早稲田大学では、学生が大学をより良くするための企画・提案を行う学生参画の仕組みや、学内の仕事に従事するスチューデント・ジョブの場を創出しています。大学をより良い環境とするため、また、皆さん自身の成長のためにも、大学の提供するさまざまな成長の場を活用してください。
【学生参画・ジョブセンターが本格始動】
学生生活課職員
和田 憲征(わだ けんせい)

和田 憲征(わだ けんせい)
早稲田大学の各キャンパスでは、たくさんの学生が有償無償を問わず、働いています。彼らは大学にとって重要な役割を担っており、例えば、「キャンパス・ツアー・ガイド」が受験希望の高校生たちに大隈講堂や演劇博物館などの各施設を、独自の紙芝居などで工夫を凝らして紹介し、「こうはいナビ」スタッフは科目登録など新入生の大学生活をサポートしています。また、留学アドバイザーは海外留学を希望している学生の相談に、自らの体験を踏まえてアドバイスしています。
こうした「スチューデント・ジョブ」をさらに学内に創出し、学生たちの声や提案をくみとり、大学運営に学生参画の仕組みを創設するため、2014 年10月に設立したのが「学生参画・ジョブセンター(以下、SJC)」です。学生生活課では、今春から10名の学生をSJC学生スタッフとして採用し、『早稲田ウィークリー』の制作や、学生窓口受付業務を仕事として担っています。
また、「学生の力で、大学を変えていきたい」といった意欲的な学生により、学生参画運営委員会「SPEC」(※)が今春、SJC内に設立されました。SPECは、国際コミュニティセンター(ICC)、早稲田ポータルオフィス、学生健康増進互助会(学生早健会)、そしてSJCの計9団体・組織の学生スタッフからなり、総勢12名が参加しています。今、まさに大学への学生参画
が本格的に動きだしたところです。
※SPEC :Student Participation Encouragement Committee(日本語名称:学生参画運営委員会)
<学生参画 学生の声>
【学生の力で早稲田ならではの企画を】
学生参画運営委員会(SPEC)
SPEC委員長
基幹理工学研究科 修士課程 1年小牧 秀太郎(こまき しゅうたろう)

小牧秀太郎(こまき しゅうたろう)
学部時代に学生早健会委員長として活動したことで、健康増進以外にも幅広く学生に貢献できる活動ができないかと考えていたところ、SJCの活動を知り、SJC学生スタッフとなるとともにSPEC委員長にもなりました。SPECとしての最初の活動は、8月のオープン・キャンパスでのイベントを企画・実施することでした。
12名のメンバーが、自分が高校生だったころや入学時のことを思い出しながら学生目線でアイデアを出し合い、学生部の会議室でリハーサルも行って実施したのが、学生によるパネルディスカッション「WASEトーク」や公開ディスカッション「早大生に聞きたいホントのトコロ」です。「受験科目は何を一番勉強しましたか?」「受験生活を乗り切るコツを教えてください」「毎日、大学へ行く服を選ぶのは大変ですか?」「今までに受けた授業で一番楽しかったのは?」など、高校生からは質問が次々と飛んできてひるむ場面もあったのですが、トークのうまいメンバーが笑いに変えて会場を沸かせ、イベントを盛り上げてくれました。終わってみれば予想していた700名をはるかに上回る1,000名以上の来場者。学生参画のやりがいや、学業とスチューデント・ジョブを両立させるコツ、自由に挑戦ができる雰囲気や多様性など、早稲田大学の魅力を一生懸命伝え、今後のSPECの活動に自信が持てた
企画でした。
SPECはすでに次の目標に向かって動きだしています。高校生向けの企画は成功させたので、次は在学生に対して何ができる

大盛況だったSPEC初企画のオープンキャンパスイベント
のか、SPECのメンバーと共にアイデアを練っているところです。他の大学とは違う、早稲田大学だからこそできるような企画を実現できればと思っています。
【学生同士の異文化交流を促進】
国際コミュニティセンター(ICC)学生スタッフリーダー
政治経済学部 3年
加藤 遥菜(かとう はるな)

