2018年春、早稲田キャンパスから歩いて約5分という立地にオープンする早稲田大学提携国際学生寮「WID早稲田」。「WID」は株式会社共立メンテナンスに早稲田大学が運営を委託している早大生限定の国際学生寮で、寮長が常駐し、良質の食事が提供されるという「安心できる管理」が特徴です。学習・研究に集中できる環境・設備を持った総室数500室の大規模学生寮を、今春から実際に住む予定のレジデント・アシスタント(以下、RA※)の留学生と別のWIDに住んでいる学生が一足早く見学し、寮生活の魅力を語ってくれました。
早稲田大学提携国際学生寮「WID」居住学生
大学院政治学研究科 博士後期課程 2年 ニコラス・ペーテルス(RA)
人間科学部 3年 赤松 歩美(あかまつ・あゆみ)
文化構想学部 3年 末弘 花織(すえひろ・かおり)
※ 寮に住みながら寮生の日々の生活を支援する学生リーダー
- ニコラスさん
- 赤松さん
- 末弘さん
桜眺めるテラス席 1階ダイニングルーム・ラウンジ

イベント開催も可能なダイニングルーム

1階にある男女共用ラウンジ
1階にあるダイニングルームやラウンジは、全寮生が使用可能な交流スペースとなっています。寮のイベントなども行われる予定です。テラス席もあり、春は目の前を流れる神田川沿いの桜並木を楽しめます。ラウンジにはキッチンやダイニングテーブル、ソファー席もあり、ホワイトボードも用意されています。
赤松
みんなで鍋パーティーもできるし、ミーティングにも使えますね
雰囲気は「屋久島」「茶道」 4・5階の女子学生フロア
- 屋久島(小型)
- 茶道(大型)
価値観や文化、国・地域を超えた、まるで旅先のような「刺激」とアットホームな心安らげる「くつろぎ」であふれた空間にしようと、各フロアには趣向を凝らしたデザインテーマのラウンジが2カ所あり、畳や人工芝スペースのある大型ラウンジと、キッチン付きでソファーやダイニングテーブルが設置された小型ラウンジがあります。デザインテーマは「祭り」「茶道」「屋久島」「東京」。
末弘
屋久島、好きなんです!
赤松
なんか癒やされる~
2・3階男子学生フロアは「歌舞伎」「富士山」「相撲」
- 歌舞伎(小型)
- 富士山(小型)
- 相撲(大型)
間取りは女子学生フロアと基本的に同じです。男子学生フロアのデザインテーマは「歌舞伎」「庭園」「富士山」「相撲」。ニコラスさんは開館と同時にRAとして引っ越す予定で、早くも気に入った様子。
ニコラス
きれいで面白そうなので、早く住みたいですね
家具付き約6畳の個室

間取りの一例
収納付きすのこベッド・デスク・椅子・デスクサイド収納・収納棚・クローゼット・冷蔵庫が備え付け。布団やマットレスは各自持ち込みです。
末弘
プライベートはしっかり確保されています
サウナ付き 広々とした大浴場

女性用の大浴場
1階の大浴場には男女共にサウナルームを設置。男性用は乾式サウナで、女性用はミストサウナになっています。
赤松
寮の友達とお風呂で会ったら大変なんです…
末弘
おしゃべりが止まらなくなるんです!
- 乾式サウナ
- ミストサウナ
身近な異文化交流、毎日が出会い ― 寮生活の魅力とは?

1階にある別の男女共用ラウンジスペース。早大生にとって身近な戸山公園をイメージしているのだとか
――ニコラスさんは2018年4月から実際にWID早稲田に住むそうですが、新居を見ていかがですか。
ニコラス 現在はWID花小金井に住んでいるのですが、WID早稲田の方が規模も大きくて、フロアごとにデザインも違っていて、生活がより楽しくなりそうですね。早く住みたいと思いました。
―― 印象に残ったところはありますか。
ニコラス 1階にも各フロアにもラウンジスペースが豊富にあったので、学生同士でいろんな交流イベントができそうですね。すごくいいなと思いました。
―― 赤松さんと末弘さんは共にWID所沢に住んでいるそうですね。
赤松 実際にここに住むことはないのですが、浴室は広いしミストサウナルームはあるし、共用スペースは広くてきれい。キッチン付きのラウンジも複数あるし、寮のみんなで食事することができて楽しそうですね。今、住んでいるところは共用スペースが狭く、キッチンも取り合いになるのでうらやましいです。
末弘 私たちが住んでいるWID所沢は60人ぐらいなのでアットホームな感じで、寮生はお互いの顔をだいたい知っています。WID早稲田は寮生が最大500人もいて、交流スペースがたくさんあるので、雰囲気が大きく変わりそうですね。
ニコラス お互いを知る機会が少なくなってしまいますから、交流できるスペースが豊富なことは大事なことですね。
―― 寮生活の魅力はどのようなところですか。
ニコラス まず、自分の身の回りのことをあまり心配しなくてもいいということです。食事も夜11時まで食べられます。一人暮らしだと周囲から孤立する可能性もありますが、寮に住んでいるとすぐそばに誰かがいます。留学生と日本人が一緒に住んでいるので、いろんな人と出会いがあって、すごく面白いですね。

