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一文・二文再編!
 〜文化構想学部と文学部へ〜


文学部キャンパス
▲ 新緑の戸山キャンパス(スロープの右はメタセコイア、左奥はヒマラヤ杉)

<一文・二文在学生の皆さんへ>

 2006年度入試を最後に一文・二文は募集停止となるが、現在、両学部に在籍している学生の皆さんはもちろん、2006年4月に入学する新入生まで、入学した学部がなくなったり、変更されることはない。一文・二文それぞれの教育課程により卒業することが確実に保証されるので安心してほしい。

 文学学術院は2007年度から第一文学部と第二文学部を再編し、新たに文化構想学部と文学部を創設すると発表した。戸山キャンパスを舞台に繰り広げられる100年に一度の大改革。ここに至る経緯と再編の基本方針、さらに新学部の特徴を紹介しよう。

<再編の経緯と基本方針>

 東京専門学校文学科創設(1890年)以来の伝統と歴史を受け継ぐ文学部。1949年に第一文学部(以下、一文)と第二文学部(以下、二文)として設置され、半世紀以上にわたり多彩な人材を輩出してきた。特に二文は勤労学生のために一文と同じ教育機会を提供する夜間学部として社会的使命を果たしてきたが、近年の実質的な勤労学生の減少という社会的変容の中、社会の需要と学部の理念の間にギャップが生じてきていた。一文においても、時代の変遷に伴い、従来型の伝統的学問とは異質の、創造性を養う学問を志す学生が増え、それを学部の強みとしながらも、既存の枠組みの中で必ずしも十分な対応が取れない状況だった。

 もちろんこの間も数々の改革を進めてはきたものの、年々変容し多様化する学生のニーズに対し、カリキュラムや組織のマイナーチェンジでは太刀打ちできない状態にきていることを誰よりも痛感していたのは、学生と直に接している教員に他ならない。そして、その現実を直視し、抜本的な改革に取り組もうという意識が教員の側からボトムアップ式にわき上がってきたという。このような背景からも、今回の再編は学生や社会のニーズに的確に対応しようと果敢に挑む文学学術院教員による、前向きで建設的な改革ととらえることができるだろう。

 再編の基本方針は以下のとおり。

  1. 既存の両学部をひとたび混沌に戻して再構築し、従来の枠にとらわれない新しい学問の創出を目指す文化構想学部(昼夜開講制学部・定員860人)と伝統的な学問分野を継承する文学部(昼間学部・定員660人)を創設する。
  2. 新学部はいずれも柔軟な教育システムに対応し得るセメスター制と、1年次の基礎教育を踏まえて2年次から専門課程(論系やコース)へ進級する1・3制を導入する。
  3. 専門教育は演習(両学部とも2年次から設置、1セメスター完結)やゼミ(文化構想学部のみ3年次から設置、4セメスター連続)の形で独自に展開する一方、外国語(英語・基礎外国語)や講義科目はブリッジ科目として共通化する。これにより、科目の重複等を排除し、両学部のスケールメリットを活用して、従来以上に多彩な科目群を設置することが可能となる。

<創設「文化構想学部」の特徴>

 旧来の学問の枠にとらわれず、文化学、人文学を大胆に展開し、新たな「学」の創出を目指すとともに、その成果を社会に発信することのできる人材の育成を目指す。6論系(下表参照)の中に複数のプログラムを立て、科目の系統化を図るが、プログラムは固定化せず、その学問を取り巻く状況の変化に応じて柔軟に組み直しながら、現実に対処し、未来を拓く新たな文化学をダイナミックに構想していく。演習については論系の枠を越えて履修可能という自由な履修体系も魅力。

 長年にわたり一文と二文が育んできた無限の可能性を最大限に展開し得る環境が整うことになる。昼夜に科目を設置し、同時に夜間特別枠も設けることで、従来二文が担ってきた社会的使命も引き続き果たしていく。

<新生「文学部」の特徴>

 主に一文で展開されてきた人文学、文化学のうち、特に伝統的な学問分野を継承し、発展させることにより、本学が長年蓄積してきた学問的財産を未来に継承し得る人材の育成を目指す。各コースの定員は一文で対応する専修の現状よりも少なくなるものが多いが、これは過去10年間の専修進級希望(第一希望)者数の平均値に基づき、現代のニーズにふさわしい適正規模で身の丈に合った、実のある教育を展開していくことになる。

 古典に取り組むために必要な基礎学力の養成、研究方法習熟のための教育に力を注ぐ一方、先端的な学術研究も導入するという教育方針の下、時代の変化に対応しつつも決してその波にのみこまれることのない、確固たる学問の場を提供していく。

 在学生や卒業生を中心に、伝統ある一文・二文の名称がなくなることに抵抗を感じる人も少なからずいるだろう。しかし、再編の理念を理解し、これを既存の両学部が持つ伝統の継承とさらなる発展に向けての英断と受け止めたい。

[文化構想学部の構成(予定):6論系と21プログラム]

○多元文化論系
 アジア・日本文化論、ヨーロッパ・地中海・イスラーム文化論、英語圏文化論
○複合文化論系
 比較文学、言語文化、文化人類学、異文化接触、感性文化
○表象・メディア論系
 メディア論、身体論、イメージ論
○文芸・ジャーナリズム論系
 文芸創作、テクスト・ヴィジュアル批評、編集・ジャーナリズム
○現代人間論系
 精神文化論、関係構成論、人間発達論、社会福祉士
○社会構築論系
 社会構造論、地域・都市論、共生社会論

[文学部の構成(予定):17コース]

 哲学、東洋哲学、社会学、心理学、教育学、日本語日本文学、中国語中国文学、 英文学、フランス語フランス文学、ドイツ語ドイツ文学、ロシア語ロシア文学、 演劇映像、美術史、日本史、アジア史、西洋史、考古学

(2005年5月12日掲載)
(2005年12月13日改訂)

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First drafted 2005 May 12. Last revised 2005 December 13.