学部入学案内
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多言語・多文化の環境の中、英語と第三の言語を修得することで真の国際コミュニケーションができる多角的な思考が得られるコミュニケーションで重要な会話や発音の社会的・文化的な多様性を学際的に研究私の専門は応用言語学ですが、これは言語の獲得や習得、社会と言語の関係について扱う研究分野です。その中でも特に音韻論について研究しています。世界の各地域で話されるフランス語を集約したコーパスというデータベースを構築し、口語におけるフランス語の多様性などを分析してきました。会話や発音はコミュニケーションにおいて大変重要な要素です。現代社会が抱える問題の多くがコミュニケーションの問題ですが、正しい発音によって会話は正確な意味を成し、説得力が生まれるのです。また音韻論の研究は、次のステージを迎え、コンピュータによる自然言語処理研究も重要な分野となっており、最近は言語習得のソフトウェア開発にも携わっています。コーパスの構築は、発音を矯正する実用的なプログラムに活かされ、研究と教育の一体化へと発展しています。多言語・多文化コミュニケーションを通じ深い分析から強いアイディアを見出す国際コミュニケーションにおいて英語は基本となり、もう一つ他の外国語を修得するべき時代になりました。日本人にとって英語を理解できれば、第三言語としてのフランス語などは比較的簡単に学べるはずです。また、相手の国のことを真に理解するためには、その国の言葉はもちろん、背景にある歴史や文化を深く知る必要があります。国際教養学部には、豊富な海外経験やキャリアを持つ多国籍な教授陣が集まり、他言語・多文化教育であるAPMプログラム※などを通じ、マルチリンガル・マルチカルチュラルを推進しています。既成概念にとらわれず、あらゆる角度からものごとを深く分析する力を養える環境があるのです。ここで多文化のコミュニケーション力を鍛えた学生には、国際舞台において、深い考察から見出した強いアイディアを自分の言葉で話せる人間になってほしいと思います。  ※P.57 TOPICS参照MESSAGE FROM PROFESSORDETEY, SylvainMatthieu Julien 国際教養学部 教授カリキュラムの特色多様なバックグラウンドを持つ教員と学生が自由に討論し、相互理解を深めていく環境そのものが、国際社会でのコミュニケーション能力を養うことに通じると考え、ほぼすべての授業を英語で実施しています。また、そのために必要な、英語による論理的思考力やプレゼンテーション能力を強化するプログラムも充実しています。英語による授業の実施キャンパスを異なる文化・歴史・背景・言語を持った世界の学生が交流する場として捉え、海外の教育機関と密接な連携を図っています。日本語が母語の学生は外国の大学等に1学年相当期間留学することが必須となっています。海外留学中の単位は卒業単位として認定されるため、原則として4年間で卒業することができます。1年間の海外留学が必須1年次からすべてのセメスターに設置されている演習(ゼミ)では、学生と教員の比率を20:1を基本とする少人数教育を行っています。入学して最初の2セメスターの間に、日本語と英語とで行われる2つの「基礎演習」を通じ、文献の調べ方・発表の仕方など、大学での学習方法を学びます。クラスターごとに設置されている「中級演習」では、より専門的な内容について理解を深め、「上級演習」で個人の学習テーマをさらに追究・深化させ、卒業研究に取り組みます。演習(ゼミ)教育を重視特定の分野について体系立てて学ぶことができる科目群を複数設置し、学習指標を示すプログラムです。規定の単位数を満たせば、卒業時に証明書を発行します。コンセントレーション制度● American Studies● European Studies● Global Governance● History● International Relations● Linguistics<2018年度設置コンセントレーション>● Literature● Mathematical Sciences● Political Economy of International   Development● Economics● Media Studies55法学部教育学部商学部社会科学部国際教養学部文化構想学部文学部基幹理工学部創造理工学部先進理工学部人間科学部スポーツ科学部政治経済学部

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