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The Telling Line 物語るイラスト~ランドルフ・コールデコットの絵本(6/21~7/31)

ランドルフ・コールデコット(Randolph Caldecott 1846-1886)はヴィクトリア朝時代のイギリスの絵本画家です。

銀行に勤めるかたわら、新聞や雑誌に挿絵を描いていたコールデコットを絵本画家として起用したのは、小口木版の彫版師、エドマンド・エヴァンズ(Edmund Evans 1826-1905)でした。エヴァンズは、それまで粗雑なものであった子どものための絵本を、美しい多色刷りのものに高めました。イラストレーターの中から絵本にふさわしい才能を見出したことでも知られ、コールデコット、ウォルター・クレイン(Walter Crane 1845-1915)、ケイト・グリーナウェイ(Kate Greenaway, 1846-1901)と組んで創りだした絵本は、一時代を画したのみならず、今日でも版を重ねています。

コールデコットとエヴァンズのコンビは、“R. Caldecott’s picture books”シリーズとして、1878年から8年間、毎年のクリスマス・シーズンに、絵本を2冊ずつ刊行しました。

当時、絵本の「絵」は物語の添え物であり、テキストを説明的に描く挿絵にすぎませんでした。コールデコットはそこに動きのある絵を取り入れ、テキストには書かれていない独自の解釈を盛り込むことで、言葉の語らないことを絵が語り、絵が語らないことを言葉が語る、新しい絵本のスタイルを生み出しました。絵そのものが物語る、それが、コールデコットの広げてみせた絵本の世界です。絵本の歴史にとって、画期的なことでした。

彼の影響を受けた絵本画家は多く、レスリー・ブルック、ビアトリクス・ポター、モーリス・センダック等が挙げられます。彼らは自身でもコールデコットの絵本を愛し、楽しみ、そしてその手法を取り入れて、自作に活かしました。コールデコットの「物語るイラスト」の技は、のちの絵本作家たちによって受け継がれ、絵本の発展に寄与しています。また、彼の名を冠する「コールデコット賞」は、1938年以来、子どものための最もすぐれたアメリカ合衆国の絵本の画家に与えられ、ニューベリー賞と並ぶ権威ある賞とされています。

絵本の世界を豊かにし、現代の絵本の源流のひとつに数えられる、コールデコットの代表作 “R. Caldecott’s picture books”を、19世紀当時のオリジナルでご覧ください。

DSCN1282

Dates
  • 0621

    WED
    2017

    0731

    MON
    2017

Place

戸山図書館

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