“畜産王国”鹿児島の恵みをご紹介
政治経済学部 2年
中川 舜喜(なかがわ・としき)
私のふるさと・鹿児島の誇れるものとして紹介したいのは、鶏肉のお刺身、通称「鳥刺し」です。関東出身の人にはあまりなじみがなかったり、鶏肉を生で食べることに抵抗があるかもしれませんが、鹿児島で生まれ育った私にとっては、自宅でも食べられる大好きな郷土料理の一つです。
実は鹿児島県は、豚の飼養頭数が全国1位、牛の飼養頭数とブロイラー(肉食用の若鶏)の飼養羽数が全国2位(※)の畜産王国。そんな鹿児島では、新鮮な鶏肉を手軽に買うことができるので、皮目を軽くあぶっただけの、ほぼ生の状態で食べることができます。特に天然記念物である薩摩鶏を父に持つ「黒さつま鶏」は、新しい地鶏として地元の人にも人気です。甘みの強い鹿児島のしょうゆにショウガやニンニク、ネギなどの薬味を入れて食べるのが一般的な食べ方。鶏肉のコリコリとした歯ごたえが抜群です。鹿児島にいたころは当たり前のように口にしていた鳥刺しですが、上京してからはほとんど見かけることがなく、そこで初めて鹿児島独自の食文化であることを知りました。
最近はこの大好物をなかなか口にすることができないので、帰省のたびに母にリクエストしています。東京でも鹿児島料理のお店などでは食べることができると思いますので、ぜひ皆さんも、鹿児島の名物である鳥刺しを一度食べてみてください!
※鹿児島県Webサイト掲載、平成26・27年畜産統計より
◎ 鹿児島県はこんなところ ◎
九州南部に位置し、南北約600kmに広がる鹿児島県は、1年を通して暖かく、湿度も高い。県庁所在地は鹿児島市。2011年に九州新幹線が全線開業してからは、最速1時間17分で博多~鹿児島中央間の移動が可能に。鹿児島県在住の校友による「校友会鹿児島県支部」「鹿児島稲門会」も活動中。
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