ラウンジには現在の早稲田かいわいの地図と、江戸期の地図を比較できる壁も
―― 赤松さんは1年生のころから寮生活なのですか。
赤松 はい。私は愛媛県出身で、初めて親元を離れて住むことがかなり不安でした。電車のことも全然分からなくて、友達ができるのかどうかも不安だらけでした。でも、寮長さんや寮母さんが優しくて、RAさんがウエルカムパーティーを企画してくれて、すぐに友達と仲良くなれて不安がなくなっていきました。たまに帰省から戻ってくるとホームシックになることもあります。でも友達が「じゃあ、部屋においでよ」と言ってくれて、お話しすることで寂しさが和らぎます。私は本当に寮生活でよかったと思います。花織ちゃんとも毎日、時間を約束して一緒に朝ご飯を食べているんですよ。
―― 末弘さんにとって同寮の友達の良いところは?
末弘 同じ寮に住むことで、学校の友達以上に親近感が湧く友達を作れる点が、寮生活で一番気に入っているところですね。自分のプライベートはきちんと確保されながら、部屋から出て5歩も歩けば友達の部屋があるわけじゃないですか。だから、本当に寂しくなったときはノックして、一緒におしゃべりをします。毎日、楽しいですね。
赤松 お風呂で友達と会ってしまうと大変なんですよ。ずっと話してしまうので、お互いだんだん「暑い、暑い!」となってきたり。お風呂場と食堂が一番、友達と話す場所ですね。毎日が結構、楽しいです。
末弘 話が止まらないですね。普通に生活しているだけで友達と会うので。本当に寂しくないです。
――今までの寮生活で思い出に残っている出来事はありますか。
ニコラス 一番は人との出会いですね。特に今まで会ったことのない国・地域の人と、日本という異国で出会えるのは素晴らしいことです。春学期にはパプアニューギニアの留学生と出会いました。日本は彼が初めて訪れた国でしたので、私は日本のことをいろいろと紹介しました。
―― どのようなことを紹介したのですか。
ニコラス 日常生活のことも含め、新宿や渋谷に連れていったりしました。私はRAですのでイベントを企画して、鎌倉に行って、高尾山に登ったりもしました。9月には新寮生のウエルカムイベントとして、浅草にも行きました。いわゆる日本的な所を紹介していますね。
―― いつからRAになったのですか。
ニコラス 2017年4月からです。可能な限り、月に1回ぐらいのペースでイベントを企画しています。
赤松・末弘 すごい!
―― WID早稲田では、だいぶ人数が増えます。どんなイベントを企画したいと思っていますか。
ニコラス そうですね。大人数なので、それなりに工夫しなければならないと思います。いろんなところへ遠足に行ったり、サッカーイベントなどもできるといいですね。
―― 赤松さんは留学生の友達はできましたか。
赤松 食堂で朝と夜、留学生の友達とも一緒にご飯を食べたりもします。国際交流がこんなに身近に毎日できるんだなって思って、本当に楽しいです。皆さん、日本語が上手で。英語も中国語も、いろいろな言語が飛び交っていますね。
- スカイツリー(大型)
- 祭り(小型)
- 庭園(小型)
―― 末弘さんの国際交流体験はいかがですか。
末弘 今、中国語を勉強していて中国語検定も受けています。寮の友達には中国人留学生もいるので、試験前は特訓してくれるんです。ネイティブの中国語を教えてもらえるので助かっています。留学生も自分の母語を勉強している日本人と出会えるのがうれしいようで、すごく熱心に教えてくれました。試験前には「頑張って」とメッセージをくれて、温かい気持ちになりました。
―― 皆さん、卒業後はどのような進路を考えていますか。
赤松 私は公務員を目指して勉強しています。
末弘 不動産や住宅系に興味があってインターンシップに行っています。将来は中国語を生かせるようになれたらいいですね。
ニコラス 政治学研究科の博士課程で国際関係、特に外交史を研究しています。研究を続けるために大学に残るか、または国際関係に関わる仕事ができたらいいなと思っています。
早稲田大学提携国際学生寮「WID早稲田」概要
住所:豊島区高田1-17-26
建物:鉄筋コンクリート造り5階建て
定員:500室(男252室・女248室)
居室:9.6平方メートル
食事:朝食7:00AM ~9:00AM/夕食6:30PM ~10:30PM
詳細はこちら→WID早稲田Webサイト
写真:石垣星児