2025年度 早稲田大学法学部横川敏雄記念公開講座
「日本の外交課題と国際法」
日 程:2025年6月14日(土)・21日(土) 開催 全2回
会 場:早稲田大学早稲田キャンパス8号館B-107教室
開催方法:全回対面のみで実施となります
2025年は、第二次世界大戦後から80年、日韓国交正常化から60年の節目の年です。世界では現在、ロシアによるウクライナへの侵略(2022年2月24日)やイスラエル・ガザ紛争(2023年10月7日)が起き、国連の機能不全が指摘されています。米国で第2次トランプ政権の発足以降、こうした安全保障秩序の動揺に加えて、関税をめぐって、戦後の国際経済秩序を支えてきたGATT/WTO体制の危機も深刻化しています。世界情勢が混沌としている中で、日本の隣国である韓国では大統領が罷免され、新大統領の下で安定的な日韓関係を築いていくことができるのか注目されます。
世界情勢や日本の周辺地域の不安定化は、国内社会と国際社会の双方における「分断」がその背景にあるといえます。そこで、今年度の横川敏雄記念講演会では、実務・研究・報道の第一線で活躍されている方々にご登壇いただき、「分断」を克服してより安定した国際秩序のために、とくに国際法がいかなる役割を果たすことができるのかを議論していくことにします。多くの皆様の受講をお待ちしております。
予 定 時間は両日 13:10~18:40(3限~5限)
6月14日(土) 戦後80周年を迎えた国際社会と日本の将来展望
混沌とした世界情勢は、国際法というレンズからみた場合、どのようにみえるのか。戦後80年を迎えて、国連やGATT/WTOという戦後秩序を支えてきた国際機関・体制が機能不全をきたす中、第2次トランプ政権の発足を受けて、日本は「法の支配」の外交方針の下で、いかなる世界秩序の将来像を描いていくべきなのかを議論します。
3限 13:10~14:55 講演
・開演挨拶 田村達久氏(早稲田大学法学学術院長)
・基調講演 兼原信克氏(元内閣官房副長官補、笹川平和財団常務理事、同志社大学教授)
・報告 濵本正太郎氏(京都大学教授)
・質疑
・司会進行:萬歳寛之(早稲田大学法学学術院教授)
(休憩:14:55~15:05)
4限 15:05~16:45 ラウンドテーブル
・モデレーター:河野真理子氏(早稲田大学法学学術院教授)
3時限目へのコメント
・登壇者:池畑修平氏(元NHK解説員、青山学院大学教授)、兼原信克氏、濵本正太郎氏
池畑氏による3時限目へのコメント
池畑氏、兼原氏、濵本氏、河野氏によるディスカッション
(休憩:16:45~17:00)
5限 17:00~18:40 フリートークセッション
・登壇者:兼原信克氏、池畑修平氏、濵本正太郎氏、河野真理子氏
・司会進行:萬歳寛之
6月21日(土) 国交正常化60周年を迎えた日韓関係の将来展望
日韓関係は、国際法というレンズからみた場合、どのようにみえるのか。日韓関係は、安全保障、経済、歴史、領土など、協力を必要としつつ、深刻な対立も抱え続けています。国際法はこれらの問題の解決においていかなる役割を果たすことができるのか。国交正常化から60年を迎え、日韓関係の過去・現在・未来について議論します。
3限 13:10~14:50 講演
・基調講演 尹徳敏氏(元駐日本国大韓民国特命全権大使)
・報告 玉田大氏(京都大学教授)
・質疑
(休憩:14:50~15:05)
4限 15:05~16:45 ラウンドテーブル
・モデレーター:酒井啓亘氏(早稲田大学法学学術院教授)
3時限目へのコメント
・登壇者:澤田克己氏(毎日新聞論説委員)、尹徳敏氏、玉田大氏
澤田氏による3時限目へのコメント
尹氏、澤田氏、玉田氏、酒井氏によるディスカッション
(休憩:16:45~17:00)
5限 17:00~18:40 フリートークセッション
・登壇者:尹徳敏氏、澤田克己氏、玉田大氏、酒井啓亘氏
・司会進行:萬歳寛之
- どなたでもご参加いただけますが、参加をご希望の方は以下の申し込みフォームより必要情報を事前にご登録ください。
なお、事前登録をしない方でも当日ご参加は可能ですが、資料準備や座席数の調整に伴う人数把握のため登録にご協力いただければ幸いです。
また、登録いただいた内容は座席数の調整、人数把握の目的以外では使用しません。【2025年度】早稲田大学法学部横川敏雄記念公開講座参加申し込みフォーム - 文字通訳、手話通訳、場内誘導、座席の確保、お子様連れでの参加等について配慮をご希望の方は、原則として開催日の4週間前までにご希望の内容をお知らせください。ご相談のうえ、できる限りの対応を検討させていただきます。
- 問合せ:早稲田大学法学部 [email protected]
【主催】早稲田大学法学部
(2025年5月2日公開)