おにぎりの常識が覆る! ボリューミーな変わり種が大人気です
「おにぎり屋かわしま」
【取材・文・撮影】
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)
人間科学部 2024年3月卒業 佐藤 里咲(さとう・りさき)
早稲田キャンパス西門を出てすぐの場所にある「おにぎり屋かわしま」。2023年4月にオープンしたおにぎり専門店です。このお店の店主である川島さんは、東京・大塚にある老舗のおにぎり店「ぼんご」で修行をした後独立し、このお店をオープンしました。早大生を中心とした若い世代はもちろんのこと、子どもからお年寄りまで幅広い世代が生活しているのが魅力で、早稲田にお店を構えることを決めたそう。営業は朝10時から。朝ごはんや昼ごはんとしてはもちろんのこと、夜は21時頃まで営業しているので、おにぎりをつまみにお酒を楽しむこともできます。
「おにぎり屋かわしま」では、30種類以上のおにぎりが提供されています。古巣「ぼんご」で人気の肉そぼろや高菜、まぐろ角煮などを引き継いでいる他、早大生を意識して店主が考案した、ボリューミーなヒレカツやウインナーなど変わり種もメニューに並びます。これらのおにぎりにはチーズやバターなどのトッピングをつけることもでき、より濃厚な風味にカスタマイズ可能。さらに具材を二種盛りにすることもでき、たくさんの組み合わせを楽しむことができます。リーズナブルな価格設定で、学生も利用しやすそうです。
写真左:お店の外観。紺色の暖簾(のれん)が目印
写真右:店内の様子。カウンター席では、目の前でおにぎりを握るライブ感を楽しめる

左から「ねぎとろ+バター」400円、「肉そぼろ+卵黄醤油漬け」400円
お店の一番人気は「肉そぼろ+卵黄醤油漬け」おにぎりです。4時間程度醤油で漬けられたトロッとした卵黄にたくさんの肉そぼろが溢れんばかりに載せられています。さらに、おにぎりの中にもたっぷりと具材が入っていてボリューム抜群。具材一つ一つにこだわり、ふわっと握られたおにぎりは、家庭や市販のものとはまた違う本格的な美味しさです。お腹も舌も、おにぎりを一つ食べただけとは思えない満足感を得られます。
おにぎりを作っている様子
写真左:お米の上に具を乗せていく様子。右上から時計回りに「肉そぼろ+卵黄醤油漬け」、「高菜」、「明太マヨ+クリームチーズ」、「ねぎとろ+バター」
写真右:握り始めてから、あっという間に完成するのはまさに職人技
全てのおにぎりに使われるお米には店主のこだわりが詰まっています。店主の地元の会津産のお米を使用。浸水時間を1、2時間程度と長めにし、ガス釜を使い、ふっくらと炊き上げます。そして1日分を一度に炊くのではなく、1、2時間ごとにこまめにお米を炊き、いつでもお客さんに炊き立てのお米を提供できるようにしています。こだわって炊かれたお米の握り方にも流儀があり、あまり触りすぎず包み込むように握ることがポイント。形を整えるときも、まな板を利用し三角形に成形しています。おにぎりを口に運ぶと、一粒一粒がしゃきっと立っているように感じ、お米本来の味を楽しむことができます。
「ねぎとろ+バター」のおにぎりも人気の組み合わせです。中からじゅわっとバターがあふれ出し、ねぎとろのトロッと感と相まって濃厚な味わい! さらに「明太マヨ+クリームチーズ」も多く注文されるそう。明太マヨネーズと聞くとこってりしたイメージですが、クリームチーズの酸味と混ざり合い、意外とさっぱりとしていて食が進みます。

(左から)「明太マヨ+クリームチーズ」350円、シャキシャキとした食感で、風味豊かなごま油とピリッとした辛味が食欲をそそる「高菜」250円
また、どのおにぎりも海苔がパリッとしていて食べやすいのも特徴。これは、厚みがある海苔に、細かいパンチで目には見えない穴を開けて、食べやすくする加工をしているから。この工夫をし始めたのは、お客さんから「海苔が厚くかみ切りにくい」という口コミがあったからだそう。しっかりと厚みがあるけれど、パリッとかみ切りやすい海苔もかわしまのおにぎりのおいしさにつながっています。オープンして間もないお店だからこそ、お客さんからの意見も大切にしています。
写真左:サイドメニューの「ウインナー3本」250円、「だし巻卵」200円。お味噌汁は200円で3種類用意されている
写真右:おすすめのトッピングが紹介されたメニュー。先日、地方から訪れた早稲田の受験生は、ここでおにぎりのおいしさに開眼し(計)7個を平らげたとか
店内はカウンター席が4席と2人掛けのテーブル席が1席という小さなお店です。だからこそ店主とお客さんが話す時間が生まれ、人とのつながりを感じられることもお店の魅力です。お客さんの中には、たくさんの組み合わせから自分のお気に入りの具を組み合わせたおにぎりを見つけて足しげく通う人も少なくありません。皆さんも「おにぎり屋かわしま」でお気に入りのおにぎりを探し、忙しい学生生活の中でもほっと一息つける味と場所にするのはいかがでしょうか。
店舗情報
【店名】おにぎり屋かわしま
【住所】東京都新宿区西早稲田1-4-19 スリーベル3、1F
【TEL】090-5357-7716
【営業時間】10:00~21:00頃 (変更になる可能性あり)
【Instagram】@onigiriya_kawashima
※記事中の価格は全て税込み。

店の前にて。店主の川島亮人さん
おにぎり屋かわしま店主の川島さんから早大生へ一言:
「早稲田を盛り上げられるように頑張っていきたいと思っています。テイクアウトでの利用も大歓迎なので、是非一度ご来店ください! 」