Waseda Weekly早稲田ウィークリー

学生注目!

早大教授が和食屋をオープン 日本一のお米を使った“おむすび御膳”がうまい!

東北の恵みを堪能できる、炭火焼きと創作和食の「ごはん屋たまり」

【取材・文・撮影】
元早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
政治経済学部 2023年3月卒業 山本 皓大(やまもと・ひろと)

早稲田キャンパスの正門から、早大通りを4分ほど歩いたところに店を構える「ごはん屋たまり」。東日本大震災で被害を受けた東北地方の食材を紹介し、復興を手伝いたいとの思いから、金井景子教授(教育・総合科学学術院)と元大学教員の紅野謙介さんご夫婦が2022年12月に開いた、炭火焼き料理を軸とした創作和食のお店です。夜は季節の食材を使ったコースのみですが、お昼には肉または魚のメインに小鉢もついた「おむすび御膳」をリーズナブルにいただけます。

店名「たまり」の由来は、「田廻り(たまわり、たまり)」。田廻りとは、農家の方が田んぼの見回りをすることを指します。お客さんにお店の様子を覗(のぞ)きに来てほしい、「たまり」してほしいとの願いを込めて名付けたそうです。

今回いただくのは、ランチの「おむすび御膳」(1,100円)です。炭火焼きの肉か魚を選べる日替わりのメインに、おむすびにお漬け物、お味噌汁、小鉢二皿がセットになっています。

「おむすび御膳」。手前右から時計回りに「天栄米ササニシキのおむすびとお漬物」、「伊豆の鯵(あじ)の干物 炭火焼き」、「ブロッコリーとニンジンの炒め物」、「自家製ポテトサラダ」、「サクラマスの出汁とキノコのお吸い物」がセットになっている

この日のメインのお魚料理は産地直送の「伊豆の鯵の干物 炭火焼き」、お肉料理は福島県のブランド豚を使用した「白河高原清流豚の軟骨角煮」。炭火焼きの鯵の干物は、塩気がほどよく、脂がのっていてふわふわ。軟骨角煮はお肉はトロトロ、軟骨部分はプルプルになるまで煮込まれていて、軟骨から染み出たうま味が濃厚な味わい。どちらもごはんの進む一品です。

お肉のメイン「白河高原清流豚の軟骨角煮」。添えた粒マスタードもお店の自家製というこだわりの一皿。別の日のメニューには「白河高原清流豚のローストポーク」もあり、こちらも人気のメニューだそう

若女将で校友(卒業生)のセルラ伊藤さんが、注文が入る度にふんわり丁寧におむすびを握る

ごはん屋たまりの名物でもあるおむすびは、福島県天栄村の「天栄米」を使用。世界最大規模のコンテスト「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」(米・食味鑑定士協会主催)では、10回も金賞を受賞している有機無農薬栽培米で、甘みと香りが豊かな「冷めても美味しいお米」として有名です。女将の金井さんは現地で天栄米を食べ、その魅力に取りつかれて以来10年以上、現地で米作りにも携わっているそう。

看板メニュー、天栄米のおむすび。一見無骨でずっしりした風貌ながら、食べると口の中でほろっと崩れる繊細で絶妙な握り加減。一粒一粒、粒が立っていて、お米の素晴らしさを堪能できる

お吸い物には、サクラマスのだしを使用。日によって、南三陸産ムール貝のだしやイノシシのだしを使った汁物も登場するとか。小鉢は、野菜の甘みが引き出された「ブロッコリーとニンジンの炒め物」と、自家製の塩こうじで味付けした「自家製ポテトサラダ」。御膳の一品一品、どれも手抜かりなく作られていて、最初から最後まで食材の滋味深さを味わえるのが、「おむすび御膳」の特徴でしょう。

300円でデザートの「糀甘酒のジェラート」を追加することも可能。天栄米を使った自家製糀の甘酒で、やさしい甘さとさっぱりとした味わいが楽しめる。こけしをイメージしたかわいらしい器に盛り付けられている

厳選された食材に丁寧な調理がされていて、満足感をいっぱいに味わえる「ごはん屋たまり」。なかなかいただく機会のない天栄米は、一度食べに行く価値ありです。ゆったりとちょっぴりぜいたくなランチをしたいときに訪れてみてはいかがでしょう。

写真左:お店の入口。落ち着いた人通りの早大通り沿いに位置する
写真右:木のぬくもりが感じられるモダンな雰囲気の店内。厨房をL字型に囲んだカウンター席とテーブル席が10席ずつ。厨房の中心には「炭炉」が設置されている

店舗情報

【店名】ごはん屋たまり
【住所】東京都新宿区早稲田鶴巻町519-26 早稲田KMビル1階
【TEL】03-3200-0633
【営業時間】11:30~14:00(13:30飲み物ラストオーダー。火曜を除く)、17:30~22:00(21:30飲み物ラストオーダー)
【定休日】日曜・月曜(年末年始・夏季休業除く)
【Webサイト】https://gohanya-tamari.com/
【Instagram】@gohanya_tamari
【Facebook】https://www.facebook.com/profile.php?id=100086408112651

※記事中の価格は全て税込み

左から若女将のセルラさん、オーナーの紅野さん、料理長の市川さん

オーナーの紅野さんから早大生へ一言

ぜひ、まずはランチタイムに来てみてほしいです。売り切れてしまうこともあるので、予約をしてもらうのがおすすめです。予約はSNSのメッセージか電話(前日までの午後2時~4時くらいまでがスムーズ)で受け付けています。

お店では、料理を通して、生産者や生産地のつながりを感じてほしいですね。国内の生産者たちが作る、安心・安全な食材を食べてもらい、健康かつ楽しい食生活の一助になればと思います。

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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