注文が入ってから焼き上げるアツアツの広島風お好み焼きが絶品! 「坂」
【取材・文・撮影】
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)
文化構想学部 4年 田邊 紗彩(たなべ・さや)
広島風お好み焼きが看板メニューの「坂(ばん)」。早稲田キャンパスの西門から西早稲田交差点に向かって5分ほど歩くと、目印のオレンジ色の旗が見えてきます。ランチタイムには学生だけでなく、近隣で働く社会人も次々と来店し、あっという間に満席になる人気店です。
広島風お好み焼きとは、薄く伸ばした小麦粉の生地と、キャベツや豚肉、焼きそば、卵を重ね焼きしたもの。店主の故郷である山口県岩国市でも広島風お好み焼きが愛されており、学生で賑わう早稲田で提供したいと25年前にお店を開いたそうです。
店内は元々喫茶店だった店舗を今の店主が買い取ったため、温かい雰囲気。壁に飾られている手書きのメニューもどこか懐かしい感じがします。
写真左:店名の「坂」は店主の坂上さんの名字とお店のすぐそばのグランド坂にちなんで名付けられたそう
写真右:店内の様子。飾られているメニューは昔働いていた学生が書いたもの。席数は12席ほど
「坂」の特徴は、なんといってもトッピングの斬新さ。「しそチーズ」や「キムチもち」をはじめ、思わず食べてみたくなる25種類もの組み合わせに胸が躍ります。現在のラインナップはお客さんからのリクエストや、注文が多く人気のものが残っているそう。メニューに載っている組み合わせ以外にも、生イカ(250円)やカキ(季節限定、400円)などを追加でトッピングして、オリジナルのお好み焼きにすることもできます。今回は、定番の「肉玉ネギかけそば」(930円)と女性に人気の「アボカドトマト入り肉玉そば」(1,080円)をチョイスしました。
「坂」では、注文が入ってから、店主の坂上さんが一つ一つお好み焼きを焼いてくれます。中華麺やキャベツ、卵をベストなタイミングで調理していく職人技は何とも鮮やか! カウンターから見えるその手際の良さに見とれてしまいます。注文時にお好み焼きのカットや紅しょうがの有無などをリクエストすると応えていただける、細やかな気配りにも感服です。

キャベツの上にカリッと焼けた中華麺を乗せた様子。この後は蓋をかぶせて蒸し焼きにする
定番メニューの「肉玉ネギかけそば」は、お好み焼きを覆い尽くすほどの青ネギが思わず目を引く一皿。ボリューミーな見た目が食欲をそそります。出来立てをいただくと、鉄板で焼かれたパリパリの麺のおいしさに驚き! こだわりの中華麺を使っているそうで、ほどよくしんなりとしたキャベツとの相性も抜群です。ジューシーな豚肉の甘みも加わり、箸が止まりません。鉄皿(※)に乗っているため、最後までアツアツのお好み焼きを楽しめるのもうれしいポイント。
(※)鉄皿での提供を希望する場合は、注文時にその旨を伝える。

肉玉ネギかけそば
次にいただいたのは「アボカドトマト入り肉玉そば」。お好み焼きのトッピングとしては珍しい組み合わせに期待が高まります。一口頬張ると、トマトの酸味が良いアクセントでとてもフレッシュな味わい! アボカドのクリーミーさも、意外にもお好み焼きにマッチしています。こぶし4個分ほどの大きなお好み焼きであるのにも関わらず、トマトとアボカドのさっぱりした風味であっという間に完食してしまいました。

アボカドトマト入り肉玉そば

牛すじ炒め 470円
お好み焼きの他にも、副菜やおつまみに最適なサイドメニューも充実しています。特に、店主お勧めの「牛すじ炒め」は絶品! 鉄板で焼かれたお肉の香ばしさと脂の甘さがおつまみにぴったりの一品です。この他にも「塩らっきょう」や「冷やしトマト」など、12種類の気になるラインナップがとりそろえられています。
地元の人や学生から長年愛される「坂」は、ランチだけでなくディナーも営業しています。さまざまな組み合わせに心引かれて、何度も訪れたくなる広島風お好み焼きを提供する「坂」に、ぜひ一度足を運んでみてください!
店舗情報
【店名】坂
【住所】東京都新宿区西早稲田3–2–3
【TEL】03-3202-0952
【営業時間】ランチ:月曜日〜金曜日11:30〜14:30(ラストオーダー13:30)、ディナー:月曜日〜土曜日17:00〜22:00(ラストオーダー21:00)
【定休日】日曜日・祝日
※記事中の価格は全て税込み。
店主の坂上さんから早大生へ一言
「少し分かりにくい場所にありますが、ぜひお店を見つけて来てもらえるとうれしいです!」