学部入学案内
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目に見えない資産価値を表す暖簾会計が学生時代からの研究テーマ変化の激しい現代企業の環境に対応する力を身につけよう数値で見る会計のスッキリ感が性に合う中で暖簾特有のファジーな部分にも惹かれて無形資産会計の一分野である暖簾(のれん)会計が私の研究テーマです。暖簾とは、ブランド力や技術力といった目に見えない資産価値、企業間のM&A(買収・合併)によって生まれる差額、または企業の超過収益力と説明されることもあります。私がこのテーマに着目したのは早稲田の大学院時代です。会計は数値で見ることができるのでスッキリした感覚が性に合っていたのですが、暖簾が持つ特有のファジーな部分にも惹かれて研究をするようになりました。これまでは暖簾会計を歴史的な視点から研究してきましたが、近年は実際の企業の事例研究にも目を向けています。グローバル化時代を迎え、日本でも企業会計に関する法律やルールは絶えず新設や改正が重ねられており、それらを暗記することだけでは大局を見失いかねません。基礎や歴史を学ぶことで視野が広がり、最先端の会計の理解も深まっていくのです。ビジネスと社会の動きを総合的に学べる商学部人との出会いを大切に、柔軟性を育んでほしいゼミでは学生の自主性を引き出すことを大切にし、一つの組織としてお互いに協力し合いながら物事に取り組むことを学んでもらっています。3年次の前期は文献の輪読が中心ですが、後期には慶應義塾大学や立教大学とのインターゼミに参加して、例えば、ある業界の中でどの企業に投資するべきかなどを、財務分析や経営分析をしながら討論します。会計業界の中でも特に強い早稲田で会計を学ぶことは、社会に出てから大きく役立つと思います。商学部は企業活動に焦点を当て、ビジネス全般や社会の動きを総合的に学べることが強みで、私のゼミ生も金融を中心に様々な業界に就職しています。また、自由を尊重して多種多様な人が集まる早稲田に身を置くことで考え方にも柔軟性が生まれるでしょう。変化の著しい世の中に対応していくためにも、人との出会いを大切にしながら視野や人間性の幅を広げてもらえれば嬉しいですね。MESSAGE FROM PROFESSOR山内 暁Yamauchi Aki商学部 教授カリキュラムの特色カリキュラムは、専門基礎科目、専門教育科目(総合・学際科目、外国語専門科目を含む)、総合教育科目、外国語科目に分かれています。1年次から商学に関する基礎科目を履修しつつ、多彩な授業により教養と専門分野への関心を深め、2年次の秋に各自のトラックを決定します。3年次以降は、専門性を深化させるため、所属するトラックの専門教育科目またはゼミを中心に履修を進めます。専門・教養・語学を体系的に学ぶ専門科目の授業では、理論的・実証的な学術研究を背景に、「ビジネスの実践」に迫ります。また、実業界と深いつながりをもつ商学部ならではの授業が「寄附講座等」です。これは日本を代表する企業や諸団体の支援によって行われ、第一線で活躍する実務家の講義から、ビジネスの最前線を学ぶ機会を提供しています。ビジネスを肌で感じる多彩な授業「経営」「会計」「マーケティング・国際ビジネス」「金融・保険」「経済」「産業」の6つのトラックを設定し、各自の興味と必要性に応じて知識の幅を広げることができ、卒業後の進路を意識した履修ができます。また、商学部では演習(ゼミ)による専門教育を特に重視しています。3・4年次には、各トラックに対応して、約50におよぶゼミが用意され、専門的かつ高度な研究を行うことができます。さらに、1・2年生を主な対象にした総合教育科目演習(プロゼミ)もあります。トラック制の採用と演習(ゼミ)の重視6つの外国語(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語)から2つを選択し学びます。1年次には全員が「General Tutorial English」を履修するなど、英語によるコミュニケーション能力を磨き、さらにその上を目指す学生のために、外国語でビジネスを学ぶ科目や各種留学プログラムを用意しています。ビジネスシーンを意識した外国語教育43法学部教育学部商学部社会科学部国際教養学部文化構想学部文学部基幹理工学部創造理工学部先進理工学部人間科学部スポーツ科学部政治経済学部

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