調査結果および本学の対応について

2018年7月27日付で本学文学学術院元教授(以下「元教授」という)の解任について公表いたしました。その際、当該元教授以外による二次ハラスメント、申立人に対する当初の本学の対応に関する申立て内容については、引き続き調査を進め、学内外の意見も踏まえて適切に対処する旨もあわせて公表いたしました。このたび、これにかかる調査が完了いたしましたので、以下の通り概要を公表いたします。

【調査結果の概要】

1.教員Aについて

教員Aは、申立人からの相談を受けた後、本人の希望に従い、申立人の指導教員変更の手続を行うとともに、申立人の指導教員変更が実現した後には、元教授と面談を行い、ハラスメント行為に対して注意を行うなど、コース主任として一定程度の職責を果たしていることが認められる。教員Aによる申立人に対する隠ぺいの事実は認められなかったが、申立人からの相談時や指導教員変更に関するやり取り等において、口止めをされているとの誤解を招くような発言をするなど配慮の欠ける対応や不適切な対応があった。

2.教員Bについて

教員Bは、元教授による申立人へのハラスメント行為等を酒席で第三者に話している女性教員に対して、「考えたうえで話しているのであればよいが、そうでないならば気を付けたほうがいい」との趣旨の助言をした。女性教員の行為は、たとえ周囲に注意を促すことを意図したものであったとしても、直接の被害者にとっての二次被害を引き起こす可能性等も考慮すれば、同僚として助言することは、必ずしも不適切な行為であるとはいえない。

しかしながら、修士論文審査後に申立人から元教授に対しお礼を言うなどして歩みよることを助言するといった、申立人に対する適切性を欠いた言動があった。また、女性教員に対してセクハラを容認する発言とも解釈し得る不適切な発言があった。

上記以外に、事前に所定の届出なくしばしば授業を休講にし、或いは遅刻するなど、所定の授業回数および学修時間を確保できておらずシラバスどおりの授業運営を行っていなかった。

3.ハラスメント防止室の対応について

ハラスメント防止室は申立人に対し、中退をした場合でも、全く受け付けない訳ではないにもかかわらず、「中退をされた場合には、申立をお受けできない場合もあります。」とのメールを送信した。苦情申立による調整内容については、退学していると対応できないものもあり、そうしたことに配慮したものであったが、同メールの文面は、退学した者からの申立ては受け付けないとの趣旨に受け取ることが自然な表現であり、きわめて不適切なものである。

その他、パンフレットの表記が分かりづらい点や、申立人に対する説明が不十分であるなど、申立人に対する配慮を欠く対応があった。

【本学の対応】

以上の調査結果に基づき、教員Aおよび教員Bについて、教員の表彰および懲戒に関する規程第11条第1項の規定により、9月21日付で訓戒といたしました。

また、本学といたしましては今回の事案を真摯に受け止め、以下のとおり再発防止に向けた措置を取るとともに、ハラスメントに関する啓発活動をさらに徹底します。

・全ての専任教職員に対し、総長よりハラスメント行為再発防止について日本語・英語両方で周知徹底した。

・被害者に寄り添った相談体制を構築するととともに、ハラスメント相談の外部窓口を開設する等、ハラスメント防止室の体制の見直しを行う。

・教員Aおよび教員Bに対し個別の研修プログラムを実施する。また文学学術院の教員に向けた講習会を開催し、全員で危機感を共有するとともに、ハラスメント防止に関する意識向上を図り、ハラスメントに関する相談を受けた場合の適切な対応方法についても周知徹底を行う。

・文学学術院内にハラスメントに関する新たな組織を設置し、学生から相談等を真摯に受け付ける体制を構築する。

・文学学術院における研究指導について、ハラスメントが起こりにくい環境を構築すべく、指導のあり方を見直す。

・文学学術院においては、授業の実施状況について定期的な調査を行い、必要な指導を行うこととする。

 

2018年9月21日
早稲田大学

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/top/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる