弦間 正彦 伊東 孝之 貞廣 彰
久米 郁男 眞柄 秀子
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