パワーリソースオプティマイズ講義(初級)参加の感想 (2019/09/11-14)

2019.10.28 / 活動報告
横浜国立大学 | 理工学府 化学・生命系理工学専攻 M1:中村悠人

9/11-14に早稲田大学および軽井沢セミナーハウスにて行われたパワーリソースオプティマイズ講義(初級)に参加しました。

早稲田大学では、エネルギー需要に応じて電力を双方向的にやり取りする「デマンドレスポンス型」の次世代送電システムについて学習しました。私はマテリアル系の学生であり、送電システムに関しては全くの専門外なのですが、社会的背景や歴史を詳しく学習することがで、その重要性を認識できるようになりました。

加えて、スマートハウスの実機をシステムの国際標準であるECHONET Liteを用いて操作しました。次世代送電システムの実際を理解し、その普及に向けた課題について活発な議論を行うことができました。MATLABを用いたシステム制御は私にとって初めての体験でしたが、MATLABに精通したメンバーと協力することでデマンドレスポンス型の家電操作を無事再現することができました。こういったシステムの技術的な難しさは実際の操作を体感して初めて理解できるものであったため、大変貴重な経験をさせて頂けたと感じています。

軽井沢セミナーハウスでは、電力システムおよびエネルギーマテリアルを研究されている各大学の先生方から多分野に渡る講義を受講しました。毎講義後に理解度確認テストを受験するため、頭を切り替えながら集中力をもって講義に臨みました。脳に汗をかきつつもパワーリソースに関する広範な知識を短期間に習得できたため、非常に充実した日々でした。

講義を重ねるごとに他のPEP生とも顔なじみになりました。本プログラムは電力系・マテリアル系の学生が混在しているので、時に専門外の知識に触れることもあります。グループワークでは各学生が自らの専門性を遺憾なく発揮するだけでなく、周囲と協力しながら専門外の内容にも対応する必要がありますが、そういった中で要求される柔軟性やコミュニケーション能力に皆が長けており、同じPEP生として大変に刺激をうけました。

本講義には続編として「パワーリソースオプティマイズ講義(上級)」が開講されますが、次回への参加が楽しみでなりません。

 

 

パワーリソースオプティマイズ講義終了後の集合写真(早稲田大学軽井沢セミナーハウス)

 

国際標準化講義・演習修了後の集合写真(早稲田大学大隈会館前)