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Joint Supervision Program 参加者体験レポート(ウプサラ大学)

早稲田大学先進理工学研究科は、ウプサラ大学(スウェーデン)とJoint Supervision Program実施に係る協定を締結しています(2017年締結)。プログラムに参加し、同大学で共同研究指導を受けた岡さんより現地での様子について体験談をいただきました。岡さんは、2018年から2019年に同大学を3度訪問し、計半年程滞在した経験があります。

2019年6月、ウプサラ大学のオングストローム研究所にてMartin Sjödin教授のもと、共役高分子とレドックス分子を組み合わせた共役レドックス高分子の合成と有機電池に関する研究に従事させていただきました。

共同研究成果

今回の滞在では、ウプサラ大学のSjödin教授らが世界に先駆けて研究を進めている、有機材料からなる電池(J. Am. Chem. Soc., 2017他)に関する共同研究に参加しました。

Sjödin教授らが独自に分子設計した、共役高分子としてポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、レドックス分子としてキノン分子を組み合わせた共役レドックス高分子を合成しました。その酸化還元挙動・表面構造をウプサラ大独自の電気化学測定装置・分光装置・顕微鏡により観測・解析し、電気化学特性に関する基礎データをはじめて得ました。同共役レドックス高分子を電極、電解質水溶液を電解液として使用した、新しいコンセプトの空気二次電池、マンガン二次電池、リチウムイオン二次電池を作製・実証しました。以上の成果は、Sjödin教授、Researcherの方々と日々ディスカッションを重ね、計3報の共同論文を執筆、投稿、掲載することができました。最近、高い環境適合性を有する次世代電池に関する研究報告が増えており、本研究の社会的波及効果は極めて大きいと考えられます。

Oka, C. Strietzel, R. Emanuelsson, H. Nishide, K. Oyaizu, M. Strømme, M. Sjödin, ElectroChem. Commun., 105, 106489, 2019.

Oka, C. Strietzel, R. Emanuelsson, H. Nishide, K. Oyaizu, M. Strømme, M. Sjödin, ChemSusChem, 13(9), 2280–2285, 2020. ※カバー採択

K. Oka, R. Löfgren, R. Emanuelsson, H. Nishide, K. Oyaizu, M. Strømme, M. Sjödin, ChemElectroChem, 7(15), 3336–3340, 2020.

ウプサラでの生活環境

派遣先のウプサラはスウェーデン第4の都市です。スウェーデン最大の空港であるアーランダ空港から電車で20分のところに位置しており、夏は平日休日問わず多くの観光客で常ににぎわっています。滞在した6月はちょうど夏至の時期で、夜遅くまで暗くならない白夜がありました。宿泊先はウプサラ大学よりバスで40分ほど離れている場所ではありましたが、バスが5分に1本という非常に恵まれた環境でしたので不自由さは全く感じませんでした。また、スウェーデンは、スウェーデン語が公用語ですが、道を歩くどのような方でも非常にきれいな英語をお話になるため、不安であった言語の壁も全く感じませんでした。大変恵まれた環境のもとで、研究も捗りました。

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