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研究活動

研究プロジェクト

ボーダースタディーズからみた世界とアジア:日米関係へのインプリケーション

計画書

研究代表者
(所属)
岩下明裕(九州大学)
研究関係者
(所属)
エドワード・ボイル(九州大学)
研究期間 2016年6月~2017年3月
研究概要

(目的)
アジア太平洋未来研究センターCAFS(ボーダースタディーズ・モジュール)のリソースと内外のネットワークをベースに米国ワシントンの政策研究コミュニティに対し、九州やアジアの地政学の変動を前提とした新しい日米関係のあり方を提言する。
(手法)
日本の研究コミュニティは実学や政策提言的な側面が旧来弱く、歴史的経緯の解説や動向分析は微細かつ説得的に展開できても、その成果をグローバルかつ地域全体のダイナミズムのなかで位置づけ、具体的に踏み込んだ対外政策のプラン形成に結び付けていく指向は十分ではなかった。本プロジェクトは九州大学におけるボーダースタディーズの知的リソースをもとに、これを北東アジアの情勢分析に適用し、カナダを中心に十か国を越えるパートナーシップを誇る国際プログラムBorders in Globalization (BIG:申請者たちはそのメンバー)と連携し、Association for Borderlands Studies (ABS:CAFSはその日本部会事務局を担う)、東西センター、ブルッキングス研究所などの協力を得て、政策形成コミュニティのワシントンに九大発のオリジナルな政策提言づくりを可能とする。
(背景)
申請者はブルッキングス研究所のフェローとして滞在した経験をもち、本務以外にケナン研究所(ウィルソンセンター)、ジョージタウン大、ワシントン東西センター(議会系シンクタンク)、CAN(国防総省系シンクタンク)など政策指向の強い研究所などで活動してきた。その過程で、日本からの研究者の多くが分析のみにとどまり、現地ではほとんど受け入れられないことを実感した。現地で通用するためには、1)米国の国益との関係性、2)米国の外交政策の瑕疵と失敗の分析、3)米国の国益にかなう外交プランの提案といった枠組みのなかに、地域に関する彼らが知らないファクトの紹介と分析や当該テーマにおける日本の米国に対する貢献などを盛り込む必要があり、本プロジェクトは申請者がこれまで培ったノウハウに基づき、九大を始めとする日本の外交研究コミュニティの成果を伝えることを狙いとしている。

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