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薬以外で生理痛を和らげる方法

保健センター 戸山分室  保健師 髙塚(たかつか)

生理痛、つらいですよね。痛みには個人差がありますが、薬に頼らずに少しでも楽になりたい、そう思っている人もいるでしょう。今回は、生理痛を緩和するセルフケアについて紹介します。

なぜ生理痛は起こるのか?

生理痛が起こる原因の一つに、子宮内膜と一緒に血液を押し出そうとして子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質があります。この量が多いと子宮の収縮が強くなり、生理痛が起こるといわれています。つらい生理痛に加え、経血量が多く不安になる方もいるのではないでしょうか? 経血量は個人差があり月によっても異なりますが、通常20mlから140mlといわれています。最も多い日でも2~3時間に1回程度のナプキン交換で済む場合は正常だといえますが、日常生活に支障が出るほど多い場合は注意が必要です。

体を温める

生理痛を緩和する方法の一つとして、入浴があります。ゆっくりとお湯に浸かることで血液の巡りが良くなります。入浴が難しい場合は足湯もお勧めです。生理痛として痛みが出やすい腰や下腹部をカイロなどで温めるのも良いでしょう。冷房で体が冷えてしまうときは、膝掛けや羽織るものを準備し、温かい飲み物を飲んで体の内側から温めましょう。

体を締め付けない

体を締め付ける下着や衣服も、血行不良により痛みを強める原因になります。生理中は体を締め付けず、ゆったりとしたものを着ると良いでしょう。

無理をせずリラックスする時間を持つ

過度なストレスは痛みを助長します。自分だけのリフレッシュ方法があれば、やってみるのも良いかもしれません。深呼吸、のんびり過ごす、音楽を聴く、ストレッチをするのも一つです。その他にも、三陰交という足のツボは生理痛を和らげる効果が期待できます。内くるぶしの一番高いところから真上に指4本分の、すねの骨の後ろ側にあるくぼみです。冷えに効果があると言われるツボなので、この部分を押す、足湯で温めるのもお勧めです。

また、パートナーや友人が生理痛でつらいときは、生理痛への理解と共感を示しながら寄り添うことが、精神的な痛みの軽減につながるかもしれません。

つらいときは気軽に専門医へ相談を

生理痛は決して我慢するものではありません。薬を上手に併用しながら、自分のライフスタイルに合ったセルフケア方法を試してみてください。また、生理痛には月経困難症、子宮内膜症など何らかの病気が潜んでいる場合があります。保健センターでは月に一度女性ヘルスケア専門医による女性健康相談を実施しており、つらい生理痛の悩みや、PMS(月経前症候群)、月経周期について、医療機関の案内など、婦人科にまつわるさまざまな質問・相談に応じています。気軽に相談してください。

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