「学生参画/スチューデント・ジョブ」スタッフの横顔
早稲田大学国際学生寮WISH RA(レジデント・アシスタント)
文化構想学部 4年 重光 心音(しげみつ・ここね)

早稲田大学国際学生寮WISH入口にて
キャンパスで学びながら、大学の価値向上につながる活動に参画したり、働いたりする学生たち。このように、大学で重要な役割を担っている「学生参画/スチューデント・ジョブ」にはどのような学生が、どのように携わっているのか、彼らの横顔を紹介します。今回は、早稲田大学国際学生寮WISH(以下、WISH)でRA(レジデント・アシスタント)として活動する、文化構想学部4年の重光心音さんの日常を紹介します。
Q. RAにはいつから関わるようになりましたか?
WISHには入学時から住んでいて、RAとしては2年生の春から活動しています。WISHは通常2年で退寮ですが、RAは4年間滞在することができます。RAの活動はとても充実しているので、今は最後の学期を迎えてしまい、とても寂しいです。
Q. 始めたきっかけは何ですか?
1年生の時、私のフロア担当だったRA の方に大学での勉強の不安を聞いてもらったり、故郷の広島を離れたことによるホームシックの相談をしたりしたんです。その時親身に話を聞いてもらえたのがうれしくて、私も先輩のように寮生の生活を身近なところから支えたいと思うようになり、RAを志望しました。快適な生活面はもちろん、寮生の精神面においても、RAとして心から安心できる寮生活のサポートをしたい、という思いがあります 。
Q. どのような活動をしていますか?
毎年3月と9月には、WISHで新しい生活をスタートする新入寮生を歓迎する入寮式や、寮内の案内、相談対応を行っています。
WISHのRA組織には、生活・総務・イベント・SI・広報・会計の六つの部署があり、各5人から10人ほどのグループで、それぞれWISHをより良くするための活動をしています。RA全体でのミーティングが月に2回、所属する部署のミーティングも月に1~2回あります。
また、寮内はフロアごとにRAを配置しており、毎月1回各フロアとWISH全体でイベントを行っているので、その企画や運営に携わります。フロアのイベントでは11月の感謝祭に鳥の丸焼きを食べたり、学期初めにウエルカムパーティーを開催。全体イベントでは2月の学期末にプロム、5月頃にはバーベキュー、7月頃に海イベント、11月頃にWISH祭を行います。
他にもWISHでは「SIプログラム」という寮内教育プログラムを開催しているので、その運営のサポートをしたり、RA自身も寮生に向けて講座の企画や実施を担当したりすることもあります。
写真左:WISHの入寮式で、早稲田の“Wポーズ”で撮影したRAの集合写真。新入寮生の入学、入寮を祝うために応援部やグリークラブのパフォーマンスもあり、早稲田カルチャーを存分に感じられる式となっています
写真右:入寮対応の様子。新入寮生にWISHで生活する上のルールや今後の催しなどについて説明しています
Q. 活動を通して感じたことを教えてください。
RAの経験を重ねるにつれて、「周りを見る力」「先のことを考える力」が備わってきたと感じます。4年生になってからは、他のRAを「支える」ということを特に大切にしながら活動しています。
RAになったばかりの時、多くのRAの先輩方からサポートをしてもらったことが印象的でした。だからこそ、今度は私が後輩たちを支えたい、という意気込みで頑張っています。「先のことを考える力」については、がむしゃらに活動していた2年生の時とは違い、年間を通したスケジュール感などが頭にしっかりと入っているからこそ後輩にも的確な指示が出せたり、自分のタスクも円滑に進められたりするようになりました。

2024年夏、神奈川県の辻堂海岸で行ったイベントでRAの仲間と。WISHの仲間が多く参加して、ビーチフラッグリレーをしたり、スイカを食べたりして夏を存分に感じました。筆者は右から2番目
Q.学業と学生参画、サークル活動など、複数のことを両立させるためにどのような工夫をしていますか?
RA関連の催しやミーティングは夕方以降に行うことが多いのですが、早起きが得意なこともあり、学業は朝の時間を活用しています。個人で行うRAの資料作りなどもこの時間に済ませることが多いです。サークルは、早稲田大学茶道研究会(公認サークル)に所属しており、RA活動の予定が確定した上で、空き時間を見つけて参加するようにしています。
Q.活動に関する今後の抱負や、チャレンジしようと思っていることを聞かせてください。
今学期の「SIプログラム」の講義では数人のRAと共に、大学生活における自分の学業やサークルなどの経験を寮生に紹介する予定です。早稲田大学、WISH、そしてRA活動を通して私の世界が広がったように、この講義を通して、もちろんそれ以外の場でも多くの寮生が新たな学びや挑戦に興味を持つきっかけになれたらいいなと思っています。
授業期間中の1週間の過ごし方

とある1週間のスケジュール。担当しているフロアのイベントは学期に何回か行っています