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基幹理工総代・川上真穂「英会話教室の自動化研究、就職先でも生かしたい」

2019年度卒業 総代メッセージ【2020年度入学記念号】

基幹理工学部総代・川上 真穂(かわかみ・まほ)さん

英語と情報システムの知識を組み合わせて

4年間の大学生活を振り返ってみて一番思い出に残っているのは、サークルや学科の友人と、たくさん海外旅行に行ったことです。イギリスやカナダ、アメリカ、セブ島(フィリピン)やバリ島(インドネシア)に行き、カナダではオーロラを見たり、セブではジンベエザメと一緒に泳いだり…。そうした中で高校時代までには見ることができなかった未知の世界を知ることができました。小学生のころにアメリカに住んでいたこともあって日常の英会話は問題なくできるのですが、日本にいると普段はあまりできない海外の人とのコミュニケーションがとても刺激的でした。

以前から親しみのある英語と、専門的に学んでいた情報システムの分野を組み合わせ、4年次の研究室では「英会話教室の自動化」に向けた研究に取り組みました。これは将来的に英会話教室の講師を人間に代わってロボットやAIが担うことを見据えた研究です。

このように言葉で説明するのは簡単ですが、実際にシステムを実現させるにはいくつかのステップが必要です。まず私たちが着目したのは、「生徒の英会話レベルの上達をどのように計測するのか」という点です。その計測のために、言葉に詰まったときに発してしまう「えーっと」「あのー」など、いわゆる“フィラー”の回数や、接続詞を使う頻度、他者が話したあとにどれくらいの間を開けて話し始めるのかといった会話に現れる特徴をシステム化します。そこで計測したデータを生徒の理解力と結びつけることで、「英会話レベルの上達」を可視化することを目指しました。これまで学んできた情報システムの分野の集大成として、卒業研究でこのテーマに取り組むことができたのが、とてもうれしかったです。

友人とカナダを旅行したときの川上さん(右)

インターンシップを経験した会社に就職

卒業後もこの研究を生かしたいと思い、就職活動では通信会社のインターンシップに参加しました。1カ月という長期に渡り、さまざまなデータを基に消費者のターゲットを絞った商品開発に挑戦しました。この仕事がとても面白く、大学での学習や研究が直接役立つことに魅力を感じ、入社選考にもエントリーしたところ、ありがたいことに内定をいただき、4月から働くことになりました。まだ配属される部署は決まっていませんが、商品開発の分野でグループ会社のさまざまな事業との連携を図りながら、消費者を楽しませることができるサービスを届けていきたいです。

気後れせずにコミュニケーションを

早稲田大学に入学する新1年生の皆さん。ご入学おめでとうございます。当時を振り返ってみると、まだ全く友達がおらず、大学生活に対する漠然とした不安を抱いていたように思います。それでも講義を受ける中で、あるいはサークルに参加する中で、人と関わる接点を見つけていきました。コミュニティーはあらゆる場所に存在しています。気後れせずに多くの人とコミュニケーションをとって、楽しい大学生活を送ってほしいと思います。

取材・文:原航平

撮影:中村透

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