Waseda Weekly早稲田ウィークリー

News

ニュース

【全日本空輸】ANAが求める人材は? 人事&若手社員が社風や実態を本音で回答!

(左から)学生スタッフの西村さん、社員の鶴田さんと大本さん。ANA本社にて

「ワクワクで満たされる世界を」実現するため、チームワークを大切にしています

就職活動において、採用側はどのような人材を求め、学生のどこに注目しているのか? また、実際に入社した人は、会社に対してどのような感想を抱いているのか? 多くの学生が気になるところでしょう。そこで今回は、早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)の西村さんが「全日本空輸株式会社」の人事採用担当者と若手社員に、就職に関する疑問を伺いました。

全日本空輸株式会社は、エアライン事業を中核とした運輸業界最大手。西村さんは、若手でもチャレンジできる環境が整っていることに感銘を受け、社会人としての自己成長についてもヒントを得たようです。

全日本空輸株式会社

人事部 ANA人財大学 業務推進・採用チーム
大本 里佳(おおもと・りか)さん
デジタル変革室イノベーション推進部
鶴田 裕太郎(つるた・ゆうたろう)さん(2020年大学院基幹理工学研究科修了)

社員一人一人がワクワクしながら働くことを大切にしています

西村:全日本空輸株式会社(以下、ANA)は多くの学生が憧れる航空会社の代表格という印象がありますが、御社の特徴について改めて教えてください。

大本さん:ANAグループでは、“世界中の社員が生き生きと挑戦し続け、お客様や社会に寄り添いながら新しい価値を生み出し、世界を期待と喜びであふれさせたい”という思いから、2023年に「ワクワクで満たされる世界を」という経営ビジョンを新たに掲げ、社員一人一人がワクワクしながら働くことを大切にしています。

このビジョンを実現するために、グループ社員が共通の価値観として持っているのが「ANA’s Way」という五つの行動指針です。

「ANA’s Way」には、安全、お客様視点、社会への責任、チームスピリット、努力と挑戦の五つの行動指針がある

その一つに「努力と挑戦」とある通り、チャレンジングな風土があり、年次に関係なく意見を出せますし、やりたいことに挑戦できる制度も整っています。2020年度に開始した「がっつり広場」は、コロナ・パンデミックで1円でも多く稼ぐことが求められる中、始まりました。年次や肩書に関係なく誰でも提案することが可能で、実証実験を経て事業化を目指す制度です。

鶴田さん:こうした挑戦の機会が多い企業に入社できて良かったな、と日々実感しています。現在、世界中の国際線路線のデータ分析を行い、将来的にどの路線がANAや日本に貢献できるかを検討する仕事に携わっているのですが、「ANA’s Way」にある「お客様視点」を意識しつつ自分のやりたいことを示すと、周囲が後押ししてくれる環境があるんです。

その結果、入社3年目でプロジェクトリーダーを任され、就職活動の時に思い描いていた企画をお客様に提案することができました。このように自分の企画が実際に旅客便に反映され、世の中に発信されるのは大きなやりがいです。

仕事をする鶴田さんの様子。デジタルマップとアナログの地図は、仕事には欠かせないアイテムだそう

意見の違いも伝えやすい社風が、社員と会社の成長を育む

西村:チャレンジングな風土があるANAですが、志望する学生にはどのような資質や姿勢を期待していますか?

大本さん:ANAでは、社員一人一人が自律的に動いて個々の強みを発揮し、チームとして強くなることを目指しています。だからこそ、どんなことでもいいので「何か一つのことを自律的にやり遂げた」と胸を張れる方と相性が良い印象です。加えて、自分の強みや、やりたいことを自分なりの言葉で伝えてくださる方は熱意が伝わり、心に響きますね。

また、多様な社員が働くANAでは「チームスピリット」を重視し、社員一丸となって経営ビジョンを実現しようとしています。チームで進める仕事が多いため、チームワークを大切にできる方は活躍しやすいはずです。

