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~英国から早稲田へ~文化を経験することで学ぶ日本語

言葉や表現を学ぶたびに、日本の文化を身近に感じられるようになった

日本語教育研究センター 特定プログラム履修生 イジー シャックレトン

日本語は文法がとても珍しくて面白い言語だとずっと思っていたので、日本語の言語学者になろうと考えています。でも、実は言語以外の日本文化に対しては大した興味がありませんでした 。しかし、少しずつ文化の面白さに気付きはじめ、日本に留学して「もっと面白い日本文化」を見つけようと思いました。

日本に来てからは、多くのイベントに行って日本文化を経験しています。日本に住むことで、私の日本文化への理解は深くなっています。例えば、初めてカラオケをしたとき、とても楽しかった一方で、カラオケに関してたくさんの珍しい言葉と表現があることを知りました。今では日本の文化をもっと身近に感じています。

 

大学の友達と東京スカイツリーで(前列中央が筆者)

最近、上野へ出掛けたのですが、そこではすしを食べ、大切な思い出がたくさんできました。上野にはおいしい食べ物がたくさんあり、夜になるとネオンサインがとてもきれい。それに上野公園はすてきな風景を満喫できる場所だと思います。だから、東京で私の一番好きな場所です。

また、私は英国の田舎出身なので、都会での経験はとても新鮮に感じています。一方で、東京は英国の都市部の風景とも全く違います。英国人もとてもフレンドリーなので、英国に行ってみてください。そのときは、田舎の地域まで足を延ばすのもおすすめです!

 

 

 

写真左:通っていたウォーリック大学 (University of Warwick)。写真の「ザ・オキュラス」(The Oculus)という建物はとても新しくて、モダンです
写真右:ウォーリック大学の近くにあるコベントリー大聖堂

これまでで一番面白かった授業は「俳句、短歌、短い詩を楽しむ、作る、感じる」(日本語教育研究センター設置科目) です。そこで毎週、さまざまな俳句や短歌、詩を読みました。元々英語で詩を読むのが好きなので、日本語で読むのもとても楽しいと思いました。

そして、早稲田大学はとてもフレンドリーな大学です。特に、GSセンターは一番好きな場所だと感じています。私はトランスジェンダーで、日本で自分を受け入れてもらえるかちょっと心配でした。でも、今はいつでもGSセンターのスタッフと話せるので、そんな心配はなくなりました。

~日本に来て驚いたこと~

英国にいるときから4年間くらい日本語を勉強していますが、日本に来て、日常生活の表現を全然知らなかったことに気付きました。初めてコンビニエンスストアの店員や郵便局員と話したとき、会話するのはとても難しいと思いました。例えば、「レジ袋はいかがですか?」と聞かれました。単語は知っていましたが、うまく理解できず、また正しい返答も分からなかったので、必要ではないプラスチックバックを何度ももらってしまいました。

言語学で「会話スクリプト」という概念があります。これは、日常生活の具体的な場面を想定して作られた台本(会話)のことです 。例えば、コンビニで店員はほとんどいつも決まった表現を使います。でも、そのスクリプトは言語と文化で異なるので、日本では新たに定型表現を覚えなければなりませんでした。でも今は、日本の日常生活のスクリプトを覚えたので、その心配はなくなりました。

東武スカイツリーラインから見た景色。夕焼けの色は私の一番好きな色です

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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