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~早稲田からタイへ~学生の行動を見て、アジアに対する世界観が変わった

仲間と日々の悩みや将来の目標について語り合った貴重な経験

政治経済学部 3年 嶋田 美紀(しまだ・みき)

タイの友人と旅行した、中部・ナコンナヨック県での一コマ。ジュース売りのおじさんにもらったタイティーを持って

タイの首都バンコクにあるチュラロンコン大学へ、2019年8月から2020年3月まで交換留学をしていました。私はもともと「留学するならアジア圏がいい」と考えていました。日本とアジア諸国との関係に興味があったからです。そこで、「ご飯がおいしそうな熱帯地域」にある、1年間の交換留学が可能な協定校を探しました。英語留学であることも必須条件で、たどり着いたのがタイにある大学でした。

実は、それまでタイ料理さえあまり食べたことがなかった私は、タイについてほとんど無知でした。しかし、前知識もほとんどなく、言葉や文字さえ分からない国だからこそ、「生活してみて初めて分かることも多いかもしれない」と思いました。これもまた、タイを留学先として選ぶ後押しになりました。

大学前の道路。バンコクはいつも渋滞です

チュラロンコン大学では文学部に在籍し、主にタイやアジアの政治や文化、歴史を学びました。授業や友人とのコミュニケーションは英語でしたが、日常生活は初歩的なタイ語を使って過ごしました。タイ語は留学決定後、文字の読み書きから勉強を始めました。悔しいことに実力はまだまだで、現在も勉強中です。

留学中は現地の学生とたくさん関わりたいと思い、いくつかのサークルに参加しました。思い出に残っているのは、タイ舞踊サークルでキャンプに行ったことや、友人の実家に招いてもらったことです。

初めてのタイ舞踊は、サークルのメンバーに1週間基礎からみっちり教わり、タイ中部にあるアーントーン県へキャンプに行った際に披露しました。当日は、メンバーが衣装からヘアメイクまで私のために準備をしてくれ、とてもうれしかったです。

キャンプで訪れたアーントーン県で。この地域は太鼓作りが盛んで、日本に輸出するための和太鼓を作る工房もありました(前から2列目、右から4人目が筆者)

実家へ招いてくれた友人は、タイ東北部(イサーン地方)の出身で、メコン川が流れるラオスとの国境の町、ナコンパノムへ連れて行ってくれました。「川の向こう岸は違う国」という光景は、私にとって衝撃的でした。

他にも、現地の学生だけでなく、留学生仲間とも旅行したり、日々の悩みや将来の目標について語り合ったりもしました。違う環境で育ってきた同世代と関わることができたのは、忘れられない貴重な経験です。

左:イサーン地方にあるサコンナコーン県で見たクリスマスパレード 右:旅行などで空港に行く際に利用していた、築100年以上のフワランポーン(国鉄バンコク)駅舎

留学生活を通して、自分の中でアジアに対する世界観が変わったと感じています。タイについては、特に大きく変化しました。そのきっかけは、学生たちが持つ、現状に対する強い危機感を目の当たりにしたことです。政治について声を上げにくい状況の中、リスクも理解した上で、学生それぞれが世の中について真剣に考え、行動していました。

「南国だからみんなマイペースだろうな」といった、自分の持っていたイメージがいかに的外れかを痛感しました。

もちろん、これも私の個人的な経験による一つの見方に過ぎず、ほんの半年ほどの滞在で語るのは憚(はばか)られます。だからこそ、今回の留学を機にもっとたくさん学び、いろいろな角度からタイやアジアについて考えられるようになりたいと思っています。

留学生仲間とシンガポールへ旅行したときの一枚(右端が筆者)

タイに行って驚いたこと

タイの大学には制服があります。基本の服装はどこの大学も同じですが、シャツのボタンや胸に付ける校章、ネクタイやベルトのバックルが大学によって違います。この制服を着ていると現地学生に間違われ、高確率でタイ語で話し掛けられます。「タイ人かと思った!」と言われる度に、「馴染(なじ)めてるのかな」と思えて喜んでいました。

また、タイの大学は1コマ3時間という長丁場です。授業の途中に必ず休憩があるので、友人と毎回お菓子や飲み物を買いに走っていました。

留学生歓迎会で、大学の制服を着て(中央が筆者)

タイはこんなところ

東南アジアに位置する立憲君主制国家。首都はバンコク。面積は日本の約1.4倍で、人口は6,891万人(2017年/タイ国勢調査)。インドシナ半島中央部とマレー半島北半を占める。南はマレーシア、東はカンボジア、北はラオス、西はミャンマーと国境を接する。日本とは600年にわたる交流の歴史があり、皇室・王室間の親密な関係だけでなく、政治、経済、文化などの幅広い分野で緊密な関係を構築し、人的交流が活発に行われている。東京から首都バンコクまでのフライト時間は約6時間。時差は日本より2時間遅れ。

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