鶴田さん:実際に入社してみると、ANAのチームワークは想像以上でした。若手にも大きな裁量がありますが、困ったときは周囲が気付いてサポートしてくれるので、「一人で抱える」のではなく、「チームで進めている」という実感があります。

また、自分も相手も尊重する「アサーションの文化」が根付いているので、意見の違いも伝えやすく、気になる点を改善につなげることができる環境ですね。

西村:鶴田さんがANAを志望した理由を教えてください。

鶴田さん:国籍を問わず多様なお客様にサービスを提供して、日本の各地域と世界をつなぐ仕事がしたいと考えたからです。多くの人たちが国境を越えて新たな発見をし、感性が発展していくことに携われる仕事を考えたとき、人と人を物理的につなぐ航空業界を第一志望としました。

その先でANAに決めた理由の一つは、社員の人柄です。卒業生訪問やインターンシップでは、社員の方々が「ANAでやりたいこと」をしっかりと語るだけではなく、当時学生だった私のやりたいことも応援してくださる雰囲気を感じ、「この会社だ」と確信しました。

また、ANAグループで働く仲間に感謝やリスペクトの思いを伝える「Good Job Program」という社内の仕組みも魅力でした。関わりの少ない部門からも「ありがとう」のメッセージが届き、自分の仕事が他の部門につながっている実感を得られ、モチベーションを高め合える非常に良い文化だと思っています。

大本さん:入社後の手厚いサポート体制もANAの特長です。新人研修や職種別研修に加え、1年目の終わりにはフォローアップ研修も用意しています。

鶴田さん:加えて、全ての業務で欠かせないデジタルを活用できるよう、最新のデジタルやIT技術を身に付ける研修にも注力しているんです。DX人材以外も研修の対象で、全社的にITリテラシーを高め、生産性や業務効率を向上させることが目的です。私の部門でも、世界中のデータやデジタル技術を活用して新しいシステムを構築し、デジタルで世界をリードするエアラインを目指しています。

写真左:鶴田さんは学部時代、オペレーションズリサーチ(ビジネス数理モデル研究)がテーマの卒業論文を書いたそう。写真は、学生時代に学会で登壇した時の様子
写真右:最近やっと行けたというエジプト、ピラミッドの前で。オフの日は、日本だけでなく世界中に出掛け、好きな世界遺産を巡るという

西村:最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。

大本さん:就職活動は、多様な企業の姿をその目で確かめられる絶好のチャンスです。少しでも心が動いた会社には、積極的に足を運んでみてください。そこで得られるリアルな雰囲気や社員の熱量こそ、皆さんが本当に納得できる会社選びの決め手になるはずです。皆さんが情熱を懸けたいと思える会社、その一つにANAがあれば、とてもうれしいです。

鶴田さん:今取り組んでいる学業や趣味を継続しながら、自分に合った会社を選んでほしいなと思います。無理に自分をつくらず、ありのままの姿を見せてください。その上でANAとご縁があった方とは、新しい価値を一緒に生み出すことができればと思っています。

取材・文:流石 香織
撮影:小野 奈那子

仕事内容だけでなく、入社後の環境に目を向けることが大切

文化構想学部 3年 西村 凪紗(にしむら・なぎさ)

ANAでは若手でも挑戦できる環境が整っている、という点が印象深かったです。実際にプロジェクトリーダーとして活躍できるチャンスがあり、同僚や上司、会社の制度が後押ししてくれる安心感があるからこそ、思い切った挑戦ができるのだと思います。また、アサーションを重視した“意見を言いやすい文化”や、「Good Job Program」など、社員同士がリスペクトし合いモチベーションを高めている点も魅力的でした。

就職活動では、仕事内容だけでなく入社後の環境に目を向けることが大切だと感じています。社会人としての自己成長は、自らの能力だけでなく、周りの環境によっても育まれることを意識して、今後の就職活動に生かしていきたいです。

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/weekly/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる