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国内のコンシューマ向けISP事業の顧客獲得競争に関する経営者の認識と事業行動

―記述的ケーススタディー 宮元 万菜美(早稲田大学大学院商学研究科 博士後期課程)

要旨

本稿は、国内のコンシューマ向けにサービス提供を行う主要ISP(インターネットサービスプロバイダ)で経営に直接携わる立場にあった人々へのインタビューに基づく、顧客獲得競争に関する記述である。2010年8月から2011年7月にかけて、役員あるいは経営の意思決定に直接関与することが可能な立場で事業に携わった17人に、競争環境をどのようにとらえ自社の意思決定や戦略行動をしてきたかについてインタビューを実施した。各社は戦略行動の先行・追随、一方では他社の行動とは類似性を異にする独自の行動を繰り返しながら顧客獲得競争を展開し、いくつかのターニングポイントを挟んでプレーヤーには浮沈があった。本稿では、歴史的事実を単に時系列で並べていくのではなく、経営者が競争をどのように認知し、解釈し、どのような行動を起こしてきたのかを本人達の主観を交えた実際の言葉を元に記述していく。本稿の目的は、当事者の認識が自社の戦略行動にどのように作用したかを探ることにある。

キーワード

顧客獲得競争、戦略行動、認識と事業行動、戦略参照、模倣追随、ISP、競争戦

掲載

2012年1月掲載

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