Olympic and Paralympic Project Promotion Section早稲田大学 オリンピック・パラリンピック事業推進室

東京2020大会に向けて〜恩藏直人常任理事インタビュー〜

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2021年7月に開催が延期された東京2020大会。来夏の開催まで約250日を迎えた今、早稲田大学では開催に向けて様々な取り組みが進んでいます。東京2020大会をはじめとするオリンピック・パラリンピックと本学の関わりや、イタリア代表チームの事前キャンプ、大会後を見据えた今後の展望について、本学オリンピック・パラリンピック事業推進委員会の委員長を務める恩藏直人常任理事にお話を伺いました。

 

東京2020大会はまたとない「教育」と「国際発信」の場になる

1928年アムステルダム大会における織田幹雄選手(男子三段跳)の日本人初の金メダル獲得にはじまり、早稲田大学はこれまで、多くのオリンピック・パラリンピック出場選手を輩出してきました。オリンピックで通算58個、パラリンピックで通算27個のメダルを本学関係者が獲得しており、競技者の面でも、オリンピック・パラリンピックと早稲田大学は歴史的に深いつながりをもっているといえるでしょう。現在、代表選考が進んでいる東京2020大会でも、在学生・卒業生含め、多くの本校関係者の活躍が期待されています。

それとともに、東京2020大会は、「教育」や「国際発信」の場としても、本学にとって非常に重要な機会になります。私たちが暮らす東京に、世界中から人々が集まり、直に交流できる機会はそうはありません。そこで得た記憶や経験は、学生たちの人生にとって、かけがえのないものになると確信しています。また、本学ではグローバル化を掲げ、日本国内から世界に目を向けて、世界の中での位置づけを考えていくことを重要視しています。本学の国際発信を進めていくうえでも、世界中の関心が集まる東京2020大会は、深い意義を持っています。

 

学生ボランティアの主体的な活動に注目している

本学では2018年の正式契約の締結以降、所沢キャンパスでのイタリア代表チームの事前キャンプ受け入れに向けて、準備を進めています。イタリアと本学は元々、33の高等教育機関と協定を結ぶなど、親密な協力関係にありました。そうした友好の歴史が、今回の代表チーム受け入れにつながっています。個人的な話ではありますが、私も学部長時代に、イタリアのボッコーニ大学と協定を結ぶため、現地を訪れたこともあります。

イタリア代表チームの拠点となる所沢キャンパスは、競技会場となる東京からも近く、高度な運動施設も揃っています。宿泊施設である所沢紺碧寮も、今年の6月に完成しました。また、所沢市とも協力しながら、新型コロナウイルス感染対策についてもしっかりと準備し、万全の状態で、選手団の皆様を迎えたいと考えています。

現地での受け入れには、多くのボランティアに協力いただく予定です。その中心となって動いてくれているのが、「VIVASEDA」という学生ボランティア団体です。彼らは東京2020大会に関わる各種イベントの開催や、ボランティア募集の協力などを行い、本学内で東京2020大会を盛り上げてくれています。とりわけボランティア活動に対して、主体的にきめ細かく対応をしてくれています。

学生にとって、ボランテイアへの参加は、非常に多くのことを経験できる大事な「学び」の機会です。海外のトップクラスの選手や関係者の方々と間近で接し、刺激を受けることができるのは、まさに東京2020大会でしか味わえない経験といえるでしょう。学生たちには、この経験を大いに生かして、今後の練習や研究に励んでもらえればと思います。

また、本学では所沢キャンパスの他にも、本庄キャンパスでのトルコ代表パラリンピック・テコンドーチームの受け入れなど、本学の施設を様々に活用し、東京2020大会の成功に協力していきます。

 

東京2020大会のレガシーを受け継いでいくことが私たちの使命

先にも述べたように、東京2020大会は、学生には「学び」の場として、大学としては「教育」、「国際発信」の場として非常に大きなイベントです。大会を通して、様々な形で「国際化」や「ダイバーシティ」を経験することができると思います。この体験は、参加した学生たちにとっては、一生涯忘れ得ぬ記憶・経験になるでしょうし、そうした学生たちが卒業し、社会に羽ばたいていくことは、本学ひいては日本にとって重要な財産になると期待しています。また、研究の面でも、トップアスリートたちの躍動を目の当たりにすることは、新たな視座の獲得、研究テーマの開拓につながるかもしれません。

東京2020大会を通して培ったものは、学生や大学の中にレガシーとして必ず残っていきます。それを大学全体でどう受け継ぎ、そして活用していくか。ただ盛り上がって終わりではなく、その道程をつくっていくことが今後大事になっていきますし、そのロードマップを描いていくことが私たちの役割だと考えています。開催までの残りの期間、ぜひ本学と東京2020大会の取り組みにご注目ください。

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