New Publication: スポーツ理学療法学

スポーツ療法学に新しい論文が掲載されました。

今花夏, 永野康治, 細川 由梨, 大山 高, 鈴川 仁人. 女性スポーツ経験者におけるスポーツの早期専門化と外傷・障害リスクとの関連性について. スポーツ理学療法学. 2024. 2(1):22-31.

本研究ではスポーツ経験がある女子大学生を対象にこれまでのスポーツ競技歴を調査し、スポーツ専門化度や活動日数と既往歴の関連性を検討しました。海外の先行研究と比較すると、本邦では小学校年代から年間を通してスポーツ活動が多く、専門化度が高いほど外傷・障害リスクが高くなることが示唆されました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspt/2/1/2_22/_article/-char/ja

Blog Update: 308研究室(鳥居・細川)合同卒業論文発表会

こんにちは。細川です。

2021年度(SPOの1期生の卒業年度)から恒例となっている「308研究室(鳥居・細川)合同卒業論文発表会」が24日に開催されました。

鳥居研究室からは4名、細川研究室(SPO)からは7名の4年生が卒業研究を発表してくれました。今年の4年生の研究題目はTHESISのページから確認ができます。

去年の春からそれぞれ頑張って取り組んできた研究内容を、スーツを着て大教室で発表する4年生の姿はとても頼もしかったです。(みんな2年前と比べると、発表もとても上手になったなぁ、と感心しました。)

指導教員が途中産休・育休で抜けた中、最後までよく頑張ってくれました。指導教員不在中、指導してくださった筒井俊春先生、そして4年生の相談にいつも乗ってくれていたM2の田島千紘さんには改めて感謝申し上げます。

発表会終了後には、現在研究計画を練っている3年生と一緒に集合写真を撮りました📸 

皆さん、お疲れ様でした!

細川由梨

MESGO

1月16日に細川准教授がMESGOの主催するセミナーで講師を務めました。当日はスポーツマネジメントに関わる方々と一緒に、気候変動の中でも特に人体や社会活動への影響が懸念されている酷暑がスポーツイベントに与えうる影響についてディスカッションしました。

学部卒業研究

今年は7件の学部卒業論文が投稿されました。卒業研究発表会は1月24日の予定です。

西川光之助. 野球におけるポジションと外傷との関連性(Baseball Position and its Relationship with Acute and Chronic Injuries). 2023.

武石杏香. 大学生のメンタルヘルスと運動習慣に関する調査(A Survey on College Students' Exercise Habits and Mental Health). 2023.

小林和音. 大学アメリカンフットボールにおける外傷障害調査:脳振盪受傷後の外傷・障害発生リスクについて(Injury Surveillance in Collegiate Football: Is There an Increased Risk After Sports-Related Concussion?). 2023.

幸田彩里. 大学生ゴルファーにおける身体的特徴及び体力要素とゴルフパフォーマンスの関連性について(Analysis of Association Between Physical Characteristics, Physical Strength Elements, and Gold Performance in College Golfers). 2023.

呉孟夫. 大学生のボディイメージと実際の身体特性、そして健康・食事・運動に対する知識と意識および行動調査(Survey on College Students' Body Image, Physical Characteristics, and Awareness, Behavior, and Knowledge Regarding Health, Diet, and Exercise). 2023.

黒瀬健斗. 22歳以下のブレイクダンサーにおける外傷・障害の発生状況及びその要因(Acute and Chronic Injuries and Their Risk Factors Among Break Dancers Under 22 Years Old). 2023.

淺沼富美. 大学バスケットボールチームにおける熱中症対策・対応の実態調査(Survey of Prevention and Treatment of Exertional Heat Illness in Collegiate Basketball Teams). 2023.

EMS in Asia

12月1日に東京で開催されたThe 6th EMS in Asiaで細川准教授が「Exertional Heat Stroke Prehospital Management in Tokyo 2020 Marathon and Race Walk」の内容で登壇しました。

登壇の機会をくださった国士舘大学 田中 秀治 教授に感謝申し上げます。

Blog Update: 第10回スポーツセーフティシンポジウム

こんにちは、学部3年の辻内です。

11/23に行われた第10回スポーツセーフティシンポジウムに参加してまいりました。

今年度は『EAPハドル〜スポーツ現場におけるEAPの再考』というテーマで、それぞれの環境に合ったエマージェンシーアクションプランの再考と安全意識を高める講義をしていただきました。 

4年ぶりの対面での開催で、会場は非常に盛り上がっておりました!

私は初参加でしたが、とても学びの多い会になりました。

細川先生もお子さんを連れて参加されており、和やかな雰囲気でした!

佐保豊先生の「スポーツイベントにおけるEAP」では、”生きたEAP”を作るために、どのような点を意識して人・物・体制を整えるのかを知ることが出来ました。また、プロだからではなく、幼稚園の運動会のようなものでも、どのようなイベントにもEAPが必要だと仰っていたのが印象に残りました。

村田祐樹先生の「EAPに関する学術情報の整理」では、EAPに関しての研究を紹介しながら重要性を改めて認識することができました。学校で起きた事故で心停止からの生存率はEAPの有無に関係しているという話が印象的でした。村田先生は、春学期の演習IIで私たち3年生のゼミを担当してくださいました。ゼミで学んだ内容も少し盛り込まれており嬉しかったです。

曽根悦子先生の「EAPの理想と現実」では、EAPを確実に行うためのポイントとして、”心配り”をキーワードにお話くださいました。周りの方とディスカッションをしたりと、とても有意義な時間になりました。救急車が来る前に行う行動(Pre-Ambulance)の重要性を知ることが出来ました。曽根先生は、菅平のSAFEプロジェクトに今年から参画してくださいました。私は日帰りだったので救急車には乗れませんでしたが、来年は一緒に活動させていただきたいと思います!

