台湾まぜそばの原点は、名古屋にあり!?
人間科学部 4年 植木 建開(うえき・たつひろ)
皆さんが好きな「ワセメシ」は何でしょうか? 早稲田周辺には油そばやラーメンなど早大生の心に刺さる飲食店が数多くありますが、愛知県名古屋市出身の私が今回紹介するのは「名古屋メシ」です。
まずは、台湾まぜそば。今や日本全国で愛されるようになった台湾まぜそばですが、その原点となったお店、「麺屋はなび」は私の地元、名古屋市中川区にあります。本店は、名古屋駅から12分の東山線高畑駅(名古屋市営地下鉄)から徒歩5分と、とても行きやすい場所に位置しています。
「麺屋はなび」の台湾まぜそばは魚粉や豚肉のミンチがふんだんに乗り、ピリ辛ですが卵黄と合わせると程よいまろやかさの癖になる味で、春夏秋冬いつ食べても私の体と心を癒やしてくれます。また、辛さやにんにくなどのオプションも選ぶことができ、好みに合わせて楽しむことができます。
さらに、追い飯というご飯無料サービスもあります! 余った豚肉のミンチや汁を絡めると何杯でも食べることができるので、無料サービスでは止まらず、つい課金をしてしまう程です。
写真左:「麺屋はなび」本店の台湾まぜそば(税込み890円)
写真右:味玉やチャーシューなどのトッピングを全部乗せた台湾まぜそばDX(税込み1,260円)
店舗は常に行列が絶えず、お店で食べるには開店1番に行く必要があります。最近では、テイクアウトやインスタント食品も発売され、誰でも食べることができるようになりましたが、本店で食べることを強くお勧めします! 店内はサザンオールスターズなどの曲が流れ、老若男女さまざまなお客さんがいて、店員の方も元気良く挨拶してくれます。着席してすぐに、丼の「はなび」の文字が見える様に提供されるまぜそばから漂う香りがたまりません。そして、全て食べ終わると丼の底面に店員さんからのメッセージが! 店員さんの心遣いや遊び心が十分に楽しめる一品です。
中高生時代、部活動や学業で思うような結果が出なかったときは、台湾まぜそばを食べて元気をもらっていました。上京後は近くに店舗が無かったことから「はなびロス」になってしまったので、帰省したときには必ず食べる一杯です。一度食べたら病みつきになる「麺屋はなび」の台湾まぜそば、ぜひ皆さんも店舗で、できれば本店で味わってみてください。
次は、ウナギのひつまぶし。ひつまぶしは安くないので、名古屋にいた当時はめったに口にすることがなく、食べることができたのは、テストで良い点数を取ったときや部活の試合で活躍したときくらいでした。しかし、祖母と一緒にお店に行った際には特上のひつまぶしを食べさせてくれた思い出があります。

名古屋名物、ひつまぶし。ウナギのかば焼きを細かく刻んでご飯に混ぜたもの。薬味やだしが添えられており、さまざまな食べ方を楽しめます
ひつまぶしは楽しみ方がたくさんありますが、今回は一般的な食べ方を紹介します。まずは何もかけずにそのままひと口いただきます。少し食べたら次は刻みのりやネギの薬味を入れて味わい、さらに薬味とだしを入れてお茶漬けのようにすれば、また違う味わいが楽しめます。最後は薬味やだしの量を調節して自分の好みで食べてみてください。食いしん坊の私でも、特上ともなればお腹いっぱいです。
お勧めのお店は、名古屋市熱田区にある熱田神宮近辺の「あつた蓬莱軒」。実は“ひつまぶし”は「あつた蓬莱軒」の商標登録で、名古屋のひつまぶし界をけん引している存在です。名古屋に行ったときは、ぜひ足を運んでみてください。
◎ 愛知県はこんなところ ◎
中部地方に位置し、静岡県、岐阜県、三重県、長野県に接している。人口は約747万人(2024年9月1日現在)で、全国で4番目に多い。面積は約5,173平方キロメートル。カンガルーのような地形で、平坦な西部地域は人口が集中している。日本最大の工業地帯である中京工業地帯を有しており、自動車産業や航空宇宙産業が盛ん。