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STUDENT COMPETITION 決勝大会開催!

Waseda VisioN150 STUDENT COMPETITION 決勝大会開催!

2014年3月17日(月)、小野講堂にて「Waseda Vision 150 Student Competition 2013」の決勝大会が開催されました。当コンペティションが開催されるのは昨年に続き2回目。エントリー37チーム(参加学生約120名)の中から2次予選までを勝ち抜いた8チームが出場し、熱のこもったプレゼンテーションを繰り広げました。ここでは、鎌田薫総長、出井伸之評議員会長らによる厳正なる審査を経て、栄えある賞を受賞したチームおよび、そのプレゼンテーション内容を紹介します。(学部、学年は決勝大会開催時点のもの)

「Student Competition」とは

2012年、早稲田大学は20年後の創立150周年(2032年)を見据え、アジアのリーディングユニバーシティとしての地位を築くための中長期ビジョン「Waseda Vision 150」を策定しました。その一大プロジェクトに、大学の主役である学生の皆さんが積極的に関わるべく設立されたのが、この「Student Competition」です。「Waseda Vision 150」に関連する項目から自由にテーマを選び、具体的な施策を大学側に提案。その内容とプレゼンテーションスキルを競います。なお、本大会の運営費は早稲田大学校友会および早稲田大学デジタルキャンパスコンソーシアム(DCC)よりご支援いただいています。

総長より講評
早稲田大学総長 鎌田 薫

どのチームもプレゼンテーション能力が非常に高く、やる気に満ちあふれた提案ばかりでした。自分たちの手で大学をより良くしていこうという意欲がひしひしと伝わり、総長としてとても頼もしく思います。今回の受賞の有無にかかわらず、直ちに実現すべきものについては、学生たちと協力し合いながら早急に実行に移していく所存です。最後に全ての参加チームに敬意とお礼を申し上げます。ありがとうございました。

■金賞受賞 「学芸の杜」

金賞 「学芸の杜」チーム

政治経済学部2年 鎌田 沙由美(かまた さゆみ)
政治経済学部2年 荒井 翔央 (あらい しょう)
政治経済学部2年 赤司 奈緒子(あかし なおこ)
発表テーマ:「Web番組早稲田の杜」

早稲田の魅力を学外に効果的かつ積極的に発信するため、学生、大学、校友の三者の連携を基に、学生が主体と なり、学生目線で作り上げる「Web番組早稲田の杜」を開設する。コンテンツは、早稲田で行われる豊富なイベントやサークル活動、授業、研究の紹介など。 YouTubeやUstreamの既存の早稲田アカウントを使い、“早さ”“分かりやすさ”“覚えやすさ”を兼ね備えた番組を継続的にリリースする。

受賞者より
大学に対して伝えたい思いを存分に表現することができ満足しています。早稲田の良さを追求する中で、自分たちの“早稲田愛”もさらに深まりました。

審査員より
学生も教員も職員も“目の離せない早稲田”をもっと発信していくべきだと思わせる、とても刺激的な提案だった。マスコミに強い早稲田ならまだまだできることがあるはず。大学側としても、とても勉強になった。

■銀賞受賞「早稲田理工ガールズ」

銀賞 「早稲田理工ガールズ」チーム

先進理工学部4年 神村 有里 (かみむら ゆり)
基幹理工学部4年 西山 洋子 (にしやま ようこ)
先進理工学部4年 深井 実紅 (ふかい みく)
基幹理工学部4年 上道 寛子 (かんだち ひろこ)
発表テーマ:「理工ガールズ倍増計画」

早稲田全体の女子学生比率を50%に増やすため、最も女子学生比率の低い理工学部に着目。文理選択前である中学3年生と高校1年生の女子学生を対象に理工系の魅力を伝え、長期的に理系女子比率の底上げを図っていく。

審査員より
まさにてこ入れすべき問題点をきちんと捉えた提案だった。プレゼン技術はもちろん、オフラインとオンラインをうまく混ぜ合わせた戦略も見事。強いて言うなら、「それを私たちがやります!」というインパクトがあればさらに良かった。

■銅賞受賞 「Team Education × Innovation」

銅賞 「Team Education × Innovation」チーム

文化構想学部2年 石井 大嗣 (いしい ひろつぐ)
創造理工学部2年 神山 紘樹 (かみやまこうき)
人間科学部 2年 山本 一馬 (やまもと かずま)
政治経済学部4年 鈴木 章文 (すずき あきふみ)
発表テーマ:「新時代の教育事業へ」

新たな教育の潮流であるMOOCsとSPOCという二つのアイデアを基に、新たなポータルサイト「Super Waseda Net(SWAN)」を設置。誰でも参加が可能で、能動型の授業が受講できるWeb講義を発信し、授業公開率100%を目指す。

審査員より
今、まさに大学側も同じような試みを模索しているので、ぜひ一緒になってプロジェクトを推し進めていただきたい。将来的には、企業が学生の活動記録をサイト内で閲覧できるようにし、就職活動に活用することも視野に入れている。

【審査委員特別賞】 惜しくも入賞を逃したチームにも審査委員特別賞が授与されました
→「ともひろズ」「パブリシャン」「malio」「Incendies」「ワセモン」
【奨励賞】 2次予選で敗退したチームの中から奨励賞が選出されました
→「FLASh」「チーム地球市民」「Team KESENNUMA」

第1回「Student Competition」後の早稲田について語る
動き始めた早稲田の未来

第1回金賞受賞「チームわせ女」 齋藤 由佳さん(2012年度卒業)、橋本副総長

決勝大会ゲスト審査委員
第1回金賞受賞「チームわせ女」
齋藤 由佳 (さいとう ゆいか)さん(2012年度卒業)

少人数の勉強会「Study Group」と、交流の場「Wスペース」の設置を提案し、昨年の当コンペティションで金賞を受賞。

審査委員長 橋本 周司 (はしもと しゅうじ)
副総長(理工学術院教授)

理工学術院長などを歴任。理事会での担当業務は、学事統括、教務、研究推進、学生、文化推進、経営企画。

橋本

前回金賞を受賞した齋藤さんにも審査員として参加していただきました。いかがでしたか?