加藤 遥菜(かとう はるな)
1年生のときに初めて国際コミュニティセンター(ICC)のイベントに参加したとき、イベントを盛り上げる学生スタッフたちが輝いて見え、「自分もやってみたい」と思い、2年生でICC学生スタッフに申し込みました。
主な業務は、年間300以上も開催されているイベントの企画・運営です。企画立案から広報、司会まで、さまざまな業務をこなします。私は昨年、元スターバックスコーヒージャパン(株)CEOの岩田松雄氏をお招きしたトークセッションを企画しました。一からイベントを立ち上げるのは初めてでしたが、職員の方や他の学生スタッフのサポートを受けながら準備を進め、イベント当日は200名以上を集客し、好評をいただくことができました。
また、ICCではイベントを通して各国の留学生、企業の方、一般の方などさまざまな方と接する機会が多くあります。学外の方にとっては、自分が早稲田大学の学生スタッフを代表する存在になると考え、責任感を持って業務に臨むようになりました。

大人気のにほんごペラペラクラブ。学生同士の交流を盛り上げるサポートもします!
ICC学生スタッフとして働く前は、大学側との接点があまり持てず、残念に感じることもありましたが、自分から一歩踏み込んでみると、大学側と学生が関わる機会はたくさんあることに気付きました。何も接点を持たずに4年間を過ごしてしまうのはもったいないと思います。大学と学生スタッフが協働して、早稲田大学をより盛り上げていきたいと思います。
【ノートテイクなどを通して障がい学生をサポート】
障がい学生支援室 支援学生
文化構想学部 5年
香川 龍仁(かがわ りゅうと)

香川 龍仁(かがわ りゅうと)
私が障がい学生支援室で支援活動を始めたのは、所属しているサークル「手話さあくる」に聴覚障がいのあるメンバーがいて、支援を受けていることを聞いたのがきっかけです。その後、障がい学生支援室が主催する「ノートテイク講座」を受講。大学1年生の秋に支援者の登録を行い、2年生の春から「ノートテイク」の活動を始めました。「ノートテイク」は、聴覚障がいのある学生の講義に同行し、講義中に先生が話すことをノートに書き取っていくものです。100%正確に書き取ることが理想ですが、全てを書き取ることはできません。そこで、接続詞「つまり」「しかし」などは省かない、要点を逃さないなど、自分なりに工夫するよう心掛けています。また、支援活動を行う前は「聴覚障がい」をひとくくりに捉えていましたが、実際は人によって障がいの度合いが違うので、希望する支援も少しずつ異なります。支援活動を通じて、それぞれの方にとってどんな支援が必要なのかを考えることが大切なのだということを、学びました。このような経験を生かし、将来は障がい者支援に関わる仕事をしたいと考え、卒業後は医療福祉系の専門学校への進学を予定しています。
他のスチューデント・ジョブと比べると、「働く」という感覚は薄いと思いますが、他にはない貴重な経験をさせていただいていると思います。利用学生から感謝の言葉を頂いたり、信頼関係を築けたりすると何よりうれしく思いますし、やりがいのある仕事だと感じています。

早稲田キャンパス以外で行われる講義の音声を文字に起こす「遠隔パソコン通訳」
<<学生参画・ジョブセンター(SJC)を活用しよう>>
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<応募の流れ>
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<お問い合わせ>
学生生活課 03-3202-4349
SJC Webサイト www.waseda.jp/sjc
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*SJCで扱うスチューデント・ジョブ一覧(学部生対象のみを抜粋)*
学内
①事務補助者
各箇所の事務所付のスタッフで、窓口業務・事務用機器操作の業務など
②臨時職員
科目登録補助、各種イベント補助、留学生チューターなど
③箇所雇用の学生スタッフ
ポータルオフィス学生スタッフ、ICC学生スタッフリーダー、WAVOC学生スタッフ、国際学生寮WISHのRA(レジデント・アシスタント)など
④試験監督
入学試験の試験監督(補助監督員など)※ただし、一般入試・センター利用入試は除く
定期試験の試験監督(補助監督員など)
⑤委託業務で働くスタッフ
図書館業務、キャンパスツアーガイド、総合案内、IT支援、エクステンションセンター業務、清掃業務など
⑥SA(スチューデント・アシスタント)
出欠調査、教材印刷、提出物の整理など
学外
⑦学外教育研究活動
個別指導塾講師、家庭教師、研究成果の活動など専門性を生かした業務