おおらかな雰囲気の中で学ぶ
「ゆるりと!てつがく!」
前会計 文学部 3年 平野 允能(ひらの・まさたか)
「ゆるりと!てつがく!」(以下、ゆるてつ)は、2020年に創設された学問サークルです。知を愛することをモットーに、哲学の領域にとどまることなく幅広い分野に関心を持って活動しています。哲学だけでなく、西洋史、映像表現、会計学など、さまざな分野を専門とする学生が在籍しています。サークルの具体的な活動としては主に読書会、発表会、哲学カフェがあります。また、情勢に鑑みながら親睦を深めるためのイベントなども行っています。
読書会では、会員の興味関心に応じていろいろな分野のテクストを読んでいます。昨年度は、ハイデガー『存在と時間』や鈴木大拙『禅』などを読みました。レジュメを作成し精読したり、輪読形式でゆるく読み進めたりと、読み方も人それぞれです。ゆるてつには64人もの会員がいます(2022年2月現在)。そのため、会員の誰かが提案した読書会に、興味がある人が集まりやすい環境となっています。

読書会にて『存在と時間』の概要を整理している板書
発表会では、発表希望者による多様なジャンルの発表が行われています。昨年度は、「12世紀ルネサンスと翻訳の歴史」「孔子」などの発表がありました。熱のこもった発表を聞くことができるため、多種多様な学問領域に関心を持つきっかけとなります。
そして、哲学カフェは週1ペースで開催しています。哲学カフェとは、分からないことに丁寧に向き合う対話の試みです。統一された意見は求められません。これまでには「まち」「早大生」「ぜいたく」などをテーマにしています。哲学カフェでは専門用語が求められることはありません。よって、哲学の知識がなくても気軽に参加することができます。

紅葉を見ながら早稲田近辺を散策した際の集合写真
このサークルの魅力は、名前の通りのおおらかな雰囲気です。ゆるてつは、入学当初にTwitterでつながった現3年生によって設立されました。そして現在では、哲学を専攻し大学院への進学を希望する人から、サークルのゆったりとした雰囲気が好きで活動に参加している人まで、いろいろな人が在籍しています。哲学に興味はあるけれど第一歩が踏み出せない、他のことにも忙しく哲学の勉強に多くの時間をかけることができないという方も大歓迎のサークルです。
ゆるてつでは、1年を通して説明会を行っています。もしも少しでも興味を持っていただけたら、TwitterのDMなどに気軽にご連絡ください。皆さまと一緒に本を読んだり、ゆるりとお話できるのを楽しみにしています!

哲学カフェのイメージ。テーマに関してひとこと発言し、それに関して対話します
【公認サークル情報】ゆるりと!てつがく!
◆サークル名:ゆるりと!てつがく!
◆団体区分:同好会
◆サークル創設年:2020年
◆ジャンル:学問
◆活動日時(平時の場合):各活動週1回程度。曜日等は各活動の参加者のスケジュールを加味して決定
◆構成人数:64人(2022年3月現在)
◆活動場所(平時の場合):オンライン、W space等
◆Twitter:@YURU_sophia