ニューヨーク州立大学バッファロー校 & 早稲田大学 准教授(JA教員)である増田直紀先生が『ネットワークと確率過程』のテーマで、2021年7/26(月)~ 7/30(金)集中講義(日本語)をZOOMで行います。
趣旨
ネットワーク科学は、ネットワークの構造解析(スケールフリー・ネットワーク、コミュニティ構造など)、ネットワーク上のダイナミクスの解析(伝搬過程、同期現象、カスケード連鎖故障など)、応用(コロナ、ネット上の情報拡散、食物網など)の研究に大別されると言える。ネットワーク科学の書籍は日本語書きおろし、および、訳書の両方について、近年では数も増え、ネットワーク科学が日本の大学等で講義されることも珍しくなくなってきた。本講義では、理数系の大学4年生〜博士課程程度を想定して(もちろん、シニアな研究者や、理数系ではない方の聴講も歓迎です)、確率的なネットワーク、ネットワーク上で起こる確率過程、などについて5日間に渡る集中講義を行う。理学部や工学部で講義されるような大学2年生程度までの線形代数、確率、解析、微分方程式について知識があると聴講がしやすい。ネットワーク科学についての知識は仮定しない。
イベント詳細
講師:増田直紀 (ニューヨーク州立大学バッファロー校 & 早稲田大学 准教授)
日程:2021年7/26(月)~ 7/30(金) 9:30〜11:45
会場:オンライン
参加対象:学生・教職員・一般(参加無料)
言語:日本語
事前参加登録必要:こちら
講義HP:こちら
スケジュールと講義内容
・導入
・確率の復習
・友人のパラドックス
・べき分布、その可視化
・感染過程
・ポアソン過程
・SIS モデル
・スケールフリー・ネットワーク上の SIS モデル
・SIR モデル
・スケールフリー・ネットワーク上の SIR モデル
・ギレスピー・アルゴリズム
・ランダム・ウォーク
・ネットワーク上の離散時間ランダム・ウォーク
・ネットワーク上の連続時間ランダム・ウォーク
・多層ネットワーク上のランダム・ウォーク
・ネットワーク上のランダム・ウォークの応用
・ページランク
・コミュニティ検出
・コア構造
・サンプリング
・集団意見形成ダイナミクス
・テンポラル・ネットワーク(時間変化していくネットワーク)
・2つの表現
・イベント間隔分布
・イベント間隔分布のモデル(再生過程、優先度付き待ち行列、self-exciting 過程)
・テンポラル・ネットワークのモデル
・時間があればその他のトピック