Olympic and Paralympic Project Promotion Section早稲田大学 オリンピック・パラリンピック事業推進室

VIVASEDAの活動

2019年4月、オリンピック・パラリンピック事業推進室の企画・運営のもと、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた学生オリパラプロジェクトVIVASEDAが発足した。

団体の名称は学生から募集したもので、所沢キャンパスで事前トレーニングキャンプを行うイタリア選手団にちなんで、イタリア語で「万歳」を意味する「VIVA」と「WASEDA」を組み合わせた造語「VIVASEDA」とすることが決定された。

VIVASEDA発足の目的は①学生のボランティアマインドを育む②東京2020大会に向けた各活動に関わることで、学生個々に無形のレガシーを残す③本学のオリンピック・パラリンピックに関わる取り組みを広く学内外に周知し、東京2020大会に向けた機運醸成を図ることにあった。

参加した学生は「イベント部門」「広報部門」「ボランティアコーディネート部門」の3部門に分かれて活動した。各部門には本学職員1名が担当者として配置され、取り組みをサポートした。VIVASEDAの運営は、各部門から3名ずつ選出された「リーダーズ」が中心となり、VIVASEDAの代表と副代表も、この「リーダーズ」の中から学生らによって選出された。また、運営を進める中で、後に所属部門にかかわらず参加できるプロジェクト単位での活動も複数スタートした。

VIVASEDA発足以降、約200名(2021年6月時点)の学生が活動に参加。東京2020大会に向けたイベントの企画・運営や情報発信、ボランティアのサポートなど、多岐にわたる活動を行った。2020年には、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、東京2020大会の延期が決まり、VIVASEDAにおいても、参加・出展予定だったイベントの中止、メンバーの交代、感染対策への対応など、様々な課題に直面したが、オンラインの活用やプロジェクト内容の再考など、学生の柔軟なアイデアや工夫により、活動は継続された。

東京2020大会に向けて、学生が主体的に各プロジェクトに参加し、本学や学外の機関と協働して大きな成果を上げることができた点は、VIVASEDAの活動目的である、「学生個々に無形のレガシーを残す」という面においても、意義深いものだったといえる。また、学生にとって、イタリア選手団や難民選手団など、本学の施設を利用し、事前トレーニングキャンプを行う各国の選手と交流できたことは、またとない機会となった。

メンバーが集まって行われたミーティング風景

イベント部門

VIVASEDA内外における東京2020大会関連イベントの企画・実行
  • VRフェンシング
    2019年10月、基幹理工学部表現工学科の河合隆史研究室と本学フェンシング部が協力し、バーチャル・リアリティのコンテンツである「クロスモーダルフェンサー体験」を制作した。

稲門祭では、多くの人がVRフェンシングを体験

実際のVR画面

  • naviva2020

東京2020大会の会場である江東区の辰巳・有明エリアで、「バリアフリー」をテーマにVIVASEDAメンバーが現地調査を行い、また、カラーユニバーサルデザインにも配慮し、オリジナルマップを製作した。

  • VIVASEDA内でのイベント

新入生を中心としたイベント企画コンペや、学年ごとの座談会、全体の交流会などを開催。

広報部門

VIVASEDAで開催したイベントや活動の様子や、東京2020大会に関連するニュース・選手を取材し、学外にむけて情報を発信
  • VIVASEDAロゴやTシャツのデザイン

参加メンバーにより考案されたVIVASEDAのロゴマーク。Vの文字を聖火を運ぶトーチに見立て5つの円で炎と火花を表現。2つのVはW(=WASEDA)も表している。

メンバーが着用するTシャツにもこのロゴがデザインされており背面にはワセダベアも大きくあしらわれている

  • イタリア競泳選手団の取材

2019年7月、本学所沢キャンパスにおいて世界水泳の事前トレーニングキャンプを行っていたイタリア競泳代表選手団を広報部門が取材。

イタリア競泳代表の選手とVIVASEDA広報部門のメンバー

  • 台湾 ウエイトリフティング選手団の取材

2019年7月、本学においてトレーニングキャンプを行っていた台湾ウエイトリフティング選手団を広報部門が取材した。

  • 所沢キャンパスの施設紹介動画を制作

本学所沢キャンパスで行われるイタリア代表選手団の事前トレーニングキャンプに向けて、VIVASEDAメンバーが「所沢キャンパス 施設紹介動画」を制作。

アクアアリーナでの撮影風景

動画制作を担当した広報部門のメンバー

  • TwitterとInstagramアカウントの運営

SNSを活用し、多くの人にVIVASEDAの活動や東京2020大会に関する情報を発信するため、TwitterとInstagramでそれぞれアカウントを開設。

ボランティアコーディネート部門

ボランティア関連のサポート全般

①2019年イタリア競歩・競泳選手団の事前トレーニングキャンプにおけるボランティアスタッフのユニフォームデザイン

②2021年イタリア代表選手団の事前トレーニングキャンプに向けたボランティア募集要項の立案・策定や募集活動

③「みんなで繋ぐ“ハイタッチ”」フォトモザイクアート企画

スポーツを通じて“人と人”、“思いと思い”がつながる瞬間や、東京2020大会に向けて事前トレーニングキャンプを行うイタリア代表選手団への応援の思いも込めてォトモザイクアートを制作。所沢市のキャラクター「トコろん」のパネルの前で撮ったハイタッチの写真やスポーツの写真を、所沢市民や学生から広く募集し、集まった写真で1つのフォトモザイクアートにした。作品は選手の宿舎や所沢市役所に飾られた。

