異国情緒な雰囲気の店内で豊富なメニューを味わう
「香港料理 廿四味」
【取材・文・撮影】
早稲田ウィークリーレポーター（SJC学生スタッフ）
文化構想学部 2年 安延 穂香（やすのべ・ほのか）
東京メトロ東西線早稲田駅2番出口から神楽坂方面に向かって徒歩5分ほど、早稲田通りに面した場所に店を構える「香港料理 廿四味(にじゅうよんみ)」。おいしい香港料理を提供したいというオーナーの思いで、元々アジアン料理店だった場所を引き継ぎ、2021年にオープンしました。店名の「廿四味」は香港で有名な漢方茶のことで、以前のお店の店名や内装などをそのまま受け継いだそうです。
香港料理は、辛味や刺激が抑えられていて、素材の良さを生かした日本人にも親しみすい味が特徴です。そんな香港料理を、広州出身で、香港で約10年の修行をしたシェフが腕をふるって提供しています。調味料を香港から調達するなど細かい部分まで“本場”にこだわっており、オーナーの熱い思いが伝わってくるお店です。
店内には中国語表記の調味料が置いてあったり、香港・マカオの写真がたくさん飾られていたりと異国情緒を感じられる他、木目調の床や机が安心感を与えてくれます。また、香港、中国、台湾のお客さんが特に多いそうで、私がお店に訪れた時も日本語以外の言葉が飛び交い、ここが早稲田ではないような気分を味わえました。
写真左：白地に緑色の店名の看板が目印。木枠の扉や大きな窓ガラスなど、シックな雰囲気が漂います
写真右：店内のテーブル席は20席ほど。明るい照明のカウンターがあり温かみのある空間です
また、お店とお客さんの距離が近いのも特徴で、オーナーである田中さんの明るく親しみやすい人柄に引かれるリピーターも多いとか。和気あいあいとした、友達になれるような雰囲気作りを大切にしているそうです。
今回いただいたのは、田中さん自身も大好きだという「牛肉の香港風焼ききしめん（乾炒牛河）」と大人気メニューの「香港叉焼飯（自慢の特製チャーシューライス）」。ちなみに全ての一品料理に、まろやかで優しい味わいの卵スープが付いてくるのは嬉しい！
人気No.1かつオーナーのイチオシの「牛肉の香港風焼ききしめん」1,080円
「牛肉の香港風焼ききしめん」は、現地ではビーフンに近い米の麺を使っているのを、きしめんにして日本風にアレンジしたもの。モチモチしたきしめんに、甘みのあるタレがよく絡まっていて絶品！ シャキシャキのもやしがアクセントとなって、箸が進みます。また、別皿に添えられているラー油のタレをかけると、エスニックな風味に。ほど良い辛味が加わって、ますます箸が止まらなくなります。一皿で満足できるほどボリューミーなところもポイントです！
彩りが美しく食欲をそそる「香港叉焼飯」980円
次にいただいた「香港叉焼飯」は、厚みのあるチャーシューと大きな目玉焼きが目を引く一品。チャーシューは日本でよく目にするものとは違って、本場の製法によって鮮やかな赤色となっており、一口食べると弾力のある歯ごたえや肉々しい風味に驚きます。目玉焼きがのったご飯には甘めのタレがかかっていて、そのまま食べても、チャーシューをお供にしてもおいしいです。添えられているチンゲンサイはさっぱりとしていて、これまたチャーシューとよく合います。
「エッグタルト」330円は、 お腹いっぱいでも別腹で食べられる丁度良いサイズ。中身のクリームもたっぷりです！
デザートには、大人気の「エッグタルト（港式蛋撻）」をいただきました。熱々で運ばれてきたエッグタルトを頰張ると、中からとろっとした濃厚なカスタードソースが口いっぱいに広がり、幸せを感じます。パイのようなサクサクとしたタルト生地も良いアクセント。見た目よりも甘すぎないため、甘いものが苦手な人にもお勧めです。
他にも、「香港チキンライス」や「香港風魚団子カレー」、「香港風牛乳プリン」など、一品料理からスイーツまで50種類以上のメニューがあり、どれも気になるものばかり！ オーナーこだわりの香港料理を、ぜひ味わってみてください。
店舗情報
【店名】香港料理 廿四味
【住所】東京都新宿区早稲田町12-5 クロステレビ ニュー早稲田ビル1F
【TEL】03-6457-3883
【営業時間】11:00～21:00（ラストオーダー20:30）
※記事中の価格は全て税込み。
オーナーの田中さんから早大生へ一言
「学生のうちは、やりたいことを行動に移したり遊んだりした方がいいと思います！ 今日は香港料理を食べたいなと思ったら、ぜひ来てくださいね」
