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脳天を突き抜ける激辛カレー 一度閉店もファンの思いを紡ぎ奇跡の復活

昔から変わらない秘伝レシピが決め手
「メーヤウ」

【取材・文・撮影】
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
社会科学部 3年 堤 壮太郎(つつみ・そうたろう)

東京メトロ副都心線西早稲田駅1番出口から徒歩約1分、諏訪町交差点の近くに位置する、激辛カレーを堪能できるエスニックカレー専門店「メーヤウ」。

「メーヤウ」という店名はタイ北部にある「メーヤウ村」に由来したもので、実際にタイの伝統的な装飾で彩られた店内は、とても落ち着いた雰囲気。しかしその雰囲気とは打って変わり、このお店の定番メニューは“脳天を突き抜ける辛さ”のエスニックカレーです。

 

写真左:ポップな看板が目を引くお店の外観
写真右:タイの伝統的装飾を取り入れた内装。席数は全7席

かつては戸山キャンパス正門近くに店舗を構えていた「メーヤウ」。1997年の創業以降、多くの早大生に愛され続けてきました。現在のオーナー・高師雅一さんもファンの一人で、早大生時代に先輩がおごってくれたことをきっかけにその味に魅了され、社会人になっても休日の楽しみとして通い続けていたそう。しかし2017年に店主の体力的な問題などからファンに惜しまれつつ閉店してしまいました。

「メーヤウ」を復活させたいと、先代店主にSNSを介して連絡を取ったこともあった高師さん。その思いが奇跡を起こします。なんと、ある日掛かってきた間違い電話の相手が先代店主だったのです。本人も衝撃だったと語るその電話ですが、チャンスを逃してはならないと、それを機に直接会って「メーヤウ」に対する熱意を伝えることに成功しました。

そこからは、レシピを継承するためひたすら先代の下で修行を行いつつ、クラウドファンディングなどを駆使して資金を調達することで、2020年7月、西早稲田での「メーヤウ」復活に至ったのです。

チキンカリーとグリーンカリーの2種盛り(1,400円)、ラッシー(350円)。ライスは普通盛りで250グラム。2種盛りは5種から選択可能で、チキンカリーを含む場合のみ1,500円。単品の場合は種類により800円~1,200円

現在提供しているのは、「チキンカリー」「激辛チキン」「ポークカリー」「グリーンカリー」「レッドカリー」の5種。先代店主から受け継いだ秘伝のレシピで昔から変わらない味を意識しているというこだわりのメニューから、今回は「チキンカリー」と「グリーンカリー」の2種盛りをいただきました。

スパイスの刺激が魅力の「チキンカリー」

カレーを楽しむための攻略法。「プリックナンプラー」(50円)をライスにかけると味に深みと辛さが増すそう

「チキンカリー」はメーヤウが設けた辛さレベルの5段階中4レベルとなかなかにパンチのあるカレー。店内に貼られた「中毒者流! 激辛カリー攻略法」に従い、まずは一度に食べる分だけライスにルーをかけていただくことに。口に入れた瞬間、チキンのうま味とスパイスの香りが広がり、さらにココナッツの風味がフワッと漂います。その後にやってくる痺(しび)れる辛さがとても刺激的で、額からは汗がにじみ出てきます。骨付きチキンをほぐしてライスにチキンのうま味を染み込ませたり、じゃがいもをスプーンでつぶして食べてみたりと、攻略法を試しながら食べ進めていく間も汗は止まりません。

そんな激辛カレーのお供として定番なのが「ラッシー」。激辛料理を食べる際に水をたくさん飲む行為は、辛さをさらに広げてしまうため実は逆効果。乳製品には辛さを和らげる成分が含まれており、ラッシーを飲むことで痺れをある程度軽減できるのだそう。

次にいただいた「グリーンカリー」は3レベルで程よい辛さのカレー。インゲン・パプリカ・ナス・タケノコなど野菜がたくさん入っており、彩りも豊かです。グリーンカレーならではの独特な香りが鼻を抜ける感覚がやみつきになります。

エスニックな風味と彩りが魅力の「グリーンカリー」

また、ライスの量は追加料金なしで大盛りや特盛りにも変更することが可能。お客さんからこんなによそってもらって良いのかと言われることもあるほどサービス精神旺盛です。

メーヤウの味を守り続ける店長の永松さん

早稲田の長い歴史の中でワセメシを象徴するお店の一つとして数えられていたという「メーヤウ」。高師さんの学生時代の大切な思い出にもなっているワセメシへの恩返しと、今の早大生にも楽しんでもらいたいという思いから、2021年度には早稲田キャンパス内の学食「大隈ガーデンハウス」で「チキンカリー」を提供したことも。また、店舗に足を運べない方々に向け、冷凍やレトルトのカレーをオンラインで販売するなど、新たな事業を展開しながら当時の味を守り続けています。

早稲田愛溢(あふ)れる「メーヤウ」で、皆さんも“脳天を突き抜ける辛さ”を体験してみませんか?

店舗情報

【住所】東京都新宿区西早稲田2丁目20-5 アトラスタワー1F
【営業時間】11:30~(売り切れ次第終了)
【定休日】日曜日・月曜日
【Webサイト】https://maeyao.jp/
【Twitter】@Maeyao_waseda
【Instagram】@wasedamaeyao

※記事中の価格は全て税込み

 

 

(左から)アルバイトの時田さん、オーナーの高師さん、店長の永松さん

オーナーの高師雅一さんから一言:
「『メーヤウ』は自分にとっても思い出の場所。再び多くの早大生で賑(にぎ)わうようなお店になるよう、新たなメニュー開発も行っています。西早稲田キャンパスからも近いので、ぜひお店で額から汗の出るような辛さを味わってみてください!」

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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