金澤良先生の「みんなで作る学校のEAP」では、岩倉高校の養護教諭として学校の先生の立場からどのようにスポーツセーフティに取り組んでいるのかをお話くださいました。生徒と共に、人・場所・物・行動・情報を整えていくという岩倉スタイルは、これからの自分の活動にも活かして行きたいなと思いました。金澤先生は、昨年のトレーナー基礎演習の授業でゲストとして来ていただいて講義を聞いたのを覚えています。岩倉高校での取り組みのお話は、スポーツセーフティに興味を持つきっかけの1つになりました。シンポジウムという形でまたお話を聞くことができて良かったです。

パネルディスカッションでは、学校教育や日本と海外のギャップなどについて様々な立場の方からの意見交換が行われました。

全体を通して、ほとんどの先生方がファーストレスポンダーとして救護に関わった方のメンタルケアについてお話されていました。助ける側のケアについてまで考えたことがありませんでしたが、EAPを作る際、実行する際にそこまで考える必要があることに気付くことができ学びになりました。

企業ブースでは、Strykerさんのクリアボイステクノロジーを利用して環境音に合わせて周波数を音声ガイダンスを聞きやすくしたAEDを紹介してもらいました。AEDの音について着目したことが無かったので、新たな視点を知ることができ良い学びになりました。スポーツだけでなく、工事現場や、音楽フェスやライブハウスなどの現場にもこのAEDが普及すれば良いと思いました。

今回のシンポジウムで得た学びを今後のトレーナー活動や卒論に活かしていきたい思いました!参加出来て良かったです!

学部3年 辻内慈音

Blog Update: 2年生ゼミ歓迎会

こんにちは。M2の田島です。

先日、鳥居研と合同で2年生ゼミ歓迎会が開催されました。

今年度は、5期生として新たに10名を仲間に迎えました。

SPO一同嬉しい限りです!

当日集まったメンバーでのSPO集合写真です!

細川先生、1期生の私としては、5人からのスタートでしたので、このように仲間が増えた集合写真はなんだか感慨深いですね…!

ゼミや学年間での交流も深まり、楽しい時間を過ごす事が出来ました。

連絡先を交換している様子もあり、良かったなと思います。

細川先生選曲のナイスなクリスマスソングも流れ、最高なミニパーティーでしたね!

これから共に頑張っていきましょう〜!

M2 田島千紘

New Publication: Journal of Athletic Training

Journal of Athletic Trainingに新しい論文が掲載されました。

Hosokawa Y, O’Connor S, Tashima C, Otomo M, Schmitt AJ, Beidler E. Question Format Matters: Do Athletes Really Know the Signs and Symptoms of a Sport-Related Concussion?Journal of Athletic Training. 2023;58(6):573-578.

本論文ではスポーツ関連脳振盪の知識の評価時に一般的に用いられる「選択回答形式」の質問が孕む課題について、「自由記述形式」で同様の評価をした際の結果と比較しながら検討しています。

https://meridian.allenpress.com/jat/article/58/6/573/490460/Question-Format-Matters-Do-Athletes-Really-Know

第34回臨床スポーツ医学会学術集会

11月11日〜12日に横浜で開催された第34回臨床スポーツ医学会学術集会で細川と田島(M2)が口頭演題発表を行いました。

Hosokawa Y, Akama T. 労作性熱射病のプレホスピタル対応に対する医療従事者の意識および行動の変化. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2023;31(4):S229.

Tashima C, Otomo M, Hosokawa Y.環境・行動要因から検討した遷延性脳振盪様症状(PPCS)の特徴. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2023;31(4):S256.

Yamanaka M, Kaneoka K, Hosokawa Y, Sunagawa N, Kawahara T, Hirose N, Fukamachi H, Aono H. 提言書により定められたスポーツ外傷・障害・疾病調査の調査項目の検者間信頼性検証. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2023;31(4):S316.

New Publication: Journal of Athletic Training

Journal of Athletic Trainingに新しい論文が掲載されました。

Stearns RL, Hosokawa Y, Belval LN, Martin D, Huggins RA, Jardine JF, Casa DJ. Exertional Heat Stroke Survival at the Falmouth Road Race: 180 new cases with expanded analysis. Journal of Athletic Training. 2023. doi: 10.4085/1062-6050-0065.23. Online First.

本論文では2015年にDemartiniらによって発表されたアイスバスによる全身浸漬冷却の有効性に関する論文のデータに近年のデータも追加し、Falmouth Road Raceで治療を受けた労作性熱射病ランナーが100%の生存率であったことを報告しています。これまでに救助された延べ454件の労作性熱射病患者は、プレホスピタルでの直腸温度測定による正しい重症度評価と速やかな全身浸漬冷却によって助かっており、労作性熱射病対応の掟である「Cool First Transport Second」を裏付ける結果となりました。

https://meridian.allenpress.com/jat/article/doi/10.4085/1062-6050-0065.23/495538/Exertional-Heat-Stroke-Survival-at-the-Falmouth