NHK学生ロボコン優勝
ROBOSTEP
創造理工学部3年 三宅 章太(みやけ しょうた)
基幹理工学部3年 花尻 賢祐(はなじり けんすけ)
基幹理工学部3年 島 圭佑(しま けいすけ)

(左から)三宅:山梨県出身。県立甲府西高等学校卒業。花尻:大阪府出身。大阪星光学院高等学校卒業。島:千葉県出身。東邦大学付属東邦高等学校。活動場所はWASEDAものづくり工房。工房の職員や、サークル会長・菅野重樹教授のアドバイスを得ながら機体を制作した。学業では、「菅野先生の下でロボット研究を続けます」(三宅)、「ロボットのハードウエアに関わる研究がしたい」(花尻)、「社会に還元できるような半導体の研究がしたい」(島)と、それぞれの道を目指す。
小学生のころからNHK学生ロボコンに出場したかったという三宅さん。大学1年の秋に花尻さん・島さんらを誘ってサークル「ROBOSTEP」を結成し、初めて参加した2015年度の大会で、本人たちも驚く優勝を果たした。
今回の課題は、ロボット2機で行うバドミントン。「試作機では足回りが暴走したり、シャトルが10cmしか飛ばなかったり。技術の蓄積もない中、手探りの開発に苦労しました」(三宅)。「機体完成後は、週5日21時まで練習しながらプログラムの最適化を考え、性能を向上させました」(島)。約半年に及ぶ試行錯誤が実を結んだのは本番直前。手動コントロールによる高い操作性でコート内を自在に走り、正確にシャトルを打ち返す機体が完成した。
6月の大会では強豪校に次々と競り勝ち、8月の「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」の出場権を獲得。決勝トーナメントに進出するが、今回の優勝校ベトナム・フンイエン技術師範大学に敗れ、ベスト8で幕を閉じた。「技術もテクニックもまだまだと感じましたが、後輩に技術を継承し、来年もABUに出場したい」(花尻)。世界標準のものづくりを目指す彼らの挑戦は始まったばかりだ。
第628回