数物系科学拠点では、国際活動の一環として、令和2年(2020年)12月1日(火)から4日(金)まで世界的研究者であるPittsuburgh大学G.P.Galdi氏を アカデミックコミティのメンバーとし、流体数学に表れる各種方程式系の強解の一意存在と漸近挙動に関する研究をテーマとし、2009年より主催してきた 流体数学に関する 国際ワークショップを、今年度はオンライン会議システム zoom の webinar 機能を用いて開催しました。
本年度はオックスフォード大学との大学間協定の締結を土台にして、数学分野ではよりスケールの大きい研究・教育面での交流を目指し Oxford-Waseda in Mathematics のセッションを設けました。今回のワークショップでは、国内外から21名の研究者をお招きし、世界最先端の研究の紹介が行われました。また、数物系科学コース学生7名が彼ら自身の研究成果について発表を行いました。新型コロナウィルスの世界的流行に伴い、オンラインでのワークショップ開催となりましたが、研究者や学生による活発な議論は健在でした。
今回のワークショップでは、アジア圏以外の海外の研究者・学生が参加しやすいよう、ワークショップの開催時間を昨年度より繰り下げました。そのため、昨年度よりも海外からの参加者が増え、ワークショップの参加者は昨年度を大きく上回る130名となりました。これは、新型コロナウィルス感染拡大の収束後、すなわち「アフターコロナ」において、対面とオンラインを組み合わせた「ハイブリッド型」のワークショップの開催が、より多くの研究交流を実現させ得る可能性があることを示しているのかもしれません。
数物系科学拠点は、今後も今回のような国際ワークショップを通じて国際展開を図るだけでなくコロナ禍においても数物科学拠点のコース生に世界最先端の研究を行っている研究者と交流する機会を増やしていく計画です。