Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早大生リポート

カナダの文化に触れ、日本の強みを発見できた「KAKEHASHI Project」

オタワとトロントへ9日間の派遣。日本とカナダの良好な関係を実感した

文化構想学部 2年 土佐 輝美(とさ・てるみ)

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今年3月、日本政府(外務省)が推進する、対日理解促進交流プログラムの一つである「KAKEHASHI Project」に参加しました。このプログラムは、海外で日本の強みや魅力を積極的に発信し、日本への理解を促進することを目的としています。

今回の派遣先は、カナダの東海岸にある首都オタワと、国内最大の都市トロントでした。私は1年生の夏に短期留学でカナダの西海岸、バンクーバーへ行きましたが、東海岸ではまた違う文化やカナダらしい一面を体験できるのではと考え、応募を決意しました。

 

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オタワにて。Global Affairs Canadaの職員の方の、カナダに関するプレゼンを聞きました

 

早稲田大学からは1年生から大学院生まで、学年も学部も異なる18名が参加しました。9日間の滞在中、オタワでは在カナダ日本国大使館や、国会議事堂、外務省などを訪れ、政府機関で働く方々からカナダに関する基礎知識や、国として力を入れていることなどを学びました。またオタワ大学では、現地の学生に向けて日本文化や日本の大学についてプレゼンテーションを行ったり、出発前に猛練習したソーラン節を法被(はっぴ)姿で披露したりしました。現地の学生たちは「ビデオ撮っておいたからね!」と言って楽しんでくれて、とても嬉しかったです。

トロントでは、オンタリオ州議会議事堂を見学して教育大臣のお話を伺い、森山日系ヘリテージセンターでは日系カナダ人の歴史を学びました。他にもたくさんの場所を訪れ、それぞれの地域で働き、暮らす人々と交流する機会を与えていただきました。そのおかげで、カナダに対する私のステレオタイプは覆されました。例えば、「カナダは白人が人口の大半を占め、自然が多い国」と思っていました。でも実際には移民の受け入れに積極的で、国全体が多様性に富んでいました。また、世界的に見てもテクノロジーが進んでいること(IMAXはカナダ生まれでした!)など、日本で生活しているだけでは分からなかったカナダの側面を、肌で感じることができました。滞在中ずっと感じていたのは、政治家や官僚の方が、このプロジェクトに真剣に取り組んでくださっていることです。お忙しい中、時間を割いてお話ししてくださり、学生の私たちをむげにせず、丁寧に扱ってくださったことにとても感謝しています。

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トロントにて、Queen’s Parkを見学

今回、日本代表の学生として派遣され、カナダの文化に触れたことで、日本についても深く考えるようになり、日本の魅力を知ることにもつながりました。例えば、交通機関や接客業など、質の高いサービスはもちろん、国として歴史が長く、西洋と異なる特有の文化を持っていることは、世界に誇るべきことです。また、カナダほど多民族国家ではないので、宗教や人種上のバックグラウンドに大差がなく、国内において共通の認識や価値観を持ちやすいように感じました。これは、欧米に比べ、利益に向かって物事がスムーズに進むことにつながり、世界を舞台にした交渉の場では、強みになり得ると感じました。

日本とカナダの両国について知識を深め、自分自身の見解を大きく広げることができた今回のプロジェクト。ここで出会った人々や物事とのつながりを大切に、今後もカナダとの縁を紡いでいけるよう積極的に行動しようと考えています。今、日加関係は良好なので、その関係をもっと生かすにはどうしたら良いか、私たち学生レベルでもできることは何か…。すぐに答えが出るトピックではありませんが、考え続けていきたいと思います。

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