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技術革新をきっかけとしないオーバーテーク戦略

―㈱スタッフ・サービスの事例研究― 根来 龍之 (早稲田大学IT戦略研究所所長・大学院商学研究科教授)
山路 嘉一 (株式会社博報堂)

要旨

一般に後発参入の挑戦者企業が,技術革新に拠らずに先発のリーダー企業のシェアを奪うためには,リーダー企業のメインセグメントとは異なる独自領域の確保,つまりニッチ戦略を取ることを考える.しかしながら,リーダー企業にシェアで抜き去るのは容易ではない.それは,リーダー企業が,その市場のメインセグメントに対して有効な資源蓄積と活動を保有しているからである.

一方で蓄積された資源は,企業の活動を制約する.また,メインセグメントに有効な差別化内容も複数存在するはずである.そこで,本研究では,差別化内容を生み出す企業の〔資源-活動〕を分析する枠組みである「差別化システム論」を援用し,株式会社スタッフ・サービスの事例を分析する.

この分析から,後発参入の挑戦者企業が,先発企業のリーダー企業のメインセグメントを奪い取り,シェアで追いつき抜き去る(オーバーテーク)ための戦略を導く.

掲載

2005年12月掲載

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