所沢市のキャラクタートコろんの撮影用パネルは、所沢市役所1階、グランエミオ所沢2階ノースプラザ、本学所沢キャンパス食堂、ところざわサクラタウンの角川武蔵野ミュージアムに設置された

集まった写真は1つのモザイクアートとしてイタリア選手団宿舎で公開された

 

各プロジェクト

①CONI歓迎プロジェクト

事前トレーニングキャンプを行うイタリア選手との歓迎&交流イベント。2021年7月18日にオンラインで実施。イタリア選手4名と所沢市民、本学学生など約120名が参加し、交流を深めた。イベント内では、歓迎動画やクイズ・質問コーナー、豆掴みゲームなどが行われ、参加した選手からは「みんなが我々イタリア選手団に関心を寄せて、応援してくれるのはとてもうれしい」と感想が聞かれた。

交流イベントに参加したイタリアの4選手

新型コロナウイルス感染防止対策として、Zoom上で行われた

②エコキャンドルナイトプロジェクト

「東京2020大会をSDGsやエコの視点から考える」をテーマにトークイベントや廃油で作るキャンドル作り教室を実施。2020年12月には、製作したキャンドル
を大隈講堂前に並べてプレ点灯式、2021年6月には「エコキャンドルカフェ」を日英の2カ国語でオンライン開催し、活発な議論が交わされた。7月には全国10会場で開催された「2020キャンドルナイトリレー」の東京会場として、オンラインで点灯式を実施した。

2020年12月に大隈講堂前で行われたプレ点灯式の様子

③ミュージアムウィークプロジェクト

本学の文化推進部が毎年主催しているミュージアムウィークにて、東京2020大会に関連して企画したワードパズルを、2021年5月にオンライン形式で開催。バーチャルミュージアムツアーを活用したワードパズルを作成した。(2020年度は新型コロナウイルス感染拡大により中止)

プレゼントとして配付されたワセダベアの限定マスコットキーホルダー

④早稲田2020 Sports Dayプロジェクト

東京2020大会やスポーツをテーマにオンラインイベントを主催した。
第1回は2020年11月16日に開催。2021年7月7日には第2回を開催。いずれの回もオンラインで開催され、大会にかかわる方を招いたトークショーや学生による競技体験などの動画を制作し公開した。

ボッチャで対戦する本学と上智大学のメンバー

⑤留学生プロジェクト

VIVASEDAに所属する留学生と日本人学生が共同で取り組んだプロジェクト。留学生メンバーの母国で開催された過去の大会やスローガンを紹介。また、大会の無観客開催が決定したことで、自宅での観戦テクニックなどのコンテンツも製作した。コンテンツは、TwitterやInstagramで日英2カ国語で同時発信された。

実際に公開されたコンテンツの例
留学生の母国で開催された過去の大会のコンセプトやスローガンを紹介(左)
また、自宅で東京2020大会を楽しむためのテクニックも発信(右)

⑥壮行会プロジェクト

東京2020大会に出場する選手の応援企画として代表選手に向けた応援メッセージを「BIG‒Tシャツ」(縦2400㎜×横1700㎜)に書いてもらう「寄せ書きプロジェクト」を進め、約1,000名の学生や関係者からメッセージを集めた。また、体育各部部員による応援メッセージの動画を制作し広く公開した。

プロジェクトで制作された「BIG‒Tシャツ」

早稲田キャンパスでの寄せ書きの様子

⑦学食プロジェクト

早稲田大学生活協同組合(生協)と共同し、オリジナルメニュー「イタリアンタコライス」を考案し、学生食堂で販売した。メニューは、事前トレーニングキャンプを行うイタリアを意識して開発。5日間で2,314食を売り上げ好評だった。

⑧早稲田祭2020プロジェクト

2020年11月7日・8日に開催された早稲田祭2020に出展するコンテンツの企画や実施を行うプロジェクト。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、早稲田祭が初めてのオンライン開催となったことをふまえ、VIVASEDAも東京2020大会の「施設」「アスリート」「道具」にフォーカスした配信コンテンツの制作を行った。

配信後に記念撮影を行うメンバー

⑨難民選手団応援プロジェクト

早稲田キャンパスと戸山キャンパスで事前トレーニングキャンプを行う難民選手団を歓迎するために平山郁夫記念ボランティアセンター難民交流プロジェクトとともに企画されたプロジェクト。新型コロナウイルス感染対策により選手団との直接交流はできなかったため、選手団を歓迎するための横断幕を設置し、また選手が宿泊する部屋へ学生からの応援メッセージと折り鶴、ワセダベアキーホルダーを置き、選手への歓迎・応援の意を伝えた。

横断幕の前で記念撮影するメンバー

 

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