齋藤

1年前、すごく緊張しながら舞台に立ったことを思い出しました。あれから1年しかたっていませんが、早速さまざまなプロジェクトが具体的に動きだしているそうですね。昨年の「チーム・シアター早稲田」の提案がきっかけで「どらま館」が復活すると聞きましたが。

橋本

今まさに建て替え工事の真っ最中です。正直、大きな組織だと何をするにも時間がかかるものですが、せっかく皆さんからいただいた提案を無駄にはできませんから、すぐ実現できそうなものについてはどんどん実行に移すよう心掛けています。

齋藤

こんなにスピード感を持って大学が取り組んでくれるとは思ってもいませんでした。学生の声に真摯(しんし)に耳を傾けてくださっているのを強く感じます。

橋本

昨年のコンペで齋藤さんは「Wスペース」の設置を提案してくれましたよね。話をしてもいい図書館とか、飲食ができる図書館とか。大学もそういった環境整備の必要性を感じていますから、齋藤さんたちの提案を参考にしつつ、同じ趣旨のプロジェクトを進めています。

齋藤

それは楽しみですね。こんなふうに学生が意思表示できる場があり、実際にその提言によって大学が少しずつ変化していく─。今年の提案にも今後の早稲田の在り方のヒントがたくさんあったように思います。

橋本

さらに欲を言えば、学生がアドバイザーになるのではなくて、もっと大学を強引に引っ張るくらいになってほしい。大学の主役はやはり学生ですから。

齋藤

学生に関することで言えば、大学生のうちにしかできないこと、例えば部活やサークル、ゼミなどに打ち込める環境づくりを大学側にはぜひお願いしたいです。就職を意識したインターン活動もいいですが、それだけでは画一的な学生ばかりになってしまう。早稲田の魅力は何といっても学生の多様性だと思いますので。

橋本

そうですね。さまざまな視点を持った学生にたくさんコンペに参加してもらって、その様子を見学した企業がスカウトに来る仕組みができたら私としては面白いと思います。「この学生が欲しい!」なんて。将来的にそんなコンペに育てていけたらと思っています。

「学生の提案が実現する!(2012年度奨励賞受賞)」
■学生演劇の拠点が復活!「早稲田小劇場どらま館」建設開始

解体前の早稲田文化芸術プラザどらま館

早稲田キャンパスに沿った南門通りには、現在世界的に活躍されている演出家・鈴木忠志氏をはじめとする劇団早稲田小劇場が建設した同名の劇場がありました。「早稲田小劇場」は当時の小劇場運動の中心的な劇場として数々の名作を世に送り出し、訪れた人々に大きな影響を与えました。その後、建物の契約終了に伴い、鈴木氏は富山県利賀村に本拠地を移し、劇場は「早稲田銅鑼魔館」として民間の貸劇場として運営されるようになると学生劇団の発表の場として長年親しまれてきました。残念ながら耐震強度不足により2012年10月に一度その幕を閉じましたが、この度、2012年度のStudent Competitionで奨励賞を受賞した「チーム・シアター早稲田」の提案がきっかけとなり、跡地に「早稲田小劇場どらま館」として新しい劇場が建設されることになりました。2014年5月から建設を開始し、2015年3月に完成予定です。完成後は主として公認サークルの演劇の場として活用されることになります。

「早稲田小劇場どらま館」の概要

新しく建設される「早稲田小劇場どらま館」は、地上3階建てで、劇場の入り口は2階にあり、入り口前は待合スペース(テラス)となります。1階には、楽 屋、事務室、トイレ、売店、2階は劇場ホール(70席が設けられ、車椅子用1席)で3階が劇場ホールの吹き抜け、調整スペースとなる予定です。

早稲田小劇場どらま館の完成予想図

「早稲田小劇場どらま館」起工記念イベントのお知らせ

「早稲田小劇場」の生みの親である鈴木氏をお招きしてのトークショーを開催します。小劇場がそれほど多くなかった1960年代に、自分たちで一から活動の 場をつくりあげることには相当の覚悟とエネルギーが必要だったはずです。その力の源泉にあったのはどのような思いだったのでしょうか?当日は新しい「早稲 田小劇場どらま館」への期待や、大学が小劇場を持つことの意義についてもお話しいただきます。早稲田演劇が新たな一歩を踏み出す貴重な機会にぜひ奮ってご 参加ください!

鈴木忠志さんトークショー「演劇の社会的使命」
日時:5月8日(木)16:30~18:00 (開場16:00)
会場:大隈記念大講堂(※会場が早稲田大学小野講堂から大隈記念大講堂に変更となりました)
参加料:無料(申し込み方法はWaseda-netメールにお送りします)
「早稲田小劇場どらま館」起工記念トークショー

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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