Waseda Weekly早稲田ウィークリー

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強み生かして進化する「第69回理工展」 アプリ活用で楽しさ倍増

早稲田大学における2022年の学園祭は、10月23日(日)に開催した「所沢キャンパス祭2022」を皮切りに、11月5日(土)・6日(日)には「第69回理工展」と「早稲田祭2022」が開催予定です。

理工展は、理工3学部(基幹理工、創造理工、先進理工)の学生から構成される理工展連絡会によって西早稲田キャンパスで開かれる学園祭です。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により2020年はオンライン、2021年は対面とオンラインでのハイブリッド形式となる中でも、「バーチャル理工展」アプリを開発するなど、理工の学生としての強みを発揮しながら開催しました。今年の理工展は、対面企画をメインとしたオンラインとのハイブリッド形式での開催を予定。理工展連絡会のメンバーに、対面企画やアプリの注目ポイントなどを聞きました。

全ての人たちが楽しめる場となるよう、自分たちも楽しみたい

理工展連絡会
代表 先進理工学部 3年 若杉 遼太(わかすぎ・りょうた)
バーチャル理工展担当 基幹理工学部 3年 内城 勇太(うちじょう・ゆうた)

(右から)若杉さん、内城さん。西早稲田キャンパスにて

アプリにVTuber誕生に…理工ならではの企画が盛りだくさん

――「第69回理工展」のテーマである「BLOOM」はどのように決めたのでしょうか。

若杉:BLOOMの「開花する」という意味から、学生たちの「才能が開花する」、「努力が実を結んで花開くように」といった躍進の意味を込めてこのテーマにしました。さらには来場者の方々が、理工展でそんな学生たちの姿を見て心が豊かになれば、という願いも含んでいます。キャンパス内の装飾もテーマを意識したものにしますので、楽しみにしていてください。

「第69回理工展」のロゴ

――2020年はオンライン、2021年は対面とオンラインでのハイブリッド開催でしたが、今年はどのような形になりますか?

若杉:今年も対面とオンラインでの開催ですが、昨年よりもステージ企画などの対面企画がかなり増えていて、コロナ禍前に近づいてきている感じがします。実験系企画やロボットフェスティバルといった理工ならではの企画だけでなく、音楽やダンス系サークルによる華やかなステージ企画もありますし、その他には縁日、謎解き、お化け屋敷といった、子どもをターゲットにした企画もたくさんあります。高校生向けには受験のための相談企画もありますよ。

今回は対面企画がメインですが、オンライン企画では写真サークルによる作品展などを予定しています。「バーチャル理工展」などのアプリは2022年仕様に改良を進めているところです。

ロボットフェスティバル(左)や実験企画(右)など、理工ならではの企画は子どもに人気

――特に注目すべき企画はありますか?

矢口ちゃん。制作者は、矢口くんとは全く異なる新たなマスコットを、と発案したそう

内城:新マスコットのVTuber(バーチャルYouTuber)、矢口つむぎ(矢口ちゃん)が誕生しました。理工展には2003年から「矢口くん」というマスコットがいるのですが、その妹という設定です。キャンパス内に「矢口ちゃんの部屋」を作り、実際に話ができるような企画を準備しています。矢口くんと矢口ちゃんのグッズも販売予定です。

若杉:3年ぶりとなる「模擬店企画」での飲食販売も注目です。理工展連絡会は活動の中心メンバーが1~3年生で、模擬店のあった2019年以前の理工展を経験している人がいないんです。先輩から引き継ぎは受けているものの、今年できないと模擬店企画の運営経験者が完全にいなくなってしまうという危機感があったのですが、実施できることになりました。

コロナ禍での開催は、感染症対策のガイドライン作成などの準備にかかる負担が大きくなっています。そのような中での模擬店企画は、期待とともにかなりの責任感と緊張感があります。でも、私たちが対策を徹底することで出展団体や来場の方々にもルールやマナーを守っていただき、安心して楽しめる場になればと思います。

写真左:第68回理工展(2021年)の様子。矢口くんは理工展ではおなじみのキャラクター
写真右:今年は3年ぶりに模擬店企画が復活する(写真は2019年の様子)

ダウンロード推奨! 「バーチャル理工展」&「パンフレットアプリ」

――理工展は「バーチャル理工展」をはじめ、アプリやオンラインの仕組みが充実していますね。

内城:「バーチャル理工展」は、「西早稲田キャンパスがあなたの手元に出現する」というコンセプトで、2020年にコロナ禍により理工展が完全オンライン開催となった際に誕生しました。見ていただくと分かるのですが、キャンパスの再現度がかなり高いんです! 制作を始めたのはコロナ禍でキャンパスが封鎖されていた時期だったため、Google Mapなどを参考にしていたそうです。

