数物系科学拠点では、国際教育活動の一環として、令和3年(2021年)3月9日(火)から12日(金)まで流体数学に関する連続講義を、オンライン会議システム zoom を用いて開催しました。本学のJA教員である Mads Kyed先生(Hochschule Flensburg, Professor (without tenure) Joint Appointment Waseda University)をはじめ、Robert Den (Konstantz)先生、Patrick Tolksdorf (Mainz)先生、清水扇丈(京都大) 先生をお招きし、近年発達してきた最大正則性理論を用いた研究に関する1時間の講義を2回~3回にわたり行っていただきました。いずれの講義も大変丁寧で数物系科学のコース生の学生にもわかりやすい内容でした。また、講義は基礎的な内容の解説だけにとどまらず、最新の研究成果に関する説明もあり、多くの人が世界最先端の知見を得ることができました。
今回のオンライン・セミナーでは、昨年12月に開催した国際ワークショップ“International Workshop on Multiphase Flows: Analysis, Modelling and Numerics” と同様に、ヨーロッパの先生方が中心でしたので講義の時間帯を夕方から夜 (日本時間) に設定しました。その結果、国内外を問わず、連続講義の出席者は毎回45人を超えており、活発な議論が交わされました。また、公開のご承諾をいただいた先生方の講義は 拠点のYoutubeチャンネルで配信する予定です。
新型コロナウィルスの感染が拡大した昨年以降、講義や研究発表の多くはオンラインによって行われてきましたが、海外(特に研究の盛んなヨーロッパ)の研究者を多数お招きしているようなオンライン・セミナーは、国内では他に類を見ません。このように、数物系科学拠点では、コロナ禍においても数物系科学拠点のコース生に世界最先端の理論に関する講義および研究交流の場を提供していきます。