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大学お笑い界をけん引するナユタ・ホリコシ 2年連続M-1準々決勝進出!

「結果よりも、自分たちの漫才をやり切ったかどうかを重視していきたい」

文学部 4年 ホリコシ(ナユタ)

戸山キャンパス 学生会館にて

早稲田大学お笑い工房LUDO(公認サークル。以下、LUDO。インカレ)に所属するホリコシさん。東京大学在学中のおのはらさんと漫才コンビ「ナユタ」を結成し、ツッコミ担当として活動しています。2023年に開催されたM-1グランプリ(以下、M-1)では、唯一のアマチュアとして準々決勝に進出し、ベストアマチュア賞を受賞。2年連続で2024年も準々決勝に進出するなど、学生ながら芸人として精力的に活躍しています。そんなホリコシさんに、芸人になったきっかけやナユタ結成の経緯、漫才の特徴、今後の目標について聞きました。

――芸人を目指すようになったきっかけは何ですか?

中学生の頃からお笑いが好きだったんですけど、高校生の時に見たM-1をきっかけに本格的に好きになって。定期テスト期間中でも、映画館にM-1準決勝のライブビューイングを観に行くぐらいのめり込みましたね。その時期から、いつかお笑い芸人になりたいという気持ちが芽生えたと思います。高校2年生の時にはハイスクールマンザイ(※)に出場して準決勝まで進み、初めて一般の方々を前に漫才を披露する機会を得ました。

(※)吉本興業が主催している「高校生お笑いNo.1」を決めるイベント

ハイスクール漫才に出場した時の様子(左から二番目がホリコシさん)。当時漫才をするメンバーはホリコシさんがSNSで募ったそう

プロを意識し始めたのは、ナユタとして2023年のM-1で準々決勝まで進んで結果を出せたことが大きいです。相方のおのはらとはナユタの今後について特に話してはいなかったんですけど、二人で取材を受けていく中で、おのはらも大学卒業後にお笑いを続けたいと思っていることを知りました。

――早稲田大学に進学した理由や、LUDOでの活動について教えてください。

お笑いを本格的に好きになった高校生の頃に、プロのお笑いだけでなく大学お笑いにもハマったんです。そんな時、中でも1番有名なLUDOを知り憧れて、早稲田大学への進学を決めました。

大学2年生の時の早稲田祭にて。LUDOのお笑いライブ「バッキバキ祭」で漫才をするナユタ(左がおのはらさん、右がホリコシさん)

LUDOでは自分たちのお笑いをより多くの人に披露するために、各メンバーが学外でのお笑いライブを積極的に開催しています。企画を立てるところから、劇場のレンタル、出演する芸人のオファー、SNSでの集客など全てを自分たちで行うので、これまでの約3年半でライブを一から作り上げる力がつきました。現在ナユタは、月に1回はライブを開催することを目標に頑張っています。

また、イベントもとても充実しています。年に2回ある合宿では、昼に体育祭をしたり、夜は普段組まないメンバーとコンビを組んで漫才したり。2023年に『早稲田ウィークリー』に取り上げられた1年上の先輩・友田オレさん(2024年文化構想学部卒)と組んだこともあります。他にもクリスマスパーティーやLUDOのみんなでディズニーに行くなど、年中イベントをやっています。お笑いもイベントも本気で楽しめるので、とてもいいサークルだと思います!

合宿にて、シャッフルコンビでコントをした時の一枚。「鬼畜の所業」というユニット名で披露したネタは、今でも好きなのだそう

――ナユタはどのように結成したのですか?

大学1年生の時に、学生芸人お笑いライブの「ガクコメ!」というライブにLUDOの同期とよく出ていたんです。いつも出演していたメンバー7〜8人で遊びに行くようになり、そこで仲良くなったおのはらに僕から声を掛けて、大学2年生の時にナユタを結成しました。学生芸人では、コンビを組んだり、解消したり、掛け持ちしたりすることはよくあり、僕はそれまでにいくつかのコンビを組んでいました。その中でもナユタは、小さいライブでも手応えを感じ、結果も付いてきていたので、おのはらとの相性はいいんだと思っています。コンビ名の由来は特になくて、僕がパッと思い付いてかっこいいなと思って、決めました(笑)。

――ナユタの漫才の特徴はどんなところですか?

言葉遊びをメインにしているところです。僕たち二人がどんなキャラクターなのか観客の方が分からない状態でも、言葉遊びなら誰でも楽しんでもらえるんですよね。でも、言葉遊びだけが面白いと思っているわけではないので、ゆくゆくは僕たちの人間性で笑ってもらえるようなネタも作っていきたいと思っています。

また、漫才を普段からたくさん練習するというよりも、実際にお笑いライブをする中でネタを磨き上げています。実は、漫才の台本は細かく決めておらず、おのはらのボケの部分だけ決めていて、ツッコミのセリフは決まっていないことが多いです。ネタの完成度を高めるために、月に40本近くライブに出たこともありました。

――2023年に大学生M-1グランプリ優勝、今年は2023年に続きM-1で準々決勝に進出するなどの好成績を残していますが、印象に残っている大会について教えてください。

昨年出場したM-1の準々決勝の高揚感はすごかったですね。まず、新宿のルミネtheよしもとの舞台に立てただけでもうれしかったですし、楽屋には憧れの芸人さんたちがいて、一人のお笑いファンとしてのワクワクもありました。また、これまですごい方々が受賞されてきたベストアマチュア賞をいただけたことも、とても光栄です。漫才を披露した時は、緊張というよりも楽しいという気持ちしかなくて、本当に幸せな時間でした。

もう一つ、大学3年生の時に出場し、応募総数が当時過去最多の413組だった大学生M-1グランプリ(早稲田大学放送研究会主催)も印象に残っています。大隈記念講堂が舞台の決勝で、ナユタとして初めて優勝した大会だったので、優勝ってこんなにうれしいんだって思いましたね。

写真左:2023年M-1の準々決勝の楽屋にて、お笑いコンビ「真空ジェシカ」のガクさんとの一枚
写真右:大学生M-1グランプリで優勝した時の写真

――今後の目標をお願いします。

昨年に引き続き、今年のM-1でも準々決勝までしか進めなかったので、来年こそ準決勝には進みたいです。一方で、結果よりも、自分たちの漫才をやり切ったかどうかを重視していきたいと思っています。自分たちが楽しく、満足する漫才を作れているかが大事だと考えているので、その気持ちはこれからも持ち続けて活動していきます。

また、現在ナユタはフリーで活動していますが、大学卒業後はどこかの事務所に所属して、プロとして本格的に芸人活動をしていくことが目標です。いつか全国ツアーをしたいという夢もあります。多くの人に笑いを届けられるようになって、漫才でご飯を食べられるようになったら1番いいなと思いますね。

第890回

取材・文・撮影:早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
教育学部 3年 渡辺 詩乃

【プロフィール】

東京都青梅市出身。都立駒場高等学校卒業。最近のマイブームは、知らない駅のコーヒーチェーン店ドトールで過ごすことで、その土地に根付いたドトールの雰囲気を感じられるという。作家・小原晩さんのエッセイが好きで、ゆくゆくは執筆活動にも挑戦したいそう。

◆ホリコシ(ナユタ)
X:@nayuta_325
Instagram:@nayuta_325
◆ナユタ
YouTube:https://www.youtube.com/@nayuta325
ラジオ「ナユタの伸びしろ!」:https://open.spotify.com/show/1NdnJEuLP5b55wvHZnGSx2?si=97a94d82eb2c425c

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