
学生部長 矢内 義顯(やうち・よしあき)
新入生の皆さん入学おめでとうございます。入学早々に注意事項か、こんなことは「あたりまえ」ではないか、と思われるかもしれません。けれども、これらは全て実際に起きていることなのです。ですから、これらの六つの注意事項を自分のルールとして肝に銘じ、早稲田大学におけるこれからの学生生活を自由に楽しんでください。
INDEX
▼新学期に注意しておきたい深刻トラブル
▼困ったときの相談先
新学期に注意しておきたい深刻トラブル
①飲酒
一気飲みによる急性アルコール中毒は死亡事故につながりかねません!
20歳未満の飲酒は法律違反であることはもちろん、飲酒の強要は重大なマナー違反(アルコールハラスメント)ですので絶対にNO! 友人が過度の飲酒をしているのを見かけたら、あおったり黙認したりせず、止めてください。一気飲みも大変危険です。また、大学キャンパス内は飲酒厳禁です。
早稲田大学学生健康増進互助会(学生早健会)では、各学術院事務所などを通じて新入生オリエンテーションや学生証交付時に「アルコール体質試験パッチ」を配布しています。ぜひ活用して自分の体質を把握しておきましょう。
②薬物
違法薬物はあなたの人生を壊します。家族や友人を裏切ってはいけません!
大麻や覚せい剤などの違法薬物、「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」などと称してネット上などで販売されている危険ドラッグには絶対に手を出してはいけません。こうした薬物を購入・所持・使用・譲渡した場合は重い刑罰を受けるばかりか、退学や奨学金返済などの厳しい処分が課されます。市販薬のオーバードーズも厳禁です。
③偽装サークル
出入り自由な大学キャンパスは格好のターゲット。早大生は狙われています!
宗教カルト、政治セクト、マルチ商法団体などが、サークルを装い言葉巧みに近づいてきます。「友達ができる」「簡単に稼げる」などと誘われたら、まずその団体の名前を調べ、活動内容をよく確認しましょう。相手にしない勇気も必要です。SNSによる勧誘も急増しているので要注意。
④個人情報
自分の情報は自分で守りましょう! 漏洩した情報は取り戻せません。
金融機関や宅配業者を装った偽アカウントによる架空請求などの被害が増えています。不審なメールへの返信や怪しいサイトへのアクセスによるPCやスマホのウイルス感染にも十分な注意が必要です。また、アルバイト紹介と偽って個人情報を聞き出すケースも多発しています。
⑤闇バイト
闇バイトは犯罪実行者の募集です。一見好条件に見える求人情報には注意を!
「高額バイト」「即日入金」「書類を受け取るだけ」といった求人情報は一度疑ってください。匿名性の高いアプリケーションでの連絡が求められる場合は特に危険です。また、過酷なノルマや過密なシフトを強要されるブラックバイトにも気を付けましょう。
2022年4月1日から、成年年齢が18歳に引き下げられたことにより、「未成年者取消権」(未成年が法定代理人の同意を得ずに契約した場合に、契約を取り消すことができる権利)について、18、19歳は適用外になりました。アルバイトを始める際は、契約書の内容を十分に確認の上でサインしましょう。
⑥SNSトラブル
何気ない投稿が、権利侵害や違法行為に! 生涯消えない傷にも…
SNSグループでサークルの一員を名指しで注意、授業のレジュメを投稿、集合写真を無許可で投稿、羽目を外した様子を投稿…。これらはハラスメントや権利侵害、プライバシー侵害などのトラブルの原因にもなりかねません。軽率な投稿や拡散は一生の後悔に。
その他、性に関することや盗難トラブルなど学生生活における注意は、学生生活課Webサイトに詳しく掲載しています。
困ったときの相談先
困ったことがあったら、1人で解決しようとせず、すぐに相談窓口に駆け込んでください。一番身近な相談窓口は所属学部・研究科の事務所ですが、その他のさまざまな窓口を紹介します。なお、開室時間などの最新情報は、各Webサイトを確認してください。