2021年度版バーチャル理工展の画面。制作当初の開発担当は3人で、半年ほどかけて作り上げた

昨年はキャンパス内での企画を、アプリ内でも同じ感覚で見てもらうことに重点を置いていたのですが、今年はキャンパスにお越しいただくことを第一に考えているので、来場の有無にかかわらずアプリそのものを楽しんでもらえるように、ゲーム要素を強める方向で準備しています。

元々、アバターの着せ替えや歩行速度の変更、キャンパス内に散らばったコインを集めてアイテムと交換できる機能など、ちょっとしたゲーム要素はあったのですが、新たにミニゲームコーナーを設ける予定です。毎年改良を重ねていて、学園祭関連のアプリでこれ以上のものはない、唯一無二のものになっていると思います。今年のキャンパス内の装飾はバーチャル理工展内でも再現予定なので、楽しみにしていてください。

――「パンフレットアプリ」やその他のアプリについても教えてください。

内城:当日は紙のパンフレットも配付しますが、「パンフレットアプリ」にはその内容が盛り込まれています。キーワード検索やブックマーク機能などを設けたり、留学生にも分かりやすいように日英表記にするので、企画を探すのにとても便利かと思います。

またパンフレットアプリ上では、昨年に引き続き西早稲田キャンパスウォークラリーを実施します。企画展が行われる各教室に掲示されているQRコードを読み取ってスタンプをためていくのですが、その数によって景品と交換ができます。

AR機能を使って矢口くんと一緒に写真が撮れる「AR矢口くんアプリ」もあるので、ぜひダウンロードして楽しんでください。

パンフレットアプリの開発画面。IT開発班が担当

近隣飲食店のコラボメニューで理工展を楽しむ

――キャンパスに来場する場合の注意点などはありますか?

内城:理工展は、来場に関しての事前手続きは不要ですが、キャンパス内の混雑状況によっては人数制限を設ける可能性があります。また、企画の中には整理券が必要になるものがあり、当日Webサイト上で取得してもらう形になります。来場者数はWebサイトや理工展公式SNSなどで随時更新していく予定なので、そちらをチェックしていただければと思います。

若杉:模擬店企画が復活する一方、感染症対策の一環でキャンパス内の飲食スペースを限定しているため、不便さを感じてしまう部分もあるかもしれません。ただ、そんなときは近隣飲食店に足を運んでワセメシを楽しむのもお勧めです。理工展とのコラボメニューを提供していて、お店によってはパンフレットアプリ内でクーポンを配布しています。抽選でラーメン一杯無料といったお得なクーポンが当たる可能性もあるんですよ。また、ワセメシを通じて地域の方々とのつながりも感じていただきたいですね。

ステージ企画も見逃せない(写真は2021年の様子)

――最後に一言ずつメッセージをお願いします。

内城:アプリを使いながらキャンパスを回っていただくと、一層楽しめると思います。なお、一般来場者の方はキャンパス内で利用できるWi-Fiがないので、アプリは事前のダウンロードをお勧めします。また、アプリは理工展への来場が難しい方や、後日あらためて雰囲気を味わいたいと思ったときにもお勧めですよ。皆さんに楽しんでいただけるよう準備していますので、期待していてください。

若杉:理工展連絡会のメンバーみんなが責任を持ってそれぞれの役割を全うすべく動いています。来場者の皆さんはもちろんのこと、地域の方々や出展団体、協賛企業…関わる全ての人たちにとって楽しい場となるよう動きつつ、私たち自身も楽しめたらと思っていますので、皆さまぜひお越しください。

理工展連絡会は理工3学部の400人ほどが在籍。5局が班と委員会に細分化されている

「第69回理工展」概要

日時:2022年11月5日(土)10:00~17:00、6日(日)10:00~16:00
場所:早稲田大学 西早稲田キャンパス

◆公式Webサイト:https://rikoten.com/
◆公式Twitter:@rikoten_waseda
◆公式Instagram:@waseda_rikoten
◆公式YouTube:早稲田大学理工展公式アカウント
◆矢口くん公式Twitter:@RikotenYaguchi
◆矢口つむぎ公式Twitter:@waseda_tsumugi

◆「バーチャル理工展」、理工展パンフレットアプリ「アプリコ」のダウンロードはこちら

(左から)「バーチャル理工展」、理工展パンフレットアプリ「アプリコ」のアイコン

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