Olympic and Paralympic Project Promotion Section早稲田大学 オリンピック・パラリンピック事業推進室

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早稲田が果たすべき東京2020大会への貢献と残すべきレガシーとは①

早稲田大学 オリンピック・パラリンピック事業推進

担当理事 友添 秀則教授インタビュー

2018年11月に、オリンピック・パラリンピック事業推進担当理事に就任したスポーツ科学学術院友添秀則教授。スポーツ界における人格形成や教育、倫理などに関する著書や論文を数多く発表し、スポーツ科学のオーソリティとして学内外から認められる存在です。そんな友添理事が思い描く、早稲田大学と東京2020大会の理想的な関わり方とは。またそれを通じて、私たちはどんな“レガシー”を残すべきなのか——。友添理事に、本学オリンピック・パラリンピック事業の現状や今後の方向性を語ってもらいました。

イタリア、トルコ代表への協力をレガシーの構築につなげる

 

——まずは昨年11月に理事に就任されて、現在の心境や意気込みから聞かせていただけますか。

 

友添理事:いよいよ来年に迫った東京2020大会に向けて、これまで日本のスポーツ界の歴史にさまざまな形で貢献してきた本学の校友の伝統を引き継ぎ、短い期間の中で大会の成功と、その後のレガシーの構築にどう寄与することができるのかを模索するのが私の役目です。それを日々考えると、本当に身の引き締まる思いがします。

 

——東京2020大会に向けた一つの取り組みとして、昨年10月にイタリアのオリンピック代表チームの事前トレーニングキャンプに関する契約を締結しました。

 

友添理事:イタリアとは、国内23の高等教育機関等とパートナーシップを構築していることもあり、もともと深いつながりがありました。今回さらなる関係強化に向けた具体的な施策として、代表チームの事前キャンプに全面的に協力することとなったわけです。

今回の正式契約締結により、所沢キャンパスを拠点に陸上・競泳など複数の競技でイタリアの選手、関係者らが200人以上訪れることになります。所沢キャンパスの隣接地には体育各部の学生および海外研究員が宿泊する寮(108名収容可)が建設されることが決まっており、新設する寮における事前キャンプ期間中のイタリア代表チームへの貸し出しも決定いたしました。練習施設に留まらず寮を利用していただくことで、イタリア代表チームを全面的に支援し、この事業によって一人一人の選手が大会本番に最大限に実力を発揮していただけることを切に願います。

 

——そのほかにも、2018年10月にトルコ共和国視覚障害者スポーツ協会および埼玉県本庄市とのパラリンピック事前トレーニングキャンプに関する覚書も締結しました。

友添理事:本学とトルコ共和国とは、大統領に名誉博士号を贈るなど、以前より深いつながりがありました。また早稲田大学本庄高等学院があることから、本庄市とは長年の協力関係を築いてきた経緯もあります。さらに本庄市は、江戸時代の有名な国学者で、視覚障害者であった塙保己一の出生地ということで、ブラインドサッカーの事前キャンプ誘致に名乗りを上げていました。このような3者の関係性が合致して、今回の覚書締結に至ったわけです。本事業を通じて、トルコ共和国や本庄市との友好関係を強めるとともに、パラリンピック支援という観点から誰もが活躍できる多様性のある社会づくりに貢献していきたいと考えています。

 

オリンピックマインドに則った模範となる活躍を期待

 

——オリンピック・パラリンピック事業では、各国代表チームへの施設提供など「ハード」に関する側面だけではなく、形に残らない「経験」や「実績」という「ソフト」の面でも得るものが大きいのではないでしょうか。

 

友添理事:もちろんその通りです。私たちは東京2020大会を単なるスポーツの大会と捉えているわけではなく、国際親善や世界平和を考え、さらには早稲田大学の学生が将来世界でリーダーシップを発揮するための礎を築くという意味で非常に重要な機会であると考えています。

それらを踏まえて、学生に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が募集する「大会ボランティア」や、自治体が募集する「都市ボランティア」、そして学内でのイタリア事前キャンプにおけるボランティアへの参加を積極的に促すとともに、各企業からのインターン派遣要請についても情報提供をしていきます。さらに「学生オリパラプロジェクト」という取り組みを展開し、広報、ボランティアコーディネート、イベントの3つのジャンルで、学内でのボランティア推進を学生が中心となって行っていきます。

在学生に留まらず、附属・系属校への「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」も実施しており、オリパラに関連する教育も積極的に進めております。もちろんボランティア活動は学生の自由意志に委ねるものですが、このような貴重な機会はなかなか得られるものではありません。ぜひ多くの学生に参加してもらいたいですし、私たちとしても彼らともにボランティア活動に関するスキルアップを図りながら、大会に備えていきたいと思っています。

 

——そのような大会を「支える」という側面だけでなく、早稲田大学にとって東京2020大会は、多くの学生、校友が選手として出場する場でもあります。彼らが活躍することも一つの「ソフト・レガシー」になるかと思いますが、友添先生がイメージする同大会での数値目標などはありますか。

 

友添理事:リオデジャネイロ2016大会には24名の在学生、校友が参加しました。自国開催ということを考えてみても、2020年はこの数字を超える活躍はしてもらいたいですね。現在の各競技での成績をみると、この実績を超える勢いは十分にあると思います。

 

——ちなみに友添先生が特に期待されている競技はありますか。

 

友添理事:学生の出場では、水泳競技などは好成績が期待できるのではないでしょうか。またレスリングも世界選手権で成果をあげている学生がいます。パラリンピックでも水泳や陸上でメダルが狙える学生や校友もいます。とにかく出場する選手たちを学生、教職員、校友など、早稲田大学をあげてみんなで応援して、活躍を祈りたいと思っています。

ただし、オリンピック・パラリンピックにおいては、決してメダルの数や成績が重要というわけではありません。本学からこの大きな舞台に出場する選手たちが、フェアプレイ精神をもって競技に挑み、オリンピックマインドに則った模範となるような振る舞いを世界にみせてくれることこそ、もっとも大切なことです。それが本学の教旨である「模範国民の造就」をスポーツで実践するという、素晴らしい成果になると考えています。

 

——ハード面、ソフト面合わせて、早稲田大学として東京2020大会から得られるもの、そしてその後の時代に残せるレガシーはとても多そうですね。

 

友添理事:その通りです。振り返ってみれば、1964年の東京大会の最終聖火ランナーは、当時本学競走部に所属していた坂井義則さんでした。またフェンシング競技では、戸山キャンパスの記念会堂(現在の早稲田アリーナ)が試合会場として利用されました。そう考えると本学は、ソフト、ハード面ともに、前回のオリンピック競技大会から現在の私たちの中に「誇り」や「伝統」として受け継がれているレガシーを残してきたわけです。その先輩たちの心意気やマインドを継承して、東京2020大会でもしっかりと自分たちの役割を果たしていかなければならないと思います。

 

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