ヒューマンパフォーマンス研究所

ヒューマンパフォーマンス研究所
ヒューマンパフォーマンス研究所 メンバー

秋本崇之 教授

所属 スポーツ科学学術院

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専門
筋生物学 メカノバイオロジー

研究概要
生体には重力,身体運動,拍動,血流などにより様々な物理的刺激(メカニカルストレス)が負荷されており,それらのストレスに応答して生体機能が調節されていることや,長期的な生体組織の再構築(リモデリング)が行われていることが明らかになってきています。 例えば,骨には重力により長軸方向への圧縮応力が負荷されており,関節軟骨では歩行などで生じる静水圧によってコラーゲンなどの細胞外マトリクス産生が影響を受けていると報告されています. 逆にメカニカルストレスが負荷されない,あるいは激減する微重力環境,無動,不活動などでは廃用性萎縮が惹起され,骨量の減少(骨粗しょう)が起こります. これらの現象は非常にダイナミックであり,生物学的にも興味深いと同時に高齢社会を迎えた我が国における高齢者の寝たきりなどの今日的課題とも関係性が深いため, 骨格筋等の運動器がメカニカルストレスを積極的に受容して組織の恒常性を維持する仕組みを理解することは,学術的にもまた社会的にも有意義であると考えています.我々の研究室では,メカニカルストレスがどのように骨格筋の可塑性を制御しているかについて,主に培養細胞と実験動物を用いてアプローチしています.

研究テーマ
・メカニカルストレスによる骨格筋可塑性制御
・マイクロRNAによる骨格筋可塑性制御
・組織工学を応用した骨格筋